BJYの備忘録
千葉県東総でアマチュア無線を楽しんでいます。 UHFが好きで、主に九十九里エリアでお手軽移動運用中。 ※blogというより備忘録なので、日記になってません(笑)
第7話:東総への想い ーユカをよぶ海ー
それは、遡ること50数年前、1冊の本がきっかけでした。
小学校の入学直後のことだったと思います。
姉が持っていた、「ユカをよぶ海」という漫画の単行本を見せてもらいました。
当時はまだ漢字が読めませんから、姉に読んで聞かせてもらったのかもしれません。
その中に、なぜか不思議に、最後の1シーンだけが印象的に、ずっと頭の中に
記憶として残っていました。
それは、主人公のユカという女の子が、最後にお父さんと暮らした、海辺の崖の上の家。
これを読んだ当時は、それがどこなのかも知らず、ただ漠然と、脳裏に焼き付いていました。
そして社会人になり、慌ただしい毎日を過ごすようになった頃、ふと、この漫画をもう一度
読みたくなって、古本屋で全4巻を購入しました。
第4巻の最後のページ・・・、そこには、まさしく幼い頃に見た、あの1シーンがありました。
物語の場所は、千葉県の飯岡ということも初めて分かりました。
地図で調べてみると、千葉の東、銚子にほど近い所らしいです。
どんな処だろう・・・と、段々行って見てみたくなりました。
そして10年ほど前の6月、勤務先の引っ越しで4日ほど予定外の休みが貰えることになり、
家族からのOKも得て、思い切ってかの地に出かける事にしました。
東関東道を一路東へ、途中、冨里で降りて休憩した後、そのまま更に東へ、、、
着いたのは、匝瑳市の野手浜という所でした。
ここで、しばらくの間、九十九里浜を見ながら好きな無線を楽しんだ後、目指す刑部岬へ。
県道30号線を北上し、飯岡町にさしかかった時でした。
夕刻だったのと、少し霧がかっていたこともありますが、
突然眼前に現れたのは、黒い大きな陰影の切り立った崖!
これが、刑部岬との初めての出会いでした。
後でわかったことなのですが、
旭市内から飯岡バイパス経由で来る分には、特に変哲がない感じの岬なのですが、
海沿いの道を北上して見える岬は、実物以上に大きく感じ、一種の威圧感があります。
こうして、何回もこの地を訪れるようになり、観光地化されていない素朴な静かさが
自分の肌に合うと感じ、ついにこの地に近い場所に住処を構える事にしました。
「ユカをよぶ海」の背景
この漫画は、ちばてつや氏が昭和34年(*)に描いた作品で、飯岡町が物語の舞台になっています。
当時、若い漫画家の多くが少女漫画を手掛けており、この作品もその中の1つになります。
ちばてつや氏は、父方の故郷である飯岡に1年ほど住まわれていたそうですが、この作品では
その短い期間とは裏腹に、郷土愛とも思えるくらいに飯岡の事が描かれています。
飯岡灯台、海っ子山っこ、総武本線のトンネル・・・具体的な地名は書かれていませんが、
読めばすぐにここだと分かる所ばかりです。
また、描写のところどころで、銚子、旭、猿田などの地名が見えます。これを郷土愛と呼ばず
して何と呼ぶのでしょう。
ちば氏自身も、「ユカをよぶ海」は思い入れのある作品です、と語っておられます。
ユカをよぶ海(虫プロ)

飯岡駅
トラックに「銚子」の文字
飯岡、猿田、旭
刑部岬(と思われる)ユカがお父さんと暮らした所
(*)昭和34年の間違いでした。訂正しました。
小学校の入学直後のことだったと思います。
姉が持っていた、「ユカをよぶ海」という漫画の単行本を見せてもらいました。
当時はまだ漢字が読めませんから、姉に読んで聞かせてもらったのかもしれません。
その中に、なぜか不思議に、最後の1シーンだけが印象的に、ずっと頭の中に
記憶として残っていました。
それは、主人公のユカという女の子が、最後にお父さんと暮らした、海辺の崖の上の家。
これを読んだ当時は、それがどこなのかも知らず、ただ漠然と、脳裏に焼き付いていました。
そして社会人になり、慌ただしい毎日を過ごすようになった頃、ふと、この漫画をもう一度
読みたくなって、古本屋で全4巻を購入しました。
第4巻の最後のページ・・・、そこには、まさしく幼い頃に見た、あの1シーンがありました。
物語の場所は、千葉県の飯岡ということも初めて分かりました。
地図で調べてみると、千葉の東、銚子にほど近い所らしいです。
どんな処だろう・・・と、段々行って見てみたくなりました。
そして10年ほど前の6月、勤務先の引っ越しで4日ほど予定外の休みが貰えることになり、
家族からのOKも得て、思い切ってかの地に出かける事にしました。
東関東道を一路東へ、途中、冨里で降りて休憩した後、そのまま更に東へ、、、
着いたのは、匝瑳市の野手浜という所でした。
ここで、しばらくの間、九十九里浜を見ながら好きな無線を楽しんだ後、目指す刑部岬へ。
県道30号線を北上し、飯岡町にさしかかった時でした。
夕刻だったのと、少し霧がかっていたこともありますが、
突然眼前に現れたのは、黒い大きな陰影の切り立った崖!
これが、刑部岬との初めての出会いでした。
後でわかったことなのですが、
旭市内から飯岡バイパス経由で来る分には、特に変哲がない感じの岬なのですが、
海沿いの道を北上して見える岬は、実物以上に大きく感じ、一種の威圧感があります。
こうして、何回もこの地を訪れるようになり、観光地化されていない素朴な静かさが
自分の肌に合うと感じ、ついにこの地に近い場所に住処を構える事にしました。
「ユカをよぶ海」の背景
この漫画は、ちばてつや氏が昭和34年(*)に描いた作品で、飯岡町が物語の舞台になっています。
当時、若い漫画家の多くが少女漫画を手掛けており、この作品もその中の1つになります。
ちばてつや氏は、父方の故郷である飯岡に1年ほど住まわれていたそうですが、この作品では
その短い期間とは裏腹に、郷土愛とも思えるくらいに飯岡の事が描かれています。
飯岡灯台、海っ子山っこ、総武本線のトンネル・・・具体的な地名は書かれていませんが、
読めばすぐにここだと分かる所ばかりです。
また、描写のところどころで、銚子、旭、猿田などの地名が見えます。これを郷土愛と呼ばず
して何と呼ぶのでしょう。
ちば氏自身も、「ユカをよぶ海」は思い入れのある作品です、と語っておられます。
ユカをよぶ海(虫プロ)
飯岡駅
トラックに「銚子」の文字
飯岡、猿田、旭
刑部岬(と思われる)ユカがお父さんと暮らした所
(*)昭和34年の間違いでした。訂正しました。
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プロフィール
HN:
hezhi
性別:
男性
自己紹介:
無線と自然と夜空の星をこよなく愛するアナログおやじです。
アマチュア無線は学生時代からやっていますが、最近ではUHFの
移動運用に加えてHFのDX(Digital Mode)の面白さにハマっています。
更新記録(2023-1005)
・My HF DX statusを詳細化しました。
My HF DX status (2021-0101 to 2025-0413) (FT8)
WAC
160m : remain SA, AF
80m : remain AF (Cfm)
80m-10m : completed (Wkd)
WAZ (cfm/wkd)
mixed : 39/40
160m : 14/
80m : 28/
40m : 38/
30m : 37/
20m : 36/
17m : 38/
15m : 37/
12m : 36/
10m : 37/
WAS (cfm/wkd)
mixed : 50/50
160m : 7/
80m : 30/
40m : 47/48
30m : 46/46
20m : 49/49
17m : 50/50
15m : 50/50
12m : 50/50
10m : 50/50
DXCC (cfm/wkd)
mixed : 205/227
160m : 13/14
80m : 79/92
40m : 138/156
30m : 131/148
20m : 123/142
17m : 137/157
15m : 146/165
12m : 121/143
10m : 138/157
アマチュア無線は学生時代からやっていますが、最近ではUHFの
移動運用に加えてHFのDX(Digital Mode)の面白さにハマっています。
更新記録(2023-1005)
・My HF DX statusを詳細化しました。
My HF DX status (2021-0101 to 2025-0413) (FT8)
WAC
160m : remain SA, AF
80m : remain AF (Cfm)
80m-10m : completed (Wkd)
WAZ (cfm/wkd)
mixed : 39/40
160m : 14/
80m : 28/
40m : 38/
30m : 37/
20m : 36/
17m : 38/
15m : 37/
12m : 36/
10m : 37/
WAS (cfm/wkd)
mixed : 50/50
160m : 7/
80m : 30/
40m : 47/48
30m : 46/46
20m : 49/49
17m : 50/50
15m : 50/50
12m : 50/50
10m : 50/50
DXCC (cfm/wkd)
mixed : 205/227
160m : 13/14
80m : 79/92
40m : 138/156
30m : 131/148
20m : 123/142
17m : 137/157
15m : 146/165
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幼少の頃の記憶
BJYさん…そうだったのですか!
いいなぁ…素敵なお姉様がいらっしゃるのは、私にとって羨ましいです!!
そして、それは大切な思い出ですものね。
生まれて間もない頃にお母様を亡くし、海辺の町で一人ぼっちで生きる小学5年生の少女の物語ですね。
そうですね。
私もそうですが、幼少の頃に見た
あっ
ホントですね
あぁぁぁああ…。
私もまず“ユカをよぶ海”を読んでから、刑部岬へ行ったら本当に感動したと思います
確かに…あの…飯岡灯台がある刑部岬ですものね!
実在する“飯岡刑部岬展望館”を、ユカがお父さんと暮らした場所(家
私も今度、そちら方面へ行く際は、またちょっと違う気持ちになりました。
そうですね。
幼少の頃の思い出の大切な場所へ、実際に足を運ばれた事は、本当に感動ですね!
私もそうです。
こちら、BJYさんのブログの書き出しも、“刑部岬”から始まっていますね。
本当、素敵な事と思います。
Re:幼少の頃の記憶
私がこの地が好きな理由・・・あはは、ネタバレしちゃいましたね。
ちばてつや氏は「あしたのジョー」があまりにも有名ですが、デビュー当時は
少女漫画を数多く手掛けておられました。その中でもこの作品は特に異色で、
氏も「一生懸命に描いた、思い入れのある作品です」と述べておられます。
氏がこの作品を描いたのが昭和34年、飯岡灯台が完成したのは昭和31年ですから、
ほぼ当時の出来事を作品の中のワンシーンとして描かれていたのだと思います。
(実物より大きく犬吠崎灯台みたいに描かれているのは御愛嬌ですね)
しかし、展望館はその当時はまだ無かった筈ですので、逆に漫画の中に出てくる
「崖の上の家」をモチーフして設計されたのかも知れません。事実は不明ですが
いろいろ想像してみるのも楽しいものです。
展望館のすぐ脇に、「あしたのジョー」の矢吹丈と力石徹の石像が並んでいるのを
ご存じでしょうか?かなりデフォルメされていますが・・・笑
もしご存じでなければ、次回こちらに来られた時にぜひ見てください。
ちなみに、浜の飯岡海水浴場にも同じものがあります。