BJYの備忘録
千葉県東総でアマチュア無線を楽しんでいます。 UHFが好きで、主に九十九里エリアでお手軽移動運用中。 ※blogというより備忘録なので、日記になってません(笑)
第22話:ロングワイヤーを張り替え
以前(3月)の記事で、3.5MHz用にロングワイヤーANTを上げたことを書きましたが、
このANT、設置高さが低く、見た目も飛びもイマイチで、なおかつハイバンドでは
ATUでうまく同調がとれないことがあったので、4/21に、思い切って設置場所を
変えて上げ直すことにしました。
実は、ロングワイヤーANTを張り替えるのは、今回で3回目になります。
1回目は、2年前(例の千葉を直撃した台風時)まで使っていたシステムで、
給電点が北にあり、ワイヤーは南方向に張ったものでした。
カウンターポイズは約10mのワイヤー数本を、給電点の北側に適当に
這わしただけのものです。
このANTは不思議なことに、3.5MHzで北方向に強い指向性があり、
北海道の局に「DP並みに強い信号です」とたびたびレポートをもらい、
事実、記念局のCQに応答しても、他の局より先にピックアップされる
ことが何度もありました。
その反面、関西より西には顕著に弱く、特に九州にはRS47とか、ギリギリ
飛んでいる様子でした。これは1.9MHzでも同様の傾向でした。
後日、色々考えた末、水平ワイヤを反対方向にも張って、逆LではなくT型に
したものを上げてみたところ、3.5MHzでも西方面にも飛ぶようになり、
一定の成果がありました。しかし、仮設状態だったため、折からの台風で
壊滅してしまい、短期間の運用に終わりました。
2回目は、今年3月の記事で紹介したシステムです。冒頭で触れたように、
ハイバンドでATUが同調が取れないことがたびたびあったので、主に低い
周波数帯(3.5, 7, 10MHz)で使用しておりました。
そして先日の4/21、3回目の張り替えをすることにしました。
今回も思惑が沢山あり、
・Esシーズンに入るので、18MHz以上のハイバンドで耳を良くするため、
できるだけ垂直エレメントを長く高く設置する
・ローバンドで西方面への飛びを少しでも良くするため、設置場所
(給電点)を西側に移動して、水平ワイヤは東側に展開する
・カウンターポイズをできるだけまっすぐ伸ばすようにする
ことに重点を置き、早速行動にとりかかりました。
まず、設置場所を大きく移動するので、同軸ケーブルとATUのコントロール
ケーブルを30mほど延長しなければなりません。(直線距離は20mですが
畑を迂回する必要があるので30m必要です) HF帯なので同軸ケーブルは
安価な3D2Vで良いのですが、問題はATUのコントロールケーブルです。
すでに現時点でもシャックからATUまで10mのケーブル長なので、これに
30mを追加するとなると、細いケーブルでは電圧降下が心配です。結局、
家にあった屋内配線用の太いケーブルを組み合わせて延長ケーブルを作り、
ぶっつけ本番でATUを制御してみたところOKでしたので、ホッとしました。
全体のワイヤー構成は、垂直部10m、水平部10mで、今まで使っていたのと
同じワイヤー長にしました。
垂直エレメントは、ANTマストとして4.5mのアルミ伸縮ポールと7mの
グラスファイバー釣竿を継ぎ足して、トップの高さを11mに確保しました。
したがって、給電点の高さは1mです。
水平エレメントは、ここから東方向へ(今まで使っていた逆Lの給電点方向に)
10m展開しました。先端の高さが8mしかなく、少し垂れ下った形になりますが
今までの先端高さが5mに比べればマシなので、これで良しとしました。
カウンターポイズは、今までは10mぐらいのワイヤを丸めて這わせておいた
ものだったのですが、今回ちゃんと直線になるように、敷地の端ギリギリの
所まで真っすぐ伸ばし、かつ地面から1m浮かして設置しました。
このANTは、使ってみた感じでは、ローバンド、ハイバンドともに、今まで
よりは良好です。やはり垂直部を11mまで持ち上げたのが効いているようで、
ハイバンドでこれまで聞こえなかった所が入感するようになりました。
ローバンドもこれまで苦手だった国内の西方面の局と多数QSOできるように
なったので、嬉しい限りです。
このANTでの主だった成果は、以下の通りです。
1.9(1.8)MHz・・・国内AJD完成、3~6エリアにも良く飛んでいる。
3.5MHz・・・国内に関しては同上。海外はWのみでまだ未知数
7MHz,14MHz,21MHz・・・海外に関しては、ややストレスを感じる
10MHz・・・VP8(フォークランド)とQSO、EU多数
18MHz・・・5Z4(ケニア)とQSO、WAC完成
24MHz・・・A71(カタール)とQSO
28MHz・・・3B8(モルディブ)、S79(セイシェルズ)、VU(インド)とQSO
コンディションのお陰もあると思いますが、このクラスのANTとしては
善戦していると言えるのではないでしょうか。28MHzでインド洋方面と
QSO出来たのは嬉しい収穫です。
また、QSOには至っていませんが、18MHz以上のハイバンドは世界中の信号が
入感して、コンディションの移り変わりが分かるようになりました。
これまでの私の概念では、HFのハイバンドのコンディションは、季節と時間に
より、ヨーロッパだと大体この辺が聞こえて、北米だと大体この辺が聞こえて、
といったものでしたが、今回遭遇したコンディションは、そんな私の概念を
覆すような不思議な場面がいくつかありました。それらをご紹介しましょう。
・EUのごく一部の地域だけが同時に多数入感!EA(スペイン), CT(ポルトガル),
EA8(カナリア諸島), ZB(ジブラルタル) EA本土の局は5,6局も見えていた
・EI(アイルランド)の局ばかりが4局も同時に入感!英国本土は見えず
・IS0(サルジニア)の局ばかりが3局も同時に入感!イタリア本土は1局のみ
・CO(キューバ), KP4(プエルトリコ), HI(ドミニカ)が同時に入感!他に自分には
見えなかったがカリブ海の他の国も出ていた模様
・HK(コロンビア)だけが4局も同時に入感!
・HP(パナマ)が同時に3局入感!うち1局はCQJAを出していた!
HFのDXは、聞こえるようになると、やっぱりスリリングで面白いですね!
私の場合、この地に来るまではアパマンハムで、HFではまともなANTを
上げたことがなかったので、なおさらその事を感じます。
最後に、これまでの3回の逆Lロングワイヤーの変遷を下記に図示しますので、
参考にされてください。
↑ すみません水平ワイヤは10mのまちがいです
このANT、設置高さが低く、見た目も飛びもイマイチで、なおかつハイバンドでは
ATUでうまく同調がとれないことがあったので、4/21に、思い切って設置場所を
変えて上げ直すことにしました。
実は、ロングワイヤーANTを張り替えるのは、今回で3回目になります。
1回目は、2年前(例の千葉を直撃した台風時)まで使っていたシステムで、
給電点が北にあり、ワイヤーは南方向に張ったものでした。
カウンターポイズは約10mのワイヤー数本を、給電点の北側に適当に
這わしただけのものです。
このANTは不思議なことに、3.5MHzで北方向に強い指向性があり、
北海道の局に「DP並みに強い信号です」とたびたびレポートをもらい、
事実、記念局のCQに応答しても、他の局より先にピックアップされる
ことが何度もありました。
その反面、関西より西には顕著に弱く、特に九州にはRS47とか、ギリギリ
飛んでいる様子でした。これは1.9MHzでも同様の傾向でした。
後日、色々考えた末、水平ワイヤを反対方向にも張って、逆LではなくT型に
したものを上げてみたところ、3.5MHzでも西方面にも飛ぶようになり、
一定の成果がありました。しかし、仮設状態だったため、折からの台風で
壊滅してしまい、短期間の運用に終わりました。
2回目は、今年3月の記事で紹介したシステムです。冒頭で触れたように、
ハイバンドでATUが同調が取れないことがたびたびあったので、主に低い
周波数帯(3.5, 7, 10MHz)で使用しておりました。
そして先日の4/21、3回目の張り替えをすることにしました。
今回も思惑が沢山あり、
・Esシーズンに入るので、18MHz以上のハイバンドで耳を良くするため、
できるだけ垂直エレメントを長く高く設置する
・ローバンドで西方面への飛びを少しでも良くするため、設置場所
(給電点)を西側に移動して、水平ワイヤは東側に展開する
・カウンターポイズをできるだけまっすぐ伸ばすようにする
ことに重点を置き、早速行動にとりかかりました。
まず、設置場所を大きく移動するので、同軸ケーブルとATUのコントロール
ケーブルを30mほど延長しなければなりません。(直線距離は20mですが
畑を迂回する必要があるので30m必要です) HF帯なので同軸ケーブルは
安価な3D2Vで良いのですが、問題はATUのコントロールケーブルです。
すでに現時点でもシャックからATUまで10mのケーブル長なので、これに
30mを追加するとなると、細いケーブルでは電圧降下が心配です。結局、
家にあった屋内配線用の太いケーブルを組み合わせて延長ケーブルを作り、
ぶっつけ本番でATUを制御してみたところOKでしたので、ホッとしました。
全体のワイヤー構成は、垂直部10m、水平部10mで、今まで使っていたのと
同じワイヤー長にしました。
垂直エレメントは、ANTマストとして4.5mのアルミ伸縮ポールと7mの
グラスファイバー釣竿を継ぎ足して、トップの高さを11mに確保しました。
したがって、給電点の高さは1mです。
水平エレメントは、ここから東方向へ(今まで使っていた逆Lの給電点方向に)
10m展開しました。先端の高さが8mしかなく、少し垂れ下った形になりますが
今までの先端高さが5mに比べればマシなので、これで良しとしました。
カウンターポイズは、今までは10mぐらいのワイヤを丸めて這わせておいた
ものだったのですが、今回ちゃんと直線になるように、敷地の端ギリギリの
所まで真っすぐ伸ばし、かつ地面から1m浮かして設置しました。
このANTは、使ってみた感じでは、ローバンド、ハイバンドともに、今まで
よりは良好です。やはり垂直部を11mまで持ち上げたのが効いているようで、
ハイバンドでこれまで聞こえなかった所が入感するようになりました。
ローバンドもこれまで苦手だった国内の西方面の局と多数QSOできるように
なったので、嬉しい限りです。
このANTでの主だった成果は、以下の通りです。
1.9(1.8)MHz・・・国内AJD完成、3~6エリアにも良く飛んでいる。
3.5MHz・・・国内に関しては同上。海外はWのみでまだ未知数
7MHz,14MHz,21MHz・・・海外に関しては、ややストレスを感じる
10MHz・・・VP8(フォークランド)とQSO、EU多数
18MHz・・・5Z4(ケニア)とQSO、WAC完成
24MHz・・・A71(カタール)とQSO
28MHz・・・3B8(モルディブ)、S79(セイシェルズ)、VU(インド)とQSO
コンディションのお陰もあると思いますが、このクラスのANTとしては
善戦していると言えるのではないでしょうか。28MHzでインド洋方面と
QSO出来たのは嬉しい収穫です。
また、QSOには至っていませんが、18MHz以上のハイバンドは世界中の信号が
入感して、コンディションの移り変わりが分かるようになりました。
これまでの私の概念では、HFのハイバンドのコンディションは、季節と時間に
より、ヨーロッパだと大体この辺が聞こえて、北米だと大体この辺が聞こえて、
といったものでしたが、今回遭遇したコンディションは、そんな私の概念を
覆すような不思議な場面がいくつかありました。それらをご紹介しましょう。
・EUのごく一部の地域だけが同時に多数入感!EA(スペイン), CT(ポルトガル),
EA8(カナリア諸島), ZB(ジブラルタル) EA本土の局は5,6局も見えていた
・EI(アイルランド)の局ばかりが4局も同時に入感!英国本土は見えず
・IS0(サルジニア)の局ばかりが3局も同時に入感!イタリア本土は1局のみ
・CO(キューバ), KP4(プエルトリコ), HI(ドミニカ)が同時に入感!他に自分には
見えなかったがカリブ海の他の国も出ていた模様
・HK(コロンビア)だけが4局も同時に入感!
・HP(パナマ)が同時に3局入感!うち1局はCQJAを出していた!
HFのDXは、聞こえるようになると、やっぱりスリリングで面白いですね!
私の場合、この地に来るまではアパマンハムで、HFではまともなANTを
上げたことがなかったので、なおさらその事を感じます。
最後に、これまでの3回の逆Lロングワイヤーの変遷を下記に図示しますので、
参考にされてください。
↑ すみません水平ワイヤは10mのまちがいです
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プロフィール
HN:
hezhi
性別:
男性
自己紹介:
無線と自然と夜空の星をこよなく愛するアナログおやじです。
アマチュア無線は学生時代からやっていますが、最近ではUHFの
移動運用に加えてHFのDX(Digital Mode)の面白さにハマっています。
更新記録(2023-1005)
・My HF DX statusを詳細化しました。
My HF DX status (2021-0101 to 2025-0413) (FT8)
WAC
160m : remain SA, AF
80m : remain AF (Cfm)
80m-10m : completed (Wkd)
WAZ (cfm/wkd)
mixed : 39/40
160m : 14/
80m : 28/
40m : 38/
30m : 37/
20m : 36/
17m : 38/
15m : 37/
12m : 36/
10m : 37/
WAS (cfm/wkd)
mixed : 50/50
160m : 7/
80m : 30/
40m : 47/48
30m : 46/46
20m : 49/49
17m : 50/50
15m : 50/50
12m : 50/50
10m : 50/50
DXCC (cfm/wkd)
mixed : 205/227
160m : 13/14
80m : 79/92
40m : 138/156
30m : 131/148
20m : 123/142
17m : 137/157
15m : 146/165
12m : 121/143
10m : 138/157
アマチュア無線は学生時代からやっていますが、最近ではUHFの
移動運用に加えてHFのDX(Digital Mode)の面白さにハマっています。
更新記録(2023-1005)
・My HF DX statusを詳細化しました。
My HF DX status (2021-0101 to 2025-0413) (FT8)
WAC
160m : remain SA, AF
80m : remain AF (Cfm)
80m-10m : completed (Wkd)
WAZ (cfm/wkd)
mixed : 39/40
160m : 14/
80m : 28/
40m : 38/
30m : 37/
20m : 36/
17m : 38/
15m : 37/
12m : 36/
10m : 37/
WAS (cfm/wkd)
mixed : 50/50
160m : 7/
80m : 30/
40m : 47/48
30m : 46/46
20m : 49/49
17m : 50/50
15m : 50/50
12m : 50/50
10m : 50/50
DXCC (cfm/wkd)
mixed : 205/227
160m : 13/14
80m : 79/92
40m : 138/156
30m : 131/148
20m : 123/142
17m : 137/157
15m : 146/165
12m : 121/143
10m : 138/157
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