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BJYの備忘録

千葉県東総でアマチュア無線を楽しんでいます。 以前は九十九里エリアでお手軽移動運用がメインでした(UHF)。 コロナ禍以降は固定運用がメイン(HF)。 実家(東京八王子市)からも時々QRVしています。

第65話:MFJ-962D 導入 (1)

いつも当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

昨年秋にHFハイバンドをシングルバンドのワイヤーANTに替えて以来、
ATU(オートアンテナチューナー)を使わなくなって半年経ちました。

この間、手動式のありふれたアンテナチューナー(DAIWA CL-64)を使っていましたが、
古い製品のためWARCバンドのポジションがなく、SWRメーターもなく、
耐電力も200WPEPだったため、使い勝手は決して良くありませんでした。
特に10/18/24MHzに出る時は、前後のバンドに切り替えてみて
VCの調整範囲に入るようにトライする必要がありました。
(バンドスイッチとVCの目盛りが落書きだらけになりました・・・Hi)

そこで、何か適当なものはないか探していたところ、
以前から気になっていた標記の機種の中古品が手頃な価格で
売りに出ていたので、今回この機会に導入することにしました。

この機種は、バンドスイッチがありません。(コイルにバンド別のタップが出ていない)
その代りに、”ローラーインダクタ”という、従来のタップに相当する接点をローラーに
置き換えることで、コイルのLを連続可変できる機構になっています。
この”ローラーインダクタ”の機構に興味があったので、早速ケースを開けて中を覗いてみました。


ケースを開けてみたところ


右側から見たところ



ローラーインダクタ。ローラーがコイル内側から回転します。



VCもギャップが広くて耐圧がありそう



平行フィーダー用のバランが見えます


第1印象としては、
・ローラーインダクタの機構に感激しました。これはメカがきちんとした設計になっているから出来る技であって、自作はとても無理です。あわよくば真似しようとしても精度がないと接触不良で使い物になりません。
・2つのバリコンは大型で羽根のギャップが広く、ハイパワーでも信頼性がありそうです。
・平行フィーダー専用の外部端子があり、この入力は1:1の大型バランで内部に接続されますので、私のように平行フィーダを多用する局にとっては嬉しい限りです。外部端子もしっかりとした碍子で安心感があります。
・クロスニードルのメーターは一般的なものですが、私にとってはこの手のメーターを使うのは久しぶりなので楽しみです。

一方不満な点としては
・ローラーインダクタの回転軸のギアがしょぼい。バックラッシュも少しあります。もうちょっと剛性のあるものにして欲しいです。
・ローラーインダクタのダイヤルつまみは、大きさは十分ですが、早送りのツバは回すのに苦労します。昔の八重洲のFT-401のようにノブ式にしてほしいです。(因みに上位機種のMFJ-989Dでは最初からノブ式になっている)
・ダイヤルカウンターの目盛をもう少し細かくしてほしい。カウンター目盛り1に対してコイルのローラー位置の変化量が大きいので。

とまぁこんな感じですが、慣れればたぶん使い勝手も良くなるでしょう。今後が楽しみです。

この機種は電気的には、シンプルなC-L-CのT型アンテナチューナーです。
普通に見かけるのはLが固定(タップ切り替え式)でCを可変するタイプですが、
この機種ではLもCも全部可変になっています。
それだけ目的に合った細かなチューニングが可能ということですが、反面、
調整箇所が3か所もあるので、手順を理解しないと何がなんだか分からなくなる
事も想定されます。玄人向きのチューナーと言っても良いでしょう。

また、取説のちょうど半分あたりのページに、次の記述があります。
Note:
The MFJ Air Core™ Roller Inductor is designed with an exclusive Self-Resonance Killer™ that
keeps potentially damaging self-resonances away from your operating frequency. This feature is
switched in and out of the circuit with a built-in switch in the roller. Therefore, as you turn the
roller up and down, you may feel a bump. This is normal and you should not be alarmed.
(Google和訳)
「MFJ Air Core™ ローラー インダクターは、独自の Self-Resonance Killer™ を使用して設計されています。 損傷を与える可能性のある自己共振を動作周波数から遠ざけます。 この機能は ローラーに内蔵されたスイッチで回路の出入りを切り替えます。 したがって、回すと、 ローラーを上下に動かすと、衝撃を感じることがあります。 これは正常なことであり、心配する必要はありません。」

最初読んだだけではこれが何の事なのか意味不明だったのですが、中身を開けてみてすぐに分かりました。

コイルの中間にGNDへのバイパス用ヒンジがあり、ローラーがここを通過すると、ヒンジのカムが上下します。この時に軽い衝撃を感じます。
ローラーが左側(L小)ではヒンジがコイルに接触(SW ON動作)、
ローラーが右側(L大)ではヒンジがコイルから離れる(SW OFF動作)という仕掛けです


今後、実践で使用してみて、色々感じたことなどを記事にしたいと思います。

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第64話:eQSL 自動ダウンロードソフトの試作 - My eQSL Auto Downloader (2)

いつも当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

第62話でちょこっと触れた自作のソフトですが、その後3日間で
ここ3年間に自分宛に届いたeQSLカード(約9300枚)を
自動ダウンロードすることができました。

毎日就寝前にソフトを起動させ、寝ている間に勝手にダウンロードする
訳ですが、1日あたり3100枚は結構効率が良い感じです。

ソフト自体はかなり原始的でトリッキーな方法で実現していますので、
他の作業をやりながら裏でサクサク・・・という訳にはいきませんが、
手前味噌の自作ソフトとしてはこれで実用性十分です。

ダウンロードしたeQSLカードは、これも別の自作ソフトでログデータと
自動で照合して、フォルダ別に振り分けます。
この作業も自動なので、離席時にソフトを起動しておけば、後は勝手にやってくれます。
実際には
・ログと一致したカード・・・"verified"フォルダへ
・ログと一致しないカード・・・"unknown"フォルダへ
・不完全なカード(Under Coonstructionなど)・・・"remove"フォルダへ
ここまでを自動で行い、その後は手作業で”unknown”フォルダの中身を
・SWLから来たカード・・・"SWL"フォルダへ
・QSOしていないカード(Not In Log)・・・"reject"フォルダへ
に分類します。
Not In Logかどうかは、WSJT-Xの生データを見ればすぐにわかります。
中には一度もQSOもしていないのに日時を変えて何枚も送って来る故意的な局もいます。

ちなみに、不完全なカードとは次のようなものです。

今回は、9300枚DLしたカードの中にこの手のものが6枚含まれていました。
カードデザインを修正してUPしてくれるのを願うばかりです。

eQSL.ccのユーザーは、自分宛に届いたカードをローカルPCに保存しない
(あるいは一部だけ保存)の人が多数派ですが、私は全部保存したい派です。
なにより、各局が工夫を凝らしたイラストや、自慢のシャックの写真、
美しい自然の写真などのカードなど、見ていて本当に楽しくなります。
日本の局は、お国柄、富士山や城のデザインが圧倒的に多いですね!

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第63話:24MHzもDXCC100をCFM

いつも当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

今年の春は、HFハイバンドを中心にQRVしておりますが、28MHz、21MHzと
目標のDXCC100をCFMすることができましたので、次の照準を24MHzに定めて
ANTを21MHz用から24MHz用に三度改造して、5月の後半からQRVを始めました。
24MHzは5/6現在、WKD=105、CFM=91ですので、CFMは100まで残り9つです。

さて2週間の成果は、、、
WKD=105→118、CFM=91→100!、ようやく目標の100にこぎつけました。
実際に出てみると、やはりこのバンドは他のバンドに比べて局数が少なく
未交信のEntityを探すのに苦労しました。なおかつ自分はClublogやOQRSに
未だ登録していないので、普通にLoTWにUPしてくれる局でないとCFM数が
伸びません。よって「下手な鉄砲 数撃ちゃ当たる」作戦で行くしかありません。

空のコンディションは、前回の21MHz同様、良い日が有ったかと思えば次の日は
何も聞こえないと言った、予測不能な状態でした。ある日の朝はD2UY(アンゴラ)
1局だけが強力に入感していて、他の局は全く見えない不思議な状態で、この局は
Clublog経由でないとLoTWにUPしてくれないので、私もQSOはしましたが現在も
未CFMのままです。

それでも、ZS(南アフリカ)、SV5(ドデカネス)、3C(赤道ギニア)、SV9(クレタ)、
FW(ウォリス・フツナ)、CU(アゾレス)・・・等々の局がLoTWにUPしてくれたお陰で
やっと100の大台に乗せることができました。QSO頂いたDX各局に感謝致します。



今後の短期目標は、
17M(18MHz)、20M(14MHz)、30M(10MHz)で各々DXCC100をCFMすることです。
今秋までに出来るかな? 甘い期待・・・

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第62話:eQSL 自動ダウンロードソフトの試作 - My eQSL Auto Downloader (1)

(2023.05.31 タイトルを変更しました)
ちょっと話題を変えて

先日より、標題の「My eQSL Auto Downloader」というソフトを作っています。

このソフトを作るようになったいきさつは、以下の通りです。

皆さん御存知の通り、eQSL.ccのWebサイトで、自分宛に届いたeQSLカードは、
InboxやArchiveのページでそのカードのサムネイルをクリックすれば拡大表示され、
さらに右クリックで「名前をつけて画像を保存」を選択すれば、指定したフォルダに
画像ファイルを保存することができます。

ただ、このファイル名は"_cfimgxxxxxxxx"のような意味を持たない名称ですので、
必然的にファイル名を自分で変更して、交信日時やコールサインや周波数などの
情報を手作業で入力してやらなければなりません。

eQSLカードの枚数が少ないうちは、この方法でも良いかもしれませんが、枚数が
増えてくると、この一連の作業を手作業で行うのが非常に億劫になります。

そこでこの手間を省くために、「eQSLカードを自動でダウンロードする」ソフト、
所謂「eQSL Auto Downloader」の手を借りることになるわけですが、意外なことに
ネットで探してもこの手のソフトは非常に少なく、現在JAで流通しているソフトは
唯一 "eQSL2Thw" しかありません。
が、このソフトは、TurboHAMLOGで使用することを前提に作られていますので、
私のようにHAMLOGを使わずEXCELでログ管理している場合は、使用不可です。

海外に目を向けると、それっぽいソフトはいくつか見つかるのですが、実際に使って
見た所では、自分の使い勝手の理由もあると思いますが、イマイチという感じでした。

それならばと、今回、タイトルの「My eQSL Auto Downloader」ソフトの自作に
挑戦してみた次第です。

まだまだ完成度が低く、お見せできるようなシロモノではありませんが、
一応途中経過ということでご紹介したいと思います。

(1)まず、ブラウザを開いて、eQSL.ccにログインしておきます。


(2)Inbox+Archive のADIFファイルを自分のPCにダウンロードします。
・・・手順は省略

(3)「My eQSL Auto Downloader」アプリを起動します。


(4)起動画面で、先ほどDLしたADIFファイルを Drag & Drop します。
  すると、ADIFファイルに記載された最初のQSOデータが読み込まれます。


(5)「DL開始」ボタンを押すと、最初のQSOデータのQSLカードの画像がブラウザに
  拡大表示されます。


(6)数秒後に、この画像が「My eQSL Auto Downloader」画面内にクリップコピーされます。
  さらに、クリップされた画像が、指定フォルダに画像ファイルとして保存されます。



この画像ファイルは、自動で次のようなファイル名が生成されます。

この例では[CALLSIGN]-[DATE]-[TIME]-[BAND]-[MODE]の順になっていますが、命名ルールは
カスタマイズ可能です。

(7)これ以降は、いちいち「DL」ボタンを押さなくても、自動的に次のQSOデータが
ADIFファイルから読み込まれ、(5)(6)の処理が行われます。
  これをADIF内の最終のQSOデータまで、繰り返し自動で処理が行われます。

(8)途中で止める場合は、「終了」ボタンを押せば、アプリが終了します。

・・・
と、こういった具合です。

まだ不具合や不明な点が多いので、少しづつ修正して完成度を上げるつもりです。

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第61話:久しぶりに21MHzに出てみたら (その4)

DX0NEの"ニセモノ"が沢山

前回に引き続き、21MHzの話題です。

この春、DX0NE(スプラトリー諸島=南沙諸島)のDXペディションが行われました。
南沙諸島は、ご存じのとおり数カ国が領有権を主張している危険地帯で、過去には
DXペディションのHAM一行が上陸前に銃撃に遭い死亡した悲惨な出来事があります。

私自身は、旧コールサイン時代の40数年前に、「1S1DX」のDXペディション局と
21MHzSSBで交信しており、その時の印象が鮮明に今でも脳裏に焼き付いています。

今回のDX0NEは、フィリピンのHAMによるDXペディションで、当初は28MHzを中心に
QRVした様子です。私には28MHzのANTを降ろしたばかりだったため、指をくわえて
見ているだけでしたが、GWになってようやく21MHzにも出て来てくれました。
そして5/5の夕方、21.096MHzのFT8でQSOに成功しました。


位置的には日本から近距離ですので、もっと強い信号でも良さそうな感じですが、
QRZ.comの紹介写真では、21MHzのANTは地上高0mのバーチカルの様子ですので、
このレポートも納得です。

さて、事前にアナウンスされた21.096MHzでDX0NEとのQSOを無事に終え、
日が変わり、GW週末のFT8通常周波数の21.074MHzを覗いてみたら、とんでもない事になっていました。

同一周波数に"DX0NE"が2局いる!?
何と、同じ周波数に"DX0NE"が2局います。
1局は強力で+10dbで入感、もう1局は弱く-8dbで入感しています。
2局ともF/Hモードではなく、普通の交信です。
2局ともCQを出して、2局とも全世界からのパイルアップに応答しています。
もう訳が分かりません。
多分、強い方がパイレート(ニセモノ)、あるいは両方ともパイレートでしょう。
本物であれば21.096MHzに出てくるハズです。

案の定、それから間もなく21.096MHzに御本尊が出てきました。
こちらはマルチスレッドのF/Hモードなので、本物に間違いないと思います。
21.074MHzに戻ってみると、先の強力なニセモノがまだQSOを続けています。
傍らで「DX0NE IS ****」( この局はパイレートだよ ) と警告を発している局もいます。
それなのに、多くの局はこのパイレート局をラブコールしています。
パイレート局は、やがてQSOに飽きたのか、ありえない別のコールサイン(DX0NECHI*)で
CQを出し始めました。
さすがにこんなふざけたコールサインに応答する局はないだろうと、面白半分にCQを
出している様子です。
でも驚いたことに、またまた多くの局が呼んでパイルアップ状態になっています。
しかも良く見てみると、6mで良く見かけるJAのDXerまでパイルに参加しています。
パイレート局は、CQ連呼してもコールが途切れないので、仕方なく応答を始めました。
・・・

以上が、この日の呆れた顛末です。
平然とDXペディション局のコールサインを騙ってCQを出す方も出す方ですが、
明らかにニセモノと分かっている局に対して、コールする方もどうかしています。
何だか悲しい想いがしました。

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プロフィール

HN:
hezhi
性別:
男性
自己紹介:
無線と自然と夜空の星をこよなく愛するアナログおやじです。
アマチュア無線は学生時代からやっていますが、最近ではUHFの
移動運用に加えてHFのDX(Digital Mode)の面白さにハマっています。

My HF DX status (2021-0101 to 2025-1126) (FT8)
WAC
  160m : remain SA, AF
  80m-10m : completed (Wkd)
WAZ (cfm/wkd)
  mixed : 39/40
  160m : 14/
  80m : 30/
  40m : 38/
  30m : 38/
  20m : 36/
  17m : 38/
  15m : 37/
  12m : 36/
  10m : 37/
WAS (cfm/wkd)
  mixed : 50/50
  160m : 7/
  80m : 30/
  40m : 47/48
  30m : 46/46
  20m : 50/50
  17m : 50/50
  15m : 50/50
  12m : 50/50
  10m : 50/50
DXCC (cfm/wkd)
  mixed : 211/240
  160m : 13/14
  80m : 87/102
  40m : 144/163
  30m : 136/160
  20m : 141/167
  17m : 138/163
  15m : 154/171
  12m : 127/150
  10m : 143/164

P R

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