BJYの備忘録
千葉県東総でアマチュア無線を楽しんでいます。 UHFが好きで、主に九十九里エリアでお手軽移動運用中。 ※blogというより備忘録なので、日記になってません(笑)
第13話:アマチュア無線への想い ~年頭に寄せて
新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。
昨年は、人生未曽有のコロナ禍に明け暮れた1年でした。
今年こそ、一刻も早く終息して、元の生活が戻って来てくれるのを祈るばかりです。
さて、スロースタートになってしまいましたが、今年最初の記事を。
アマチュア無線への想い
アマチュア無線は、私の少年時代は、一般的な愛称でHAM(ハム)と呼ばれていました。
中学生、高校生の頃はそれこそ大変なブームで、1クラス約40人のうち、何人かはHAMの免許を持っているほどでした。
どの少年雑誌にも、「ハムになろう」という1面広告が載っていて、八重洲無線のFT401という無線機と、世界地図をバックにしたシャックに、マイク片手に満身笑顔の少年の写真が、今でも印象深く脳裏に残っています。
この広告に憧れて、HAMをはじめた人も多かったのではないでしょうか。
昨今のハンディトランシーバを中心としたアマチュア無線のイメージと違って、その当時は、HAM=短波通信、またKing of Hobbyと言われ、大きな無線機と大きなアンテナで、世界中の局と交信することが憧れの世界でした。
さらに時を溯ると、HAMとは無線機そのものを自作して交信をする世界であり、つまり無線機を作る楽しみと、交信する楽しみの二面性が存在しました。
当然、高度な技術が必要とされ、免許を得るのに国家試験も大変難しいものでしたが、それでも
地球上の遠く離れた、見知らぬ友と交信する魅力は、若い世代にとって有余る興味を抱かせるには十分でした。
歴史的には、日本で最初にHAM局が誕生したのは昭和よりも前でしたが、この頃すでにアメリカをはじめとする先進諸国では、すでにHAMは市民権を得た趣味として開花していました。
この当時に、HAMを開局した人の多くは、その後エレクトロニクス産業界のパイオニアとして、技術的、経済的に日本の基盤を大きく成長させました。
ソニーの創設者である、井深氏、森田氏は、いずれも若い時分に手作りの無線機でHAM局を運用されていたのは有名な話です。
時代はずっと後になりますが、あのApple社の創設者の一人、Steve Wozniak氏も、何と!小学生の時に無線機を製作していました!
偉大な先人達によって開拓され、市民権を得た、楽しいアマチュア無線。
昨今、スマホを始めとする携帯ツールの普及により、コミュニケーションの楽しみ方そのものが多様化して、HAM局は減少傾向にありますが、趣味としてのアマチュア無線は、決してすたれることのない、無限の可能性を持った楽しい世界です。
原点に戻って、無線機やアンテナを自作したり、青空のフィールドに移動してみませんか。そこには今までとは違う感動がきっとあるはずです。
アマチュア・コード
アマチュア無線の良さは、一人一人が送信局で、また一人一人がリスナーであることです。
相手がいなければ交信が成立しません。これが、他の個人的な趣味とは異なる点です。
CQを出して応答があった時は、"やったー"という感じで、誰でもちょっと興奮しますよね。
見知らぬ局と交信するのは、スリリングあり、エキサイティグあり、サプライズあり、とても楽しいものです。
交信(会話や通信)は、お互いに相手を気遣って行うのが一般的ですし、電波の上でコールサインを名乗っていますから、ネットの掲示板やSNSに見られるような匿名の誹謗中傷は殆どありません。
昔、アマチュア無線という趣味が一般に認知されはじめた頃、マナーを要約した「アマチュアコード」が制定されました。それは、次のようなものです。
・アマチュアは、良き社会人であること
・アマチュアは、健全であること
・アマチュアは、親切であること
・アマチュアは、進歩的であること
・アマチュアは、国際的であること
このうち、私は3番目の「アマチュアは、親切であること」が特に好きです。
「アマチュアは、親切であること=通信には友愛の心を、初心者には親切な指導を、社会へは奉仕をおしまない」という明確な呼びかけが込められているからです。
手元に、古い1冊の本があります。
1953年(昭和28年)発刊の「ラジオ・アマチュア・ハンドブック」というものです。
出版は、CQ出版社ではなく、誠文堂新光社です。
この本が発刊されたのは、戦後のアマチュア無線が解禁された昭和27年の翌年ですから、まだ局数も数えるほどだったと思われますが、驚くべきは、すでに上述のアマチュア・コードと殆ど同義の「アマチュアの信条」が冒頭に寄せられています。
この頃すでに、現代にも通じるアマチュア無線のエッセンスが、確立されていたことになります。
本blogも、微力ではありますが、先人の教えにしたがい、少しでも多くの人にアマチュア無線の楽しさを知ってもらえるよう、努力をして行きたいと思います。
今年もよろしくお願い致します。
昨年は、人生未曽有のコロナ禍に明け暮れた1年でした。
今年こそ、一刻も早く終息して、元の生活が戻って来てくれるのを祈るばかりです。
さて、スロースタートになってしまいましたが、今年最初の記事を。
アマチュア無線への想い
アマチュア無線は、私の少年時代は、一般的な愛称でHAM(ハム)と呼ばれていました。
中学生、高校生の頃はそれこそ大変なブームで、1クラス約40人のうち、何人かはHAMの免許を持っているほどでした。
どの少年雑誌にも、「ハムになろう」という1面広告が載っていて、八重洲無線のFT401という無線機と、世界地図をバックにしたシャックに、マイク片手に満身笑顔の少年の写真が、今でも印象深く脳裏に残っています。
この広告に憧れて、HAMをはじめた人も多かったのではないでしょうか。
昨今のハンディトランシーバを中心としたアマチュア無線のイメージと違って、その当時は、HAM=短波通信、またKing of Hobbyと言われ、大きな無線機と大きなアンテナで、世界中の局と交信することが憧れの世界でした。
さらに時を溯ると、HAMとは無線機そのものを自作して交信をする世界であり、つまり無線機を作る楽しみと、交信する楽しみの二面性が存在しました。
当然、高度な技術が必要とされ、免許を得るのに国家試験も大変難しいものでしたが、それでも
地球上の遠く離れた、見知らぬ友と交信する魅力は、若い世代にとって有余る興味を抱かせるには十分でした。
歴史的には、日本で最初にHAM局が誕生したのは昭和よりも前でしたが、この頃すでにアメリカをはじめとする先進諸国では、すでにHAMは市民権を得た趣味として開花していました。
この当時に、HAMを開局した人の多くは、その後エレクトロニクス産業界のパイオニアとして、技術的、経済的に日本の基盤を大きく成長させました。
ソニーの創設者である、井深氏、森田氏は、いずれも若い時分に手作りの無線機でHAM局を運用されていたのは有名な話です。
時代はずっと後になりますが、あのApple社の創設者の一人、Steve Wozniak氏も、何と!小学生の時に無線機を製作していました!
偉大な先人達によって開拓され、市民権を得た、楽しいアマチュア無線。
昨今、スマホを始めとする携帯ツールの普及により、コミュニケーションの楽しみ方そのものが多様化して、HAM局は減少傾向にありますが、趣味としてのアマチュア無線は、決してすたれることのない、無限の可能性を持った楽しい世界です。
原点に戻って、無線機やアンテナを自作したり、青空のフィールドに移動してみませんか。そこには今までとは違う感動がきっとあるはずです。
アマチュア・コード
アマチュア無線の良さは、一人一人が送信局で、また一人一人がリスナーであることです。
相手がいなければ交信が成立しません。これが、他の個人的な趣味とは異なる点です。
CQを出して応答があった時は、"やったー"という感じで、誰でもちょっと興奮しますよね。
見知らぬ局と交信するのは、スリリングあり、エキサイティグあり、サプライズあり、とても楽しいものです。
交信(会話や通信)は、お互いに相手を気遣って行うのが一般的ですし、電波の上でコールサインを名乗っていますから、ネットの掲示板やSNSに見られるような匿名の誹謗中傷は殆どありません。
昔、アマチュア無線という趣味が一般に認知されはじめた頃、マナーを要約した「アマチュアコード」が制定されました。それは、次のようなものです。
・アマチュアは、良き社会人であること
・アマチュアは、健全であること
・アマチュアは、親切であること
・アマチュアは、進歩的であること
・アマチュアは、国際的であること
このうち、私は3番目の「アマチュアは、親切であること」が特に好きです。
「アマチュアは、親切であること=通信には友愛の心を、初心者には親切な指導を、社会へは奉仕をおしまない」という明確な呼びかけが込められているからです。
手元に、古い1冊の本があります。
1953年(昭和28年)発刊の「ラジオ・アマチュア・ハンドブック」というものです。
出版は、CQ出版社ではなく、誠文堂新光社です。
この本が発刊されたのは、戦後のアマチュア無線が解禁された昭和27年の翌年ですから、まだ局数も数えるほどだったと思われますが、驚くべきは、すでに上述のアマチュア・コードと殆ど同義の「アマチュアの信条」が冒頭に寄せられています。
この頃すでに、現代にも通じるアマチュア無線のエッセンスが、確立されていたことになります。
本blogも、微力ではありますが、先人の教えにしたがい、少しでも多くの人にアマチュア無線の楽しさを知ってもらえるよう、努力をして行きたいと思います。
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プロフィール
HN:
hezhi
性別:
男性
自己紹介:
無線と自然と夜空の星をこよなく愛するアナログおやじです。
アマチュア無線は学生時代からやっていますが、最近ではUHFの
移動運用に加えてHFのDX(Digital Mode)の面白さにハマっています。
更新記録(2023-1005)
・My HF DX statusを詳細化しました。
My HF DX status (2021-0101 to 2025-0413) (FT8)
WAC
160m : remain SA, AF
80m : remain AF (Cfm)
80m-10m : completed (Wkd)
WAZ (cfm/wkd)
mixed : 39/40
160m : 14/
80m : 28/
40m : 38/
30m : 37/
20m : 36/
17m : 38/
15m : 37/
12m : 36/
10m : 37/
WAS (cfm/wkd)
mixed : 50/50
160m : 7/
80m : 30/
40m : 47/48
30m : 46/46
20m : 49/49
17m : 50/50
15m : 50/50
12m : 50/50
10m : 50/50
DXCC (cfm/wkd)
mixed : 205/227
160m : 13/14
80m : 79/92
40m : 138/156
30m : 131/148
20m : 123/142
17m : 137/157
15m : 146/165
12m : 121/143
10m : 138/157
アマチュア無線は学生時代からやっていますが、最近ではUHFの
移動運用に加えてHFのDX(Digital Mode)の面白さにハマっています。
更新記録(2023-1005)
・My HF DX statusを詳細化しました。
My HF DX status (2021-0101 to 2025-0413) (FT8)
WAC
160m : remain SA, AF
80m : remain AF (Cfm)
80m-10m : completed (Wkd)
WAZ (cfm/wkd)
mixed : 39/40
160m : 14/
80m : 28/
40m : 38/
30m : 37/
20m : 36/
17m : 38/
15m : 37/
12m : 36/
10m : 37/
WAS (cfm/wkd)
mixed : 50/50
160m : 7/
80m : 30/
40m : 47/48
30m : 46/46
20m : 49/49
17m : 50/50
15m : 50/50
12m : 50/50
10m : 50/50
DXCC (cfm/wkd)
mixed : 205/227
160m : 13/14
80m : 79/92
40m : 138/156
30m : 131/148
20m : 123/142
17m : 137/157
15m : 146/165
12m : 121/143
10m : 138/157
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やはり、スマホとは違う無線の世界
こちらの記事をアップされてから、私なりにコメントを考えて書きかけでしたが…。
誤って途中で削除してしまったもので、もう一度、最初から書く事にいたしました。
本当ですね。
コロナ禍も、もう一年経ってしまいました…。
未だに出口が見えませんが、早く収束を願うばかりであります。
"""""""""""""""""""""""""""""""""
話を戻しますが…。
スマホやインターネットがあれば、確かにアマチュア無線より便利で、当たり前にコミュニケーションが取りやすいので、無線機の前に居なくても良い事がありますね。
私も一度、アマチュア無線から退いた者ですが…。
そうですね。
身近で無線をやる人が居る事は本当に大切だと思います。
私が中学・高校の頃は、無線の話が通じる人が殆ど居なくて、交信相手は殆ど年輩の方ばかりでしたし…。
結局、そのうちに交信相手が居ない、面白い事が無くなると飽きてしまうんですね。
Re:やはり、スマホとは違う無線の世界
そうですね。自分も中学生の時にやっていたCBは、単なるコミュニケーションツールでしかなかったのですが、ハムの世界を知ってからは大きく価値観が変わりました。
私の場合、特にSSBとCWへの憧れが強く、SSBに出るためにアマチュアの免許を取得したと言っても過言ではありません。
その後、ハムの歴史を知り、”こんなにも凄い人たちがいたんだ”と感動し、一層興味を深めていきました。
昔からラジオ少年だった諸先輩と違って、回り道をしながら段々とラジオ少年になろうとしている自分がいます。長続きしている理由はこの辺にあるのかもしれません。
私自身、まだまだ発展途上の知識でしかありませんが、アマチュア無線の楽しい世界を、多くの人に知ってもらえたら、blog冥利に尽きます。