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BJYの備忘録

千葉県東総でアマチュア無線を楽しんでいます。 UHFが好きで、主に九十九里エリアでお手軽移動運用中。 ※blogというより備忘録なので、日記になってません(笑)

第32話:ちょこっと1.2GのANT比較実験

今年のFDコンテストは、1200MHzで出てみようとANTの準備をしていたのですが、
あいにくの悪天候で移動することが叶いませんでしたので、コンテスト後の晴天の
日に、以前からやってみたかったANTの比較実験を行うことにしました。

↓①は移動メインで使っているクリエート社の18EL-Yagi (ブーム長約1m)


↓②は以前比較実験した某社の23EL-Loop (ブーム長約2m)
すでにメーカーは存在しません。


↓③は某局から拝借中の22EL-TwinLoop (ブーム長約1m)
とても丁寧に作られています。


テスト方法は、これらのANTに1.2GのRIG(IC-9700)を接続し、離れた場所に
設置した簡易SG(ノイズジェネレータ)から出される微弱電波を受信して、
RIGのSメータの読みで性能を比較しようというものです。
ANTの設置場所と高さは同じ条件で揃え、ANTマストには非金属のポールを用い、
簡易SGからのシグナルが最も強くなる方向(フロント)にANTを回し、その時の
RIGのSメータを読みます。

まず、①と②の比較は昨年すでに行いましたがデータが残っていませんので、
結果のみを記すと、②の方がブームが2倍も長いにもかかわらず、①の勝利でした。

そこで、今回は①と③の比較実験を行いました。
 
写真のANTの角度が違うように見えますが、実際には同じ方向を向いています。
ANTの前方20m離れた所の車の上に、↓の簡易SGが置いてあります。
簡易SGの高さとANTの高さはほぼ同じです。

結果は・・・
↓①

↓③


これだけの差が出ました。驚きです。
同じブーム長でも、③の方が見た目も豪華でいかにも飛びそうに見えるのですが、
今回の実験では18ELの勝ちとなりました。

メーカー公表値のフロントゲイン19dBiは本物だと実感しました。

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第31話:WAZも残り3つに

先日の記事で、この半年間のDX局とのQSO実績(WAC, DXCC, WAS)をご紹介
しましたが、もう1つの伝統アワードであるWAZ(世界の40ゾーンとの交信)を
何気に集計してみましたら、37ゾーンとQSO済み、残り3つとなっていました。
ZONE34,35はアフリカで、何回か聞いたことはありますがまだ未交信のままです。
ZONE2は難関といわれるカナダ東北部で、こちらはまだ聞いたことがありません。
やはり誰もが辿る道は同じようです。(笑)

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第30話:ZS6BKWは小休止・・・ロングワイヤー2題

今年も夏本番の季節がやってきました。
が、8月に入って連日の猛暑・・・いやー参りました。気温35℃では外に出る気になれません。
おまけに、FDコンテストの日は、当地では台風の影響で雨風強く移動も出来ず。
仕方なく、固定でHFでのプチ参加となりました。

ということで、8月に入っても相変わらずHFの運用を続けているわけですが、
このところ、ウチのZS6BKWはハイバンドで一向に調子が上がらず、ローバンドでも
段々と限界が見えてくるようになりました。それは、
・3.5MHzでは、南米とはQSOできるが、ヨーロッパはかすりもしない!
・1.9MHzでは、国内QSOでも力不足を感じる(特にSSB)
今のところ、100Wでの運用なので、これを200WにQROすれば少しはジレンマが
解消するのかもしれませんが、それよりもANTで試してみたい事が沢山あります。
そんなわけで、今回、ZS6BKWは少しお休みさせて、他のANTの実験を行いました。


<実験1>ZS6BKW流用の1.8MHz用T型LW



これは、上の画像を見て頂ければ一目瞭然だと思います。

①は数年前に試したもので、7MHzのDPをそのまま一切手を加えずに、DPの
エレメント(片側10m)と給電ケーブル(10m)を一体化して、T型のLWと見立てた
ものです。アース側はλ/4のカウンターポイズとしています。
このANTは、こんな簡単な構造でも国内QSOには十分通用しました。

②は今回試したもので、①と同様にZS6BKWはそのまま一切手を加えずに、
ZS6BKWの横エレメント(片側14.25m)とラダーライン(12.1m)と給電ケーブル
(35m)を一体化して、T型のLWと見立てたものです。合計の長さがλ/4より
遥かに長いのですが、一応ANTカプラーの整合範囲内でしたのでOKとします。
アース側はλ/4のカウンターポイズとしています。

さて結果は、、、
・ノイズレベルが高い(常時S9+)→SSBではキツイ。FT8なら問題なし
・飛びの方も期待したほどには向上していない。
・SWRはANTカプラーの出口ですんなり下がるので、RIGへの負担は軽い。
となり、ZS6BKWに比べて良い点はSWRだけになってしまいました。
ちなみに同軸ケーブル終端の短絡をやめて元のZS6BKWの姿に戻すと、
ノイズレベルはS4に減り、S5のSSBの局もちゃんと聞きとれました。
やはり耳の良さは重要ですね。


<実験2>ZS6BKW流用の42m長逆L型LW



実験1の結果を踏まえて、ZS6BKWを丸ごと流用するのはボツにして、
ZS6BKWの片側のエレメントだけを延長して長いロングワイヤー(全長約42m)
としたものを実験してみました。ワイヤーの先端は地上高6mです。
全体のスタイルとしては、逆L型のロングワイヤーとなり、給電部のマッチングは
ATU(AH-3)を用い、アースは以前使っていたカウンターポイズに30mのワイヤーを
パラレルにして、低い周波数の効率を上げるようにしました。
この場合、ZS6BKWのもう片方のエレメントは不要になるので、未接続とします。

南東方向にワイヤを展開した理由は、過去の数々のロングワイヤーの実験結果から、
「波長に比べて低い高さに設置したλ/4の逆L型のLWは、ワイヤーの展開方向とは
逆の方向に指向性が出る」ことに由ります。つまり、今回の目論見は、1.8MHzや
3.5MHzでの北西方向の飛びを期待してのことです。

全体を42mにしたのは、3.5MHzのλ/2を意識したためです。
1.8MHzでλ/4以上、3.5MHzでλ/2、7MHzで1λ、ここまでが期待の範囲です。
10MHz以上のバンドは全く期待していませんでした。

あと、ロングワイヤーなどこの手の接地タイプのANTは、家電ノイズの影響を
受けやすいので、”おまじない”としてワイヤーの先端に直径15cmの小ループを
接続しました。(1.8MHzでのノイズ軽減対策用です)

さて、今度の結果はどうでしょうか、、、
ローバンド:
・1.8MHz・・・国内の西方面に対しては良好。北方面はやや弱くなった感じ。
 海外はASロシアとJD1とQSO。pskpeporterではVKにも-15dbで飛んでいる様子。
 心配していたノイズレベルはS6で、SSBでもQRK5でQSOできる。
・3.5MHz・・・サイド方向の南米方面は弱くなったので、一応ビームは効いている感じ。
 ヨーロッパはまだ期待したほどには入感していない。
・7MHz・・・北米にもヨーロッパにもZS6BKW並みには飛ぶ。指向性は感じない。
ミドルバンド:
・10MHz・・・ZS6BKWでは使用不可のバンドだったので比較はできないが、
 北米にもヨーロッパにもそれなりに飛んでいる。NEWエンティティが増えて7MHzと
 拮抗するようになった。
・14MHz・・・まだ試していない
・18MHz・・・なぜかヨーロッパに良く飛んでいる。すごいぞLW!
ハイバンド:
・21MHz・・・近隣の国はQSOに問題なし。
・24MHz・・・まだ試していない
・28MHz・・・近隣の国はQSOに問題なし。ZS6BKWより良い。

全体的な感想としては、期待したローバンドの感触はまだ何とも言えないですが、
全く期待していなかった10MHz以上で意外にも好成績となっています。
これからしばらく様子見をしてみようと思います。

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第29話:ヨーロッパはSWL熱がアツイ!

今年1月の記事で、初めてヨーロッパからSWLカードが来たことをご紹介しましたが、
実はその後も、海外からのSWLレポートが続々届いています。

こうして見てみると、ヨーロッパでは、短波受信を楽しむリスナーが今も多いことに
改めて驚きを感じます。

DX・・・遥か海の彼方の、同じ趣味を持つ友・・・
1枚ごとに、暖かい思いを感じます。


↑左:EUロシア(7MHz) ↑右:EUロシア(10MHz)
 
↑左:極東ロシア(14MHz) ↑右:ラトビア(14MHz)
 
↑左:ドイツ(14MHz) ↑右:ドイツ(14MHz)
 
↑左:ドイツ(7MHz) ↑右:スイス(14MHz)

 
↑すべて同じイタリアの局(7MHz,10MHz,14MHz,18MHz)すごいアクティブですね!

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第28話:ZS6BKW ANT その後の経過

先の記事で、ZS6BKWというアンテナを製作、設置したことをご紹介しましたが、
このアンテナを使い始めてから1か月半が経過し、QSO数も800局を超えましたので、
その後の経過をご報告させて頂きます。なお、出力は100Wのままです。

各バンドの使用感

1.8MHz ・・・
このバンドはSWRが高く、RIG内蔵のAUTO TUNERでTUNE出来たり出来なかったり
といった不安定な状態なので、今はお休み中です。

3.5/7MHz ・・・
まずまずの成果です。この時期の夕方から夜にかけて、北米~中米~南米が入感し、
信号自体はそれほど強くなった印象はありませんが、弱い信号でも呼べばちゃんと
QSOできるようになりました。数日前の3.5MHzのOA4AI(ペルー)も、CQが見えた時点で
-24dbと弱かったのですが、呼んでみたら他のJA局より先にコールバックがありました。
7MHzも同様に、YV5JLO(ベネズエラ)の-21dbのCQに応答して数回で取ってもらえました。
以前に比べて、送受信のバランスが良くなったと感じています。

14/18MHz ・・・
これらのバンドも、G5RV-Halfの時に比べて、確実に飛びが良くなったと感じます。
3.5/7MHz同様に、DXの信号強度自体はさほど変化がないのですが、送受信のバランスが
良くなったことで、以前は”あともう一歩”でQSO出来なかった所とQSOできるように
なりました。
具体的に言うと、G5RV-HalfではUr-10db/My-20dbだったのが、ZS6BKWにしてからは
Ur-10db/My-15dbになり、送信レポートと受信レポートの差が少なくなったことで、
相手局に自分の信号が「見える」状態になったことが大きいと思います。
4L1MA(ジョージア)やEK1KE(アルメニア)は以前はどうしても拾ってもらえなかったの
ですが、このANTにしてようやくQSO出来ました。

24/28/50MHz ・・・
こららのバンドについては、”イマイチ”で、前回の記事状態から変わっていません。
設置環境が主な原因かと思いますが、今の所は、耳も飛びも悪い、という印象です。
かといって、まったく飛んでいないわけでもないのですが、とにかく送受信の
バランスが悪過ぎて、国内の-5dbくらいの信号の局を呼んでも無視されてしまう
有り様です。
本来、ZS6BKWの実力はこんなものではないと思うのですが、ANTの設置環境は
おいそれとは変更はできないので、季節が涼しくなったら改めて考えてみようと
思っています。

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プロフィール

HN:
hezhi
性別:
男性
自己紹介:
無線と自然と夜空の星をこよなく愛するアナログおやじです。
アマチュア無線は学生時代からやっていますが、最近ではUHFの
移動運用に加えてHFのDX(Digital Mode)の面白さにハマっています。

更新記録(2023-1005)
・My HF DX statusを詳細化しました。

My HF DX status (2021-0101 to 2025-0413) (FT8)
WAC
  160m : remain SA, AF
  80m : remain AF (Cfm)
  80m-10m : completed (Wkd)
WAZ (cfm/wkd)
  mixed : 39/40
  160m : 14/
  80m : 28/
  40m : 38/
  30m : 37/
  20m : 36/
  17m : 38/
  15m : 37/
  12m : 36/
  10m : 37/
WAS (cfm/wkd)
  mixed : 50/50
  160m : 7/
  80m : 30/
  40m : 47/48
  30m : 46/46
  20m : 49/49
  17m : 50/50
  15m : 50/50
  12m : 50/50
  10m : 50/50
DXCC (cfm/wkd)
  mixed : 205/227
  160m : 13/14
  80m : 79/92
  40m : 138/156
  30m : 131/148
  20m : 123/142
  17m : 137/157
  15m : 146/165
  12m : 121/143
  10m : 138/157

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