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BJYの備忘録

千葉県東総でアマチュア無線を楽しんでいます。 UHFが好きで、主に九十九里エリアでお手軽移動運用中。 ※blogというより備忘録なので、日記になってません(笑)

第42話:1年のシメは160mで米国本土と

昨年は、HFのFT8を始めたおかげで、交信局数が飛躍的に伸びました。
夏場までは月500~600局ペースで、このままいけば年間7000局もあるかも?
だったのですが、10月~12月は仕事やプライベートでほとんどQRVできず、
年間トータルは5600局ちょっとで終了しました。しかし過去の実績と比べれば
ダントツに変わりはなく、QSOだけでなくANT作りや実験も色々楽しんだり、
お金をかけずに充実したハムライフを満喫した1年でした。

さて、秋の強風でANTポールが折れて以来、臨時のロングワイヤーを上げただけの
仮設状態だったのですが、冬のコンディションも手伝って、ローバンドで遠方の
局がチラホラ聞こえてくるようになりました。

80m(3.5MHz)では、ヨーロッパやアフリカの局が、弱いながらも見えるようになり、
このうちEUロシアとフィンランドとの交信に成功しました。
160m(1.8MHz)では、アメリカ本土とEUロシアの局が見えるようになり、12/31の夜、
ようやくK7ZVとの交信に成功しました。

それにしても、私のRIGは100Wベアフット、ANTは地上高僅か5mのロングワイヤー。
こんな貧弱な設備で、よくローバンドDXができるものだと自分で感心します。
しかし、よくよく相手局の設備をQRZ.comで見てみると、BIG STATIONばかり!
特にANTの凄さに圧倒されます。これならQSOできることも確かに納得できます。

やはりローバンドでDXを狙うには、にわかな考えではNGで、アンテナシステムを
本気で考え直さないと次のステップには進めないようです。
これを今年の課題としたいと思います!

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第41話:カノープス(南極老人星)が見頃です

この季節になると、私をワクワクさせる1つの楽しみがやってきます。

ーそれはー
カノープス(俗称:南極老人星)という星を見ること。

この星との初めての出会いは、第4話でお話しした通りですが、
改めてご紹介すると、この星は全天で2番目に明るい恒星で、
昔の名称でアルゴ座という、冬を代表する星座の一角にあり、
ただし高度がとても低く、南中時に東京でやっと2度の高さ。
つまり、地平線ギリギリの高さなので、よほど開けた場所で、
かつ好天に恵まれないと、見ることができないのです。

昔の中国の都西安では、滅多に見ることができないこの星を見ると
不老長寿になるとの伝説があり、縁起が良いとされました。

私も、この伝説を子供の頃に何かの本で読んだ記憶があり、
元々星を見るのが大好きだったこともあり、いつかはこの目で
この”縁起が良い星”を見てみたいと、ずっと思っていました。

そして10年前、夜明け前の刑部岬で初めてこの星を見て感動し、
ますますこの星に魅かれてしまいました。

それ以来、たびたび海岸を訪れては、この星を探し求め続け、
時には白く瞬き輝き、時には靄がかった赤く弱い光で、時には
全く見えない事もあり、その日その日の見え方を楽しむことが
自分の中でライフワークみたいな存在になってきました。

ただ、さすがに身体が縛れるような寒さの中、真冬の深夜に
海岸へ車を走らせるのは億劫になり、何とか海岸でなくても
家の近くで見れる場所はないものかと、何年前から散歩をして
ロケハンをしたところ、ありましたありました!

家から歩くこと数分、車道を脇に入った畑の中の歩道の一角。
南方向には民家が無く、遠くに低い丘があるだけの絶好の場所。
丘の中に一段窪んだ所があり、そこにカノープスが見えました!
以来、何回も来て”見える”ことを確信しましたので、私は勝手に
其処を”カノープス平”と命名しました(笑)

海や山や高台でなくても、普通の平地でカノープスが見えるのです。
これは私にとって意外な驚きでした。
ここ千葉県の北総地域は、東京とほぼ同じ緯度で、カノープスの
南中高度は、地平線から僅かに2度程度です。
一般的に高度2度だと、たとえ1等星でも、弱い光点になってしまうのが定説です。
にもかかわらず、ここではカノープスの光度は、2等星くらいの明るさで、
肉眼でもハッキリ、輝いて見ることができるのです。
定期観測をするうちに、おおいぬ座の南の空に雲がなく暗い夜は、
70%くらいの確率で見えることがわかりました。
この年末年始も、三夜見ることができました。

ここで、私がカノープスを見つける際に、実践している方法をご紹介したいと思います。
一般書には、おおいぬ座の「足」を手掛かりに、両足間を3等分して、
右側の足から1/3の線分をそのまま下に延長して探す方法が紹介されています。
私も最初のうちは、この方法を使っていました。
しかし、この方法だと、探し求める位置があいまいで、特に海岸で観測する場合
漁船の光と区別がつきにくく、本当にカノープスを見たのかどうか今一つ自信が持てません。
そこで、私は次の方法をお勧めします。

まず、おおいぬ座の足の下で、大きく横に傾いた「M」の字を模る星の並びを見つけます。
(これらは2等星~3等星ですが、真ん中の星は少し見えにくいかもしれません)
ちなみにこの「M」字は星座の並びではありません。
これらは、星座としては「とも座」と「ほ座」に属する星で、元々は「アルゴ座」として
呼ばれていた大星座です。カノープスも元々はアルゴ座の星で、現在は「りゅうこつ座」に属します。
この「M」字の右端を下に降ろすと、目的のカノープスにたどり着けます。
逆に、この「M」字が見えないと、カノープスを見つける確率はかなり低くなります。
下の図で、位置関係を確認してみてください。

正月上旬、関東では夜の11時半頃が見頃になります。しぶんぎ座流星群のついでに、
カノープスも見ることができたらラッキーですね。



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第40話:明けましておめでとうございます

いつも当ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
お陰さまで、無事2021年を過ごすことができました。
相変わらずコロナ禍が続いている昨今ですが、一時期に比べると
少し落ち着きを取り戻しつつあるように感じます。
一日でも早く、穏便な日常が戻って来ることを切に祈るばかりです。
本年も宜しくお願い致します。

さあ、2022年の始まりです!
先ずは”初日の出”を見に、一路、九十九里浜へ。
(と言っても30分足らずですが、、、)
実は、昨年の元旦は寝過してしまい、タイミングを逃してしまったので、
今年は氷点下の寒さの中、気合を入れて早起きしたのです(笑)


寒空の月が眩しい。”地球照”で月の影の部分もうっすら見えています。


現地では、既に大勢のギャラリーが。


この方向から日が昇ってきます。遠景は刑部岬。


雲間から陽光が!


完全に顔が出ました。2022の初日の出です!

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第39話:うれしいニュース

少し遅い記事でスミマセン。

10/29に、プロ野球の元選手、新庄剛志さんが日本ハムの監督に就任したという
ニュースが飛びこんできました。昨年の突然のNPBトライアウト挑戦から1年、
ファンから常に待望されていた日本球界への復帰が叶った形となりました。

私自身は、小さい頃から親父の影響で、東京に住んでいながら阪神ファンであり、
社会人になってからは関根監督が率いるヤクルトファンでしたので、現役時代の
新庄選手は大好きなプレーヤーの一人でした。
その新庄選手がメジャーリークで活躍され、再び北海道で日本ハムを優勝に導き、
引退後の長い沈黙ののち、昨年突然日本プロ野球に挑戦を挑んだことは、驚きを
隠せないと同時に、そのチャレンジャー精神に自分自身も大いに励まされました。

今回、監督就任に際して、新庄さんご自身のSNSで、次の言葉を述べられました。
既に多くの人がご存じですので、繰り返しになってしまいますが、ご了承ください。

『プロ野球の存在意義は、そこの街に住む人達の暮らしが少しだけ彩られたり、
単調な生活を少しだけ豊かにする事に他なりません』

嬉しくて、涙が出そうです。

まさにその通りです。今のコロナ禍の時代にピッタリ当てはまる言葉だと思います。
昨今の状況は、誰誰が大成功したとかのサクセスストーリーも、何かでっかいことを
やってみせるといった意気込みも、何もないよりはましですが、多くの人にとっては
それよりも、「単調で色褪せた暗い生活が、少しでも明るく豊かになったらいいなあ」
と望んでいるのが本音だと思います。
新庄さんは、「プロ野球の存在意義は…」と前置きしていますが、この言葉はどんな
世界にも同じことが言えますので、私はあえて、「アマチュア無線の存在意義は」と
置き換えて、低迷しているアマチュア無線界への啓発の言葉としたいと思います。

こんな珠玉のセリフが、さりげなく自分の言葉で出てくる新庄さんは、指導者と
しても、一個人としても、人格者だと思います。

来年は、日本ハムを応援するかどうかは微妙ですが、新庄監督は間違いなく応援します!

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第38話:42m長ロングワイヤーのまとめ(運用編)

ANTマストが折れた!

第30話で、42m長のロングワイヤーANTを作ったことを記事にしました。
その後、暫くの間はこのANTで快調にHFの運用を楽しんでいたのですが、
9月終わりの台風の影響で、マストが途中から折れてしまいました(涙)

アルミパイプに、グラスファイバーの竿を継いだ、長さ11mのマストです。
竿自体はアンテナマストとして売られていた10m物ですが、先端は細い径で
強度的に不安があったので、8m分だけを使っていました。

折れたのは先端ではなく途中の継ぎ目で、縦にクラック(ヒビ)が入って、
裂ける様に折れてしまいました。あわてて再度その部分を補強して上げ直し
ましたが、すぐに同じ所から折れてしまいました。
ビニール線のエレメントがいくら軽量とはいえ、30mもの長さのワイヤーの
引っ張りテンションには勝てなかったようです。

42m長ロングワイヤーのまとめ

ANTマストなしではどうにもなりませんので、一旦ロングワイヤーは解体して、
この間の運用と成果について、ご報告することにしましょう。

<カウンターポイズの効果>

最初は、ローバンド用(35m)とハイバンド用(5~10mの2本)だけでしたが、途中で
思いつきで全周30mのループにしたものと、全周40mのループにしたものを追加で
付けてみました。
結果、どちらも多少の効果があったようで、30mバンドで北米からの応答率が
上がりました。具体的に言うと、今まで見えなかった局が-20dB前後でギリギリ
見えるようになり、QSO可能な局が増えた感じです。追加したカウンターポイズを
はずすと、元の聞こえ方に戻りましたので、カウンターポイズの効果であることを
確認できました。

<バンド別の使用感>

バンド別の使用感としては、長いだけあってローバンドが優勢でしたが、
その中でも1.8MHz(160m)と10MHz(30m)がよく働いてくれました。
14MHz以上のハイバンドはSWRは下がりますが、あまりパッとしません。
やはり1λ以上の高調波動作では、位相をそろえてやらないとDP以下の性能に
なってしまうようです。
3.5MHzと7MHzに関しては、国内には問題なく飛びましたが、DXに対しては
G5RV/ZS6BKWの方が良かったかな?という印象です。
1.8MHzと10MHzの具合が良いので、しばらくこの2バンドを中心に運用して
おりました。

<160mバンド>

前回の記事でも書きましたが、G5RV/ZS6BKWの時にはQSOできなかった
赤道越え、太平洋越えの局とQSOが可能になりました。
他にも米国本土の局が数局、聞こえましたがQSOには至らず。
国内ではSSBで300km~600km離れた局とラグチューが可能になりました。

<30mバンド>

これまで使ったANTの中ではダントツです。
ZS6BKWではこのバンドはSWRが無限大に近く、数ヵ月お休み状態でした。
そんなわけで、この2か月間、このバンドに腰を据えてみることにしました。

<30mバンドのプロパゲーション>

私はWARCバンドが開放されて以来、このバンドには縁がなく、殆ど運用した
ことがありませんでしたので、今回、毎日このバンドを運用する機会を得て、
初めてこのバンドの良さを感じるようになりました。
なお下記の記事内容はすべてFT8モードの話です。

まず、「10MHzは7MHzと14MHzを足して2で割ったようなバンドだ」と表現され
ますが、全くその通りだと感じます。
国内に対しては7MHz同様に日中が中心ですが、オープンしている時間が7MHzより
ずっと短いようです。
DXに対してはどちらかというと夜間中心ですが、北米~南米は昼過ぎから聞こえる
こともあり、いったん開けるといつまでもダラダラとオープンしている感じです。
昼前後の3~4時間を除けば、どこかのDXが開いているので、緊張感はありませんが
14MHzと並んで国際バンドといわれる理由が良くわかります。

夜間は、ヨーロッパを中心に開けますが、アジア中東から徐々に西に開ける場合と、
夕方に突然北欧方面が強力に開ける場合があります。後者の場合はスポット的に
開いているらしく、その周辺の限られた地域の国しか聞こえてきません。
また、夜の早い時間帯だと、まだ北米~南米が開けていることがあり、タイミングに
よっては1時間で六大陸とQSOできることがあります。
実際、私のようなpoorな設備でも、連日のように六大陸とQSOしていました。
連日WAC?アフリカは?という声が聞こえてきそうですが、南アフリカ(ZS)の局、
沢山います! ある夜CQを出したら、一度に2局のZSから呼ばれました。開局して
以来、初めての出来事でビックリしました。

30mバンドは、Phoneが無い地味なバンドのためか、落ち着いてQSOを楽しむDX'erが
多いと感じます。このバンドを好んで毎日出ている常連局も多いです。
ある晩、ZS局が3局CQを出していましたが、どの局もお声がかからず、退屈している
ように見えました。私は3局ともQSO済みだったので応答せずに自分でCQを出して
いたのですが、この中の1局(昨日QSOしたばかり)が私のCQに応答してきました。
FT8では1回限りのQSOが習慣なので、連日のQSOは珍しいのですが、この時ばかりは
先方も退屈していたようで、交信自体はレポート交換と73でしたが、雰囲気としては
「やあボーイ、今日もまた会ったね。そっちの調子はどうだい?こっちはさっぱりだよ」
みたいな挨拶でした。73を送ったあと、ZS局は納得したようにQRTしました。

またある日、コロンビア(HK)の局がCQを出していました。最初のうちはJA局にも
応答していたのですが、クラスターにでも載ったのか途端にJAのパイルアップになり、
HKの局は半分ウンザリ気味にCQBYに変えました。つまり中国指定のCQで、JA局は
呼ばないでくださいという意味です。しかしJAからの指定無視のパイルは治まらずに、
結局HK局は数回CQBYを出しただけでQRTしてしまいました。
この局に限らず、30mバンドが好きなDX局は、総じてパイルアップが好きではなく、
静かに自分のスタイルでDXを楽しみたいという傾向があるように思います。
JA局は”あわよくば”の指定無視の応答は止めて、紳士的に運用すべきです。

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プロフィール

HN:
hezhi
性別:
男性
自己紹介:
無線と自然と夜空の星をこよなく愛するアナログおやじです。
アマチュア無線は学生時代からやっていますが、最近ではUHFの
移動運用に加えてHFのDX(Digital Mode)の面白さにハマっています。

更新記録(2023-1005)
・My HF DX statusを詳細化しました。

My HF DX status (2021-0101 to 2025-0413) (FT8)
WAC
  160m : remain SA, AF
  80m : remain AF (Cfm)
  80m-10m : completed (Wkd)
WAZ (cfm/wkd)
  mixed : 39/40
  160m : 14/
  80m : 28/
  40m : 38/
  30m : 37/
  20m : 36/
  17m : 38/
  15m : 37/
  12m : 36/
  10m : 37/
WAS (cfm/wkd)
  mixed : 50/50
  160m : 7/
  80m : 30/
  40m : 47/48
  30m : 46/46
  20m : 49/49
  17m : 50/50
  15m : 50/50
  12m : 50/50
  10m : 50/50
DXCC (cfm/wkd)
  mixed : 205/227
  160m : 13/14
  80m : 79/92
  40m : 138/156
  30m : 131/148
  20m : 123/142
  17m : 137/157
  15m : 146/165
  12m : 121/143
  10m : 138/157

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