BJYの備忘録
千葉県東総でアマチュア無線を楽しんでいます。 UHFが好きで、主に九十九里エリアでお手軽移動運用中。 ※blogというより備忘録なので、日記になってません(笑)
第38話:42m長ロングワイヤーのまとめ(運用編)
ANTマストが折れた!
第30話で、42m長のロングワイヤーANTを作ったことを記事にしました。
その後、暫くの間はこのANTで快調にHFの運用を楽しんでいたのですが、
9月終わりの台風の影響で、マストが途中から折れてしまいました(涙)
アルミパイプに、グラスファイバーの竿を継いだ、長さ11mのマストです。
竿自体はアンテナマストとして売られていた10m物ですが、先端は細い径で
強度的に不安があったので、8m分だけを使っていました。
折れたのは先端ではなく途中の継ぎ目で、縦にクラック(ヒビ)が入って、
裂ける様に折れてしまいました。あわてて再度その部分を補強して上げ直し
ましたが、すぐに同じ所から折れてしまいました。
ビニール線のエレメントがいくら軽量とはいえ、30mもの長さのワイヤーの
引っ張りテンションには勝てなかったようです。
42m長ロングワイヤーのまとめ
ANTマストなしではどうにもなりませんので、一旦ロングワイヤーは解体して、
この間の運用と成果について、ご報告することにしましょう。
<カウンターポイズの効果>
最初は、ローバンド用(35m)とハイバンド用(5~10mの2本)だけでしたが、途中で
思いつきで全周30mのループにしたものと、全周40mのループにしたものを追加で
付けてみました。
結果、どちらも多少の効果があったようで、30mバンドで北米からの応答率が
上がりました。具体的に言うと、今まで見えなかった局が-20dB前後でギリギリ
見えるようになり、QSO可能な局が増えた感じです。追加したカウンターポイズを
はずすと、元の聞こえ方に戻りましたので、カウンターポイズの効果であることを
確認できました。
<バンド別の使用感>
バンド別の使用感としては、長いだけあってローバンドが優勢でしたが、
その中でも1.8MHz(160m)と10MHz(30m)がよく働いてくれました。
14MHz以上のハイバンドはSWRは下がりますが、あまりパッとしません。
やはり1λ以上の高調波動作では、位相をそろえてやらないとDP以下の性能に
なってしまうようです。
3.5MHzと7MHzに関しては、国内には問題なく飛びましたが、DXに対しては
G5RV/ZS6BKWの方が良かったかな?という印象です。
1.8MHzと10MHzの具合が良いので、しばらくこの2バンドを中心に運用して
おりました。
<160mバンド>
前回の記事でも書きましたが、G5RV/ZS6BKWの時にはQSOできなかった
赤道越え、太平洋越えの局とQSOが可能になりました。
他にも米国本土の局が数局、聞こえましたがQSOには至らず。
国内ではSSBで300km~600km離れた局とラグチューが可能になりました。
<30mバンド>
これまで使ったANTの中ではダントツです。
ZS6BKWではこのバンドはSWRが無限大に近く、数ヵ月お休み状態でした。
そんなわけで、この2か月間、このバンドに腰を据えてみることにしました。
<30mバンドのプロパゲーション>
私はWARCバンドが開放されて以来、このバンドには縁がなく、殆ど運用した
ことがありませんでしたので、今回、毎日このバンドを運用する機会を得て、
初めてこのバンドの良さを感じるようになりました。
なお下記の記事内容はすべてFT8モードの話です。
まず、「10MHzは7MHzと14MHzを足して2で割ったようなバンドだ」と表現され
ますが、全くその通りだと感じます。
国内に対しては7MHz同様に日中が中心ですが、オープンしている時間が7MHzより
ずっと短いようです。
DXに対してはどちらかというと夜間中心ですが、北米~南米は昼過ぎから聞こえる
こともあり、いったん開けるといつまでもダラダラとオープンしている感じです。
昼前後の3~4時間を除けば、どこかのDXが開いているので、緊張感はありませんが
14MHzと並んで国際バンドといわれる理由が良くわかります。
夜間は、ヨーロッパを中心に開けますが、アジア中東から徐々に西に開ける場合と、
夕方に突然北欧方面が強力に開ける場合があります。後者の場合はスポット的に
開いているらしく、その周辺の限られた地域の国しか聞こえてきません。
また、夜の早い時間帯だと、まだ北米~南米が開けていることがあり、タイミングに
よっては1時間で六大陸とQSOできることがあります。
実際、私のようなpoorな設備でも、連日のように六大陸とQSOしていました。
連日WAC?アフリカは?という声が聞こえてきそうですが、南アフリカ(ZS)の局、
沢山います! ある夜CQを出したら、一度に2局のZSから呼ばれました。開局して
以来、初めての出来事でビックリしました。
30mバンドは、Phoneが無い地味なバンドのためか、落ち着いてQSOを楽しむDX'erが
多いと感じます。このバンドを好んで毎日出ている常連局も多いです。
ある晩、ZS局が3局CQを出していましたが、どの局もお声がかからず、退屈している
ように見えました。私は3局ともQSO済みだったので応答せずに自分でCQを出して
いたのですが、この中の1局(昨日QSOしたばかり)が私のCQに応答してきました。
FT8では1回限りのQSOが習慣なので、連日のQSOは珍しいのですが、この時ばかりは
先方も退屈していたようで、交信自体はレポート交換と73でしたが、雰囲気としては
「やあボーイ、今日もまた会ったね。そっちの調子はどうだい?こっちはさっぱりだよ」
みたいな挨拶でした。73を送ったあと、ZS局は納得したようにQRTしました。
またある日、コロンビア(HK)の局がCQを出していました。最初のうちはJA局にも
応答していたのですが、クラスターにでも載ったのか途端にJAのパイルアップになり、
HKの局は半分ウンザリ気味にCQBYに変えました。つまり中国指定のCQで、JA局は
呼ばないでくださいという意味です。しかしJAからの指定無視のパイルは治まらずに、
結局HK局は数回CQBYを出しただけでQRTしてしまいました。
この局に限らず、30mバンドが好きなDX局は、総じてパイルアップが好きではなく、
静かに自分のスタイルでDXを楽しみたいという傾向があるように思います。
JA局は”あわよくば”の指定無視の応答は止めて、紳士的に運用すべきです。
第30話で、42m長のロングワイヤーANTを作ったことを記事にしました。
その後、暫くの間はこのANTで快調にHFの運用を楽しんでいたのですが、
9月終わりの台風の影響で、マストが途中から折れてしまいました(涙)
アルミパイプに、グラスファイバーの竿を継いだ、長さ11mのマストです。
竿自体はアンテナマストとして売られていた10m物ですが、先端は細い径で
強度的に不安があったので、8m分だけを使っていました。
折れたのは先端ではなく途中の継ぎ目で、縦にクラック(ヒビ)が入って、
裂ける様に折れてしまいました。あわてて再度その部分を補強して上げ直し
ましたが、すぐに同じ所から折れてしまいました。
ビニール線のエレメントがいくら軽量とはいえ、30mもの長さのワイヤーの
引っ張りテンションには勝てなかったようです。
42m長ロングワイヤーのまとめ
ANTマストなしではどうにもなりませんので、一旦ロングワイヤーは解体して、
この間の運用と成果について、ご報告することにしましょう。
<カウンターポイズの効果>
最初は、ローバンド用(35m)とハイバンド用(5~10mの2本)だけでしたが、途中で
思いつきで全周30mのループにしたものと、全周40mのループにしたものを追加で
付けてみました。
結果、どちらも多少の効果があったようで、30mバンドで北米からの応答率が
上がりました。具体的に言うと、今まで見えなかった局が-20dB前後でギリギリ
見えるようになり、QSO可能な局が増えた感じです。追加したカウンターポイズを
はずすと、元の聞こえ方に戻りましたので、カウンターポイズの効果であることを
確認できました。
<バンド別の使用感>
バンド別の使用感としては、長いだけあってローバンドが優勢でしたが、
その中でも1.8MHz(160m)と10MHz(30m)がよく働いてくれました。
14MHz以上のハイバンドはSWRは下がりますが、あまりパッとしません。
やはり1λ以上の高調波動作では、位相をそろえてやらないとDP以下の性能に
なってしまうようです。
3.5MHzと7MHzに関しては、国内には問題なく飛びましたが、DXに対しては
G5RV/ZS6BKWの方が良かったかな?という印象です。
1.8MHzと10MHzの具合が良いので、しばらくこの2バンドを中心に運用して
おりました。
<160mバンド>
前回の記事でも書きましたが、G5RV/ZS6BKWの時にはQSOできなかった
赤道越え、太平洋越えの局とQSOが可能になりました。
他にも米国本土の局が数局、聞こえましたがQSOには至らず。
国内ではSSBで300km~600km離れた局とラグチューが可能になりました。
<30mバンド>
これまで使ったANTの中ではダントツです。
ZS6BKWではこのバンドはSWRが無限大に近く、数ヵ月お休み状態でした。
そんなわけで、この2か月間、このバンドに腰を据えてみることにしました。
<30mバンドのプロパゲーション>
私はWARCバンドが開放されて以来、このバンドには縁がなく、殆ど運用した
ことがありませんでしたので、今回、毎日このバンドを運用する機会を得て、
初めてこのバンドの良さを感じるようになりました。
なお下記の記事内容はすべてFT8モードの話です。
まず、「10MHzは7MHzと14MHzを足して2で割ったようなバンドだ」と表現され
ますが、全くその通りだと感じます。
国内に対しては7MHz同様に日中が中心ですが、オープンしている時間が7MHzより
ずっと短いようです。
DXに対してはどちらかというと夜間中心ですが、北米~南米は昼過ぎから聞こえる
こともあり、いったん開けるといつまでもダラダラとオープンしている感じです。
昼前後の3~4時間を除けば、どこかのDXが開いているので、緊張感はありませんが
14MHzと並んで国際バンドといわれる理由が良くわかります。
夜間は、ヨーロッパを中心に開けますが、アジア中東から徐々に西に開ける場合と、
夕方に突然北欧方面が強力に開ける場合があります。後者の場合はスポット的に
開いているらしく、その周辺の限られた地域の国しか聞こえてきません。
また、夜の早い時間帯だと、まだ北米~南米が開けていることがあり、タイミングに
よっては1時間で六大陸とQSOできることがあります。
実際、私のようなpoorな設備でも、連日のように六大陸とQSOしていました。
連日WAC?アフリカは?という声が聞こえてきそうですが、南アフリカ(ZS)の局、
沢山います! ある夜CQを出したら、一度に2局のZSから呼ばれました。開局して
以来、初めての出来事でビックリしました。
30mバンドは、Phoneが無い地味なバンドのためか、落ち着いてQSOを楽しむDX'erが
多いと感じます。このバンドを好んで毎日出ている常連局も多いです。
ある晩、ZS局が3局CQを出していましたが、どの局もお声がかからず、退屈している
ように見えました。私は3局ともQSO済みだったので応答せずに自分でCQを出して
いたのですが、この中の1局(昨日QSOしたばかり)が私のCQに応答してきました。
FT8では1回限りのQSOが習慣なので、連日のQSOは珍しいのですが、この時ばかりは
先方も退屈していたようで、交信自体はレポート交換と73でしたが、雰囲気としては
「やあボーイ、今日もまた会ったね。そっちの調子はどうだい?こっちはさっぱりだよ」
みたいな挨拶でした。73を送ったあと、ZS局は納得したようにQRTしました。
またある日、コロンビア(HK)の局がCQを出していました。最初のうちはJA局にも
応答していたのですが、クラスターにでも載ったのか途端にJAのパイルアップになり、
HKの局は半分ウンザリ気味にCQBYに変えました。つまり中国指定のCQで、JA局は
呼ばないでくださいという意味です。しかしJAからの指定無視のパイルは治まらずに、
結局HK局は数回CQBYを出しただけでQRTしてしまいました。
この局に限らず、30mバンドが好きなDX局は、総じてパイルアップが好きではなく、
静かに自分のスタイルでDXを楽しみたいという傾向があるように思います。
JA局は”あわよくば”の指定無視の応答は止めて、紳士的に運用すべきです。
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プロフィール
HN:
hezhi
性別:
男性
自己紹介:
無線と自然と夜空の星をこよなく愛するアナログおやじです。
アマチュア無線は学生時代からやっていますが、最近ではUHFの
移動運用に加えてHFのDX(Digital Mode)の面白さにハマっています。
更新記録(2023-1005)
・My HF DX statusを詳細化しました。
My HF DX status (2021-0101 to 2025-0413) (FT8)
WAC
160m : remain SA, AF
80m : remain AF (Cfm)
80m-10m : completed (Wkd)
WAZ (cfm/wkd)
mixed : 39/40
160m : 14/
80m : 28/
40m : 38/
30m : 37/
20m : 36/
17m : 38/
15m : 37/
12m : 36/
10m : 37/
WAS (cfm/wkd)
mixed : 50/50
160m : 7/
80m : 30/
40m : 47/48
30m : 46/46
20m : 49/49
17m : 50/50
15m : 50/50
12m : 50/50
10m : 50/50
DXCC (cfm/wkd)
mixed : 205/227
160m : 13/14
80m : 79/92
40m : 138/156
30m : 131/148
20m : 123/142
17m : 137/157
15m : 146/165
12m : 121/143
10m : 138/157
アマチュア無線は学生時代からやっていますが、最近ではUHFの
移動運用に加えてHFのDX(Digital Mode)の面白さにハマっています。
更新記録(2023-1005)
・My HF DX statusを詳細化しました。
My HF DX status (2021-0101 to 2025-0413) (FT8)
WAC
160m : remain SA, AF
80m : remain AF (Cfm)
80m-10m : completed (Wkd)
WAZ (cfm/wkd)
mixed : 39/40
160m : 14/
80m : 28/
40m : 38/
30m : 37/
20m : 36/
17m : 38/
15m : 37/
12m : 36/
10m : 37/
WAS (cfm/wkd)
mixed : 50/50
160m : 7/
80m : 30/
40m : 47/48
30m : 46/46
20m : 49/49
17m : 50/50
15m : 50/50
12m : 50/50
10m : 50/50
DXCC (cfm/wkd)
mixed : 205/227
160m : 13/14
80m : 79/92
40m : 138/156
30m : 131/148
20m : 123/142
17m : 137/157
15m : 146/165
12m : 121/143
10m : 138/157
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