BJYの備忘録
千葉県東総でアマチュア無線を楽しんでいます。 UHFが好きで、主に九十九里エリアでお手軽移動運用中。 ※blogというより備忘録なので、日記になってません(笑)
第30話:ZS6BKWは小休止・・・ロングワイヤー2題
今年も夏本番の季節がやってきました。
が、8月に入って連日の猛暑・・・いやー参りました。気温35℃では外に出る気になれません。
おまけに、FDコンテストの日は、当地では台風の影響で雨風強く移動も出来ず。
仕方なく、固定でHFでのプチ参加となりました。
ということで、8月に入っても相変わらずHFの運用を続けているわけですが、
このところ、ウチのZS6BKWはハイバンドで一向に調子が上がらず、ローバンドでも
段々と限界が見えてくるようになりました。それは、
・3.5MHzでは、南米とはQSOできるが、ヨーロッパはかすりもしない!
・1.9MHzでは、国内QSOでも力不足を感じる(特にSSB)
今のところ、100Wでの運用なので、これを200WにQROすれば少しはジレンマが
解消するのかもしれませんが、それよりもANTで試してみたい事が沢山あります。
そんなわけで、今回、ZS6BKWは少しお休みさせて、他のANTの実験を行いました。
<実験1>ZS6BKW流用の1.8MHz用T型LW
これは、上の画像を見て頂ければ一目瞭然だと思います。
①は数年前に試したもので、7MHzのDPをそのまま一切手を加えずに、DPの
エレメント(片側10m)と給電ケーブル(10m)を一体化して、T型のLWと見立てた
ものです。アース側はλ/4のカウンターポイズとしています。
このANTは、こんな簡単な構造でも国内QSOには十分通用しました。
②は今回試したもので、①と同様にZS6BKWはそのまま一切手を加えずに、
ZS6BKWの横エレメント(片側14.25m)とラダーライン(12.1m)と給電ケーブル
(35m)を一体化して、T型のLWと見立てたものです。合計の長さがλ/4より
遥かに長いのですが、一応ANTカプラーの整合範囲内でしたのでOKとします。
アース側はλ/4のカウンターポイズとしています。
さて結果は、、、
・ノイズレベルが高い(常時S9+)→SSBではキツイ。FT8なら問題なし
・飛びの方も期待したほどには向上していない。
・SWRはANTカプラーの出口ですんなり下がるので、RIGへの負担は軽い。
となり、ZS6BKWに比べて良い点はSWRだけになってしまいました。
ちなみに同軸ケーブル終端の短絡をやめて元のZS6BKWの姿に戻すと、
ノイズレベルはS4に減り、S5のSSBの局もちゃんと聞きとれました。
やはり耳の良さは重要ですね。
<実験2>ZS6BKW流用の42m長逆L型LW
実験1の結果を踏まえて、ZS6BKWを丸ごと流用するのはボツにして、
ZS6BKWの片側のエレメントだけを延長して長いロングワイヤー(全長約42m)
としたものを実験してみました。ワイヤーの先端は地上高6mです。
全体のスタイルとしては、逆L型のロングワイヤーとなり、給電部のマッチングは
ATU(AH-3)を用い、アースは以前使っていたカウンターポイズに30mのワイヤーを
パラレルにして、低い周波数の効率を上げるようにしました。
この場合、ZS6BKWのもう片方のエレメントは不要になるので、未接続とします。
南東方向にワイヤを展開した理由は、過去の数々のロングワイヤーの実験結果から、
「波長に比べて低い高さに設置したλ/4の逆L型のLWは、ワイヤーの展開方向とは
逆の方向に指向性が出る」ことに由ります。つまり、今回の目論見は、1.8MHzや
3.5MHzでの北西方向の飛びを期待してのことです。
全体を42mにしたのは、3.5MHzのλ/2を意識したためです。
1.8MHzでλ/4以上、3.5MHzでλ/2、7MHzで1λ、ここまでが期待の範囲です。
10MHz以上のバンドは全く期待していませんでした。
あと、ロングワイヤーなどこの手の接地タイプのANTは、家電ノイズの影響を
受けやすいので、”おまじない”としてワイヤーの先端に直径15cmの小ループを
接続しました。(1.8MHzでのノイズ軽減対策用です)
さて、今度の結果はどうでしょうか、、、
ローバンド:
・1.8MHz・・・国内の西方面に対しては良好。北方面はやや弱くなった感じ。
海外はASロシアとJD1とQSO。pskpeporterではVKにも-15dbで飛んでいる様子。
心配していたノイズレベルはS6で、SSBでもQRK5でQSOできる。
・3.5MHz・・・サイド方向の南米方面は弱くなったので、一応ビームは効いている感じ。
ヨーロッパはまだ期待したほどには入感していない。
・7MHz・・・北米にもヨーロッパにもZS6BKW並みには飛ぶ。指向性は感じない。
ミドルバンド:
・10MHz・・・ZS6BKWでは使用不可のバンドだったので比較はできないが、
北米にもヨーロッパにもそれなりに飛んでいる。NEWエンティティが増えて7MHzと
拮抗するようになった。
・14MHz・・・まだ試していない
・18MHz・・・なぜかヨーロッパに良く飛んでいる。すごいぞLW!
ハイバンド:
・21MHz・・・近隣の国はQSOに問題なし。
・24MHz・・・まだ試していない
・28MHz・・・近隣の国はQSOに問題なし。ZS6BKWより良い。
全体的な感想としては、期待したローバンドの感触はまだ何とも言えないですが、
全く期待していなかった10MHz以上で意外にも好成績となっています。
これからしばらく様子見をしてみようと思います。
が、8月に入って連日の猛暑・・・いやー参りました。気温35℃では外に出る気になれません。
おまけに、FDコンテストの日は、当地では台風の影響で雨風強く移動も出来ず。
仕方なく、固定でHFでのプチ参加となりました。
ということで、8月に入っても相変わらずHFの運用を続けているわけですが、
このところ、ウチのZS6BKWはハイバンドで一向に調子が上がらず、ローバンドでも
段々と限界が見えてくるようになりました。それは、
・3.5MHzでは、南米とはQSOできるが、ヨーロッパはかすりもしない!
・1.9MHzでは、国内QSOでも力不足を感じる(特にSSB)
今のところ、100Wでの運用なので、これを200WにQROすれば少しはジレンマが
解消するのかもしれませんが、それよりもANTで試してみたい事が沢山あります。
そんなわけで、今回、ZS6BKWは少しお休みさせて、他のANTの実験を行いました。
<実験1>ZS6BKW流用の1.8MHz用T型LW
これは、上の画像を見て頂ければ一目瞭然だと思います。
①は数年前に試したもので、7MHzのDPをそのまま一切手を加えずに、DPの
エレメント(片側10m)と給電ケーブル(10m)を一体化して、T型のLWと見立てた
ものです。アース側はλ/4のカウンターポイズとしています。
このANTは、こんな簡単な構造でも国内QSOには十分通用しました。
②は今回試したもので、①と同様にZS6BKWはそのまま一切手を加えずに、
ZS6BKWの横エレメント(片側14.25m)とラダーライン(12.1m)と給電ケーブル
(35m)を一体化して、T型のLWと見立てたものです。合計の長さがλ/4より
遥かに長いのですが、一応ANTカプラーの整合範囲内でしたのでOKとします。
アース側はλ/4のカウンターポイズとしています。
さて結果は、、、
・ノイズレベルが高い(常時S9+)→SSBではキツイ。FT8なら問題なし
・飛びの方も期待したほどには向上していない。
・SWRはANTカプラーの出口ですんなり下がるので、RIGへの負担は軽い。
となり、ZS6BKWに比べて良い点はSWRだけになってしまいました。
ちなみに同軸ケーブル終端の短絡をやめて元のZS6BKWの姿に戻すと、
ノイズレベルはS4に減り、S5のSSBの局もちゃんと聞きとれました。
やはり耳の良さは重要ですね。
<実験2>ZS6BKW流用の42m長逆L型LW
実験1の結果を踏まえて、ZS6BKWを丸ごと流用するのはボツにして、
ZS6BKWの片側のエレメントだけを延長して長いロングワイヤー(全長約42m)
としたものを実験してみました。ワイヤーの先端は地上高6mです。
全体のスタイルとしては、逆L型のロングワイヤーとなり、給電部のマッチングは
ATU(AH-3)を用い、アースは以前使っていたカウンターポイズに30mのワイヤーを
パラレルにして、低い周波数の効率を上げるようにしました。
この場合、ZS6BKWのもう片方のエレメントは不要になるので、未接続とします。
南東方向にワイヤを展開した理由は、過去の数々のロングワイヤーの実験結果から、
「波長に比べて低い高さに設置したλ/4の逆L型のLWは、ワイヤーの展開方向とは
逆の方向に指向性が出る」ことに由ります。つまり、今回の目論見は、1.8MHzや
3.5MHzでの北西方向の飛びを期待してのことです。
全体を42mにしたのは、3.5MHzのλ/2を意識したためです。
1.8MHzでλ/4以上、3.5MHzでλ/2、7MHzで1λ、ここまでが期待の範囲です。
10MHz以上のバンドは全く期待していませんでした。
あと、ロングワイヤーなどこの手の接地タイプのANTは、家電ノイズの影響を
受けやすいので、”おまじない”としてワイヤーの先端に直径15cmの小ループを
接続しました。(1.8MHzでのノイズ軽減対策用です)
さて、今度の結果はどうでしょうか、、、
ローバンド:
・1.8MHz・・・国内の西方面に対しては良好。北方面はやや弱くなった感じ。
海外はASロシアとJD1とQSO。pskpeporterではVKにも-15dbで飛んでいる様子。
心配していたノイズレベルはS6で、SSBでもQRK5でQSOできる。
・3.5MHz・・・サイド方向の南米方面は弱くなったので、一応ビームは効いている感じ。
ヨーロッパはまだ期待したほどには入感していない。
・7MHz・・・北米にもヨーロッパにもZS6BKW並みには飛ぶ。指向性は感じない。
ミドルバンド:
・10MHz・・・ZS6BKWでは使用不可のバンドだったので比較はできないが、
北米にもヨーロッパにもそれなりに飛んでいる。NEWエンティティが増えて7MHzと
拮抗するようになった。
・14MHz・・・まだ試していない
・18MHz・・・なぜかヨーロッパに良く飛んでいる。すごいぞLW!
ハイバンド:
・21MHz・・・近隣の国はQSOに問題なし。
・24MHz・・・まだ試していない
・28MHz・・・近隣の国はQSOに問題なし。ZS6BKWより良い。
全体的な感想としては、期待したローバンドの感触はまだ何とも言えないですが、
全く期待していなかった10MHz以上で意外にも好成績となっています。
これからしばらく様子見をしてみようと思います。
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プロフィール
HN:
hezhi
性別:
男性
自己紹介:
無線と自然と夜空の星をこよなく愛するアナログおやじです。
アマチュア無線は学生時代からやっていますが、最近ではUHFの
移動運用に加えてHFのDX(Digital Mode)の面白さにハマっています。
更新記録(2023-1005)
・My HF DX statusを詳細化しました。
My HF DX status (2021-0101 to 2025-0413) (FT8)
WAC
160m : remain SA, AF
80m : remain AF (Cfm)
80m-10m : completed (Wkd)
WAZ (cfm/wkd)
mixed : 39/40
160m : 14/
80m : 28/
40m : 38/
30m : 37/
20m : 36/
17m : 38/
15m : 37/
12m : 36/
10m : 37/
WAS (cfm/wkd)
mixed : 50/50
160m : 7/
80m : 30/
40m : 47/48
30m : 46/46
20m : 49/49
17m : 50/50
15m : 50/50
12m : 50/50
10m : 50/50
DXCC (cfm/wkd)
mixed : 205/227
160m : 13/14
80m : 79/92
40m : 138/156
30m : 131/148
20m : 123/142
17m : 137/157
15m : 146/165
12m : 121/143
10m : 138/157
アマチュア無線は学生時代からやっていますが、最近ではUHFの
移動運用に加えてHFのDX(Digital Mode)の面白さにハマっています。
更新記録(2023-1005)
・My HF DX statusを詳細化しました。
My HF DX status (2021-0101 to 2025-0413) (FT8)
WAC
160m : remain SA, AF
80m : remain AF (Cfm)
80m-10m : completed (Wkd)
WAZ (cfm/wkd)
mixed : 39/40
160m : 14/
80m : 28/
40m : 38/
30m : 37/
20m : 36/
17m : 38/
15m : 37/
12m : 36/
10m : 37/
WAS (cfm/wkd)
mixed : 50/50
160m : 7/
80m : 30/
40m : 47/48
30m : 46/46
20m : 49/49
17m : 50/50
15m : 50/50
12m : 50/50
10m : 50/50
DXCC (cfm/wkd)
mixed : 205/227
160m : 13/14
80m : 79/92
40m : 138/156
30m : 131/148
20m : 123/142
17m : 137/157
15m : 146/165
12m : 121/143
10m : 138/157
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