BJYの備忘録
千葉県東総でアマチュア無線を楽しんでいます。 UHFが好きで、主に九十九里エリアでお手軽移動運用中。 ※blogというより備忘録なので、日記になってません(笑)
第92話:7MHzのDeltaLoopをプチ改造+おまけに10MHzのDeltaLoopを設置~結果は大正解 (その3)
前回「その2」の記事で、例の朝の7MHzの奇怪な現象が何となく推理できたのですが、
これを証明するためには実際にANTを張り替えて効果を確かめる必要があります。
そこで2024年の2月、思い切ってデルタループを改造することにしました。
改造の要点は次の通りです。
(1)ワイヤの張る方向を変えて、ループ面のビームがEU~AFに向くようにする
(2)給電点の位置を変えて、ループ上辺の高い位置に電流腹が来るようにする
(従来は電流腹が斜めのワイヤで低い位置だった)
(3)新たに入手した11mのグラスファイバーポール(W-GR-1000H+α)を活用して、
ループ上辺が一番高くかつ平行になるようにする
また、この改造による思惑は、次の通りです。
(1)ビーム方向が変わるので、EU、AF方面の飛びに期待したい(早朝のショートパス)
(2)以前に比べ電流腹の位置が少しマシになるので、打ち上げ角が低いDX向きになることを期待したい
(3)「その1」の記事で触れた奇怪な現象が緩和され、日の出前のDXの信号がゆっくり上昇する事を期待したい
改造後の実際の設置図を、下図に示します。(現在ワイヤが切れてしまい修復中の為写真はありません)
まずワイヤの張る方向を「西-東」から、「南西-北東」に変えました。
本当はもっと東寄りに張りたかったのですが、場所の都合で仕方ありません。
その分、給電点の位置をオフセットして、幾分EUの方向にビームが向くようにしました。
ループを正三角(△)から逆三角(▽)に変更しました。
また、給電点の位置を▽の一番下にしました。
このようにすることで、上側の電流腹は一番高い位置になり、主要な電波の発射部分が雑木を超えるようになります。(1λループの場合、電流腹は必ず2か所になり、給電点とその反対側になります)給電点の位置が低く雑木に遮られているので下半分の部分は全く期待できませんが、上半分はDP+αの飛びが期待できそうです。
ポールの高さの関係で完全な▽にはならず、菱形に近い格好になりました。
ワイヤ全体は従来のをそのまま利用して、ループ下側の長さを調整して7.1MHzに同調するようにした結果、SWRは2.5になりました。
おそらく150Ω~200Ω前後だと思いますので、1:4のバランを入れるべきですが、現状はとりあえずMFJのチューナーでSWRを下げています。
改造後の設置図に、ビームパターンや電流腹の位置を重ねてみたのが次図です。
さて改造後の成果は、次のようになりました。
・深夜~早朝のEUとのQSO数が、格段に増えました。これまでは短時間に慌ただしくQSOしていた事もありますが、全体的に見える局が増えた感じがします。psk reporter の結果を見ても一目瞭然です。
・これまでは呼ぶ一方だったのが、CQを出すと西欧や中東から呼ばれるようになりました。
これは以前では考えられなかったことで、中東の9K(クウェート)から呼ばれた時はビックリしました。以前では東欧ロシア以西の局は呼んでも中々取ってもらえなかったのですが、今度は向こうから呼んでもらえるので嬉しくなってしまいます。
・改造後の主なQSO実績は、7O2WX(イエメン)、PZ5RA(スリナム)、5X7O(ウガンダ)、EA8AJ(カナリー諸島)、V51WH(ナミビア)、9K2ES(クウェート)、P4/WE9V(アルバ)、ZD7CTO(セント・ヘレナ)、他EU多数です。
・反面、北米とVK/ZLには以前より弱くなったような感じがします。と言ってもWの西海岸やVKから+のレポートが貰えなくなっただけで、ストレスは感じません。
・「その1」の記事で触れた、”日の出後の急峻な信号の上がり現象”は、無くなりました。改造は大正解でした!
後日、春になって7MHzのコンディションが一段落したので、別の場所に10MHzのデルタループを上げることを計画しました。
(次回、「その4」に続きます・・・)
これを証明するためには実際にANTを張り替えて効果を確かめる必要があります。
そこで2024年の2月、思い切ってデルタループを改造することにしました。
改造の要点は次の通りです。
(1)ワイヤの張る方向を変えて、ループ面のビームがEU~AFに向くようにする
(2)給電点の位置を変えて、ループ上辺の高い位置に電流腹が来るようにする
(従来は電流腹が斜めのワイヤで低い位置だった)
(3)新たに入手した11mのグラスファイバーポール(W-GR-1000H+α)を活用して、
ループ上辺が一番高くかつ平行になるようにする
また、この改造による思惑は、次の通りです。
(1)ビーム方向が変わるので、EU、AF方面の飛びに期待したい(早朝のショートパス)
(2)以前に比べ電流腹の位置が少しマシになるので、打ち上げ角が低いDX向きになることを期待したい
(3)「その1」の記事で触れた奇怪な現象が緩和され、日の出前のDXの信号がゆっくり上昇する事を期待したい
改造後の実際の設置図を、下図に示します。(現在ワイヤが切れてしまい修復中の為写真はありません)
まずワイヤの張る方向を「西-東」から、「南西-北東」に変えました。
本当はもっと東寄りに張りたかったのですが、場所の都合で仕方ありません。
その分、給電点の位置をオフセットして、幾分EUの方向にビームが向くようにしました。
ループを正三角(△)から逆三角(▽)に変更しました。
また、給電点の位置を▽の一番下にしました。
このようにすることで、上側の電流腹は一番高い位置になり、主要な電波の発射部分が雑木を超えるようになります。(1λループの場合、電流腹は必ず2か所になり、給電点とその反対側になります)給電点の位置が低く雑木に遮られているので下半分の部分は全く期待できませんが、上半分はDP+αの飛びが期待できそうです。
ポールの高さの関係で完全な▽にはならず、菱形に近い格好になりました。
ワイヤ全体は従来のをそのまま利用して、ループ下側の長さを調整して7.1MHzに同調するようにした結果、SWRは2.5になりました。
おそらく150Ω~200Ω前後だと思いますので、1:4のバランを入れるべきですが、現状はとりあえずMFJのチューナーでSWRを下げています。
改造後の設置図に、ビームパターンや電流腹の位置を重ねてみたのが次図です。
さて改造後の成果は、次のようになりました。
・深夜~早朝のEUとのQSO数が、格段に増えました。これまでは短時間に慌ただしくQSOしていた事もありますが、全体的に見える局が増えた感じがします。psk reporter の結果を見ても一目瞭然です。
・これまでは呼ぶ一方だったのが、CQを出すと西欧や中東から呼ばれるようになりました。
これは以前では考えられなかったことで、中東の9K(クウェート)から呼ばれた時はビックリしました。以前では東欧ロシア以西の局は呼んでも中々取ってもらえなかったのですが、今度は向こうから呼んでもらえるので嬉しくなってしまいます。
・改造後の主なQSO実績は、7O2WX(イエメン)、PZ5RA(スリナム)、5X7O(ウガンダ)、EA8AJ(カナリー諸島)、V51WH(ナミビア)、9K2ES(クウェート)、P4/WE9V(アルバ)、ZD7CTO(セント・ヘレナ)、他EU多数です。
・反面、北米とVK/ZLには以前より弱くなったような感じがします。と言ってもWの西海岸やVKから+のレポートが貰えなくなっただけで、ストレスは感じません。
・「その1」の記事で触れた、”日の出後の急峻な信号の上がり現象”は、無くなりました。改造は大正解でした!
後日、春になって7MHzのコンディションが一段落したので、別の場所に10MHzのデルタループを上げることを計画しました。
(次回、「その4」に続きます・・・)
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プロフィール
HN:
hezhi
性別:
男性
自己紹介:
無線と自然と夜空の星をこよなく愛するアナログおやじです。
アマチュア無線は学生時代からやっていますが、最近ではUHFの
移動運用に加えてHFのDX(Digital Mode)の面白さにハマっています。
更新記録(2023-1005)
・My HF DX statusを詳細化しました。
My HF DX status (2021-0101 to 2025-0413) (FT8)
WAC
160m : remain SA, AF
80m : remain AF (Cfm)
80m-10m : completed (Wkd)
WAZ (cfm/wkd)
mixed : 39/40
160m : 14/
80m : 28/
40m : 38/
30m : 37/
20m : 36/
17m : 38/
15m : 37/
12m : 36/
10m : 37/
WAS (cfm/wkd)
mixed : 50/50
160m : 7/
80m : 30/
40m : 47/48
30m : 46/46
20m : 49/49
17m : 50/50
15m : 50/50
12m : 50/50
10m : 50/50
DXCC (cfm/wkd)
mixed : 205/227
160m : 13/14
80m : 79/92
40m : 138/156
30m : 131/148
20m : 123/142
17m : 137/157
15m : 146/165
12m : 121/143
10m : 138/157
アマチュア無線は学生時代からやっていますが、最近ではUHFの
移動運用に加えてHFのDX(Digital Mode)の面白さにハマっています。
更新記録(2023-1005)
・My HF DX statusを詳細化しました。
My HF DX status (2021-0101 to 2025-0413) (FT8)
WAC
160m : remain SA, AF
80m : remain AF (Cfm)
80m-10m : completed (Wkd)
WAZ (cfm/wkd)
mixed : 39/40
160m : 14/
80m : 28/
40m : 38/
30m : 37/
20m : 36/
17m : 38/
15m : 37/
12m : 36/
10m : 37/
WAS (cfm/wkd)
mixed : 50/50
160m : 7/
80m : 30/
40m : 47/48
30m : 46/46
20m : 49/49
17m : 50/50
15m : 50/50
12m : 50/50
10m : 50/50
DXCC (cfm/wkd)
mixed : 205/227
160m : 13/14
80m : 79/92
40m : 138/156
30m : 131/148
20m : 123/142
17m : 137/157
15m : 146/165
12m : 121/143
10m : 138/157
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