BJYの備忘録
千葉県東総でアマチュア無線を楽しんでいます。 以前は九十九里エリアでお手軽移動運用がメインでした(UHF)。 コロナ禍以降は固定運用がメイン(HF)。 実家(東京八王子市)からも時々QRVしています。
第34話:こんなモノを作っています 第2弾(CALLSIGNからDXCC Entityを一発検索)
前回の掲載では、皆様から多数の拍手をいただき、ありがとうございました。
些細な記事にも拘らず、興味を持って頂けて、嬉しい限りです。
さて、”こんなモノを作っています”の第2弾は、Windowsアプリです。
機能としては、「CALLSIGNからDXCCEntityを一発検索する」もので、
俗に言うエンティティサーチです。
文章で説明よりも、下記の図を見て頂ければ一目瞭然だと思います。
外観
機能
上の例では、”TM200N”というコールサインが何処のエンティティかを調べて、その結果を
表示しています。恥ずかしながら私自身は1980年代以降はDXの世界を全く知らず、
昔の感覚でフランスのプリフィックスは”F”だとばかり思っておりましたので、このように
未知のプリフィックスの局に遭遇した時は非常に便利なツールです。
現代であればネットワーク常時接続が当然の日常なので、このような場面に遭遇したら
まずQRZ.comで検索するのが普通なのでしょうが、このアプリはネットワーク不要で
オフラインで動作するので、WiFiが使えないような場所でもOKです。
また、単体アプリなので、ログソフトを立ち上げる必要がありません。
画面の下の方に表示される内容は、ログデータから抽出したQSO実績を示したものです。
今のところWSJT-Xを起動している時にしか使わないので、FT8だけ表示するようにして
いますが、SSB/FM/AM/CWも対応可能です。
エンティティは、一発検索を目的としていますので、自己判断は必要としません。
例えば、ロシアの局のコールサインはとても複雑で、アジアなのかヨーロッパなのか
コールサインを一目で見て分かる方は少ないと思いますが、これも的確に判断します。
(判断基準はWSJT-Xがベースなので、ここで間違えると同じようになりますが...)
R8で始まるprefixの局、WSJT-XではEUとASに区別出来ていますが・・・
このアプリもちゃんと区別します!
JD1も小笠原と南鳥島を区別できます。

移動局の場合は、コールサインの中で運用地を/の前につけるか後につけるか、ルールが
まちまちなのですが、どちらでもOKです。
使い方のシーンとしては、次のような場面です。
WSJT-XでFT8をモニター中、CQを出していない局を見つけて、(CQを出している局は
WSJT-XがEntity名とQSO実績を表示してくれるので必要なし)、このアプリでその局の
Entity名とQSO実績を検索して、未交信であればコールする、といった具合です。
このアプリは、もしかしたら自分が知らないだけで同じようなものが流通しているの
かもしれませんが、ネットをちょい見しただけでは目的のものが見つからなかったので
勉強も兼ねて自作してみることにしました。
自分の場合、EXCELログなので、画面下のQSO実績の部分は自分専用になってしまい
ますが、画面上のEntityサーチの部分は汎用性があるので、もし役に立つようであれば
この部分を切り離して配布することも考えてみようと思います。
些細な記事にも拘らず、興味を持って頂けて、嬉しい限りです。
さて、”こんなモノを作っています”の第2弾は、Windowsアプリです。
機能としては、「CALLSIGNからDXCCEntityを一発検索する」もので、
俗に言うエンティティサーチです。
文章で説明よりも、下記の図を見て頂ければ一目瞭然だと思います。
外観
機能
上の例では、”TM200N”というコールサインが何処のエンティティかを調べて、その結果を
表示しています。恥ずかしながら私自身は1980年代以降はDXの世界を全く知らず、
昔の感覚でフランスのプリフィックスは”F”だとばかり思っておりましたので、このように
未知のプリフィックスの局に遭遇した時は非常に便利なツールです。
現代であればネットワーク常時接続が当然の日常なので、このような場面に遭遇したら
まずQRZ.comで検索するのが普通なのでしょうが、このアプリはネットワーク不要で
オフラインで動作するので、WiFiが使えないような場所でもOKです。
また、単体アプリなので、ログソフトを立ち上げる必要がありません。
画面の下の方に表示される内容は、ログデータから抽出したQSO実績を示したものです。
今のところWSJT-Xを起動している時にしか使わないので、FT8だけ表示するようにして
いますが、SSB/FM/AM/CWも対応可能です。
エンティティは、一発検索を目的としていますので、自己判断は必要としません。
例えば、ロシアの局のコールサインはとても複雑で、アジアなのかヨーロッパなのか
コールサインを一目で見て分かる方は少ないと思いますが、これも的確に判断します。
(判断基準はWSJT-Xがベースなので、ここで間違えると同じようになりますが...)
R8で始まるprefixの局、WSJT-XではEUとASに区別出来ていますが・・・
このアプリもちゃんと区別します!
JD1も小笠原と南鳥島を区別できます。
移動局の場合は、コールサインの中で運用地を/の前につけるか後につけるか、ルールが
まちまちなのですが、どちらでもOKです。
使い方のシーンとしては、次のような場面です。
WSJT-XでFT8をモニター中、CQを出していない局を見つけて、(CQを出している局は
WSJT-XがEntity名とQSO実績を表示してくれるので必要なし)、このアプリでその局の
Entity名とQSO実績を検索して、未交信であればコールする、といった具合です。
このアプリは、もしかしたら自分が知らないだけで同じようなものが流通しているの
かもしれませんが、ネットをちょい見しただけでは目的のものが見つからなかったので
勉強も兼ねて自作してみることにしました。
自分の場合、EXCELログなので、画面下のQSO実績の部分は自分専用になってしまい
ますが、画面上のEntityサーチの部分は汎用性があるので、もし役に立つようであれば
この部分を切り離して配布することも考えてみようと思います。
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第33話:こんなモノを作っています(各国のコールエリアマップ)
アマチュア無線を続けていると、自然に、地理に接する機会が多くなります。
例えばJCCなどを追いかけている方であれば、日本国内の地理に強くなり、
DXCCを追いかけている方であれば、世界の地理に強くなることでしょう。
自分も昔、HF帯で交信した異国の局のQSLカードを眺めて、そこは何処なんだろうと
興味を持ち、世界地図を拡げて目で探した日々が懐かしく思い出されます。
日本国内の局でしたら、JCCマップや町村マップは数多く出回っていますので、
情報には困らないと思いますが、一方で海外の局の場合は、ネットで検索しても
なかなか適当な地図が見当たらず、アメリカを除けば、日本で言うところの
AJDマップ(コールエリアマップ)に相当する地図を探すのが困難です。
そこで私は、手前味噌ですが、各国のコールエリアマップを作成してみることにしました。
まずは、日本から身近にQSOできる所から始めています。
例として、インドネシア(YB)のマップはこんな感じになりました。

これは、ネットで入手したfree mapに、0~9のコールエリアを追加編集したものです。
こうすることで、例えばYB9の局がCQを出していた場合に、YB9はこの辺だな、とか、
まだQSOできていないYB3はここなんだ、とかが一目瞭然になります。
このようなマップが手元にあると、ただ漫然とQSO数を重ねるよりも、1回毎のQSOが
活き活きとして楽しいものになりますね。
例えばJCCなどを追いかけている方であれば、日本国内の地理に強くなり、
DXCCを追いかけている方であれば、世界の地理に強くなることでしょう。
自分も昔、HF帯で交信した異国の局のQSLカードを眺めて、そこは何処なんだろうと
興味を持ち、世界地図を拡げて目で探した日々が懐かしく思い出されます。
日本国内の局でしたら、JCCマップや町村マップは数多く出回っていますので、
情報には困らないと思いますが、一方で海外の局の場合は、ネットで検索しても
なかなか適当な地図が見当たらず、アメリカを除けば、日本で言うところの
AJDマップ(コールエリアマップ)に相当する地図を探すのが困難です。
そこで私は、手前味噌ですが、各国のコールエリアマップを作成してみることにしました。
まずは、日本から身近にQSOできる所から始めています。
例として、インドネシア(YB)のマップはこんな感じになりました。
これは、ネットで入手したfree mapに、0~9のコールエリアを追加編集したものです。
こうすることで、例えばYB9の局がCQを出していた場合に、YB9はこの辺だな、とか、
まだQSOできていないYB3はここなんだ、とかが一目瞭然になります。
このようなマップが手元にあると、ただ漫然とQSO数を重ねるよりも、1回毎のQSOが
活き活きとして楽しいものになりますね。
第32話:ちょこっと1.2GのANT比較実験
今年のFDコンテストは、1200MHzで出てみようとANTの準備をしていたのですが、
あいにくの悪天候で移動することが叶いませんでしたので、コンテスト後の晴天の
日に、以前からやってみたかったANTの比較実験を行うことにしました。
↓①は移動メインで使っているクリエート社の18EL-Yagi (ブーム長約1m)
↓②は以前比較実験した某社の23EL-Loop (ブーム長約2m)
すでにメーカーは存在しません。
↓③は某局から拝借中の22EL-TwinLoop (ブーム長約1m)
とても丁寧に作られています。
テスト方法は、これらのANTに1.2GのRIG(IC-9700)を接続し、離れた場所に
設置した簡易SG(ノイズジェネレータ)から出される微弱電波を受信して、
RIGのSメータの読みで性能を比較しようというものです。
ANTの設置場所と高さは同じ条件で揃え、ANTマストには非金属のポールを用い、
簡易SGからのシグナルが最も強くなる方向(フロント)にANTを回し、その時の
RIGのSメータを読みます。
まず、①と②の比較は昨年すでに行いましたがデータが残っていませんので、
結果のみを記すと、②の方がブームが2倍も長いにもかかわらず、①の勝利でした。
そこで、今回は①と③の比較実験を行いました。

写真のANTの角度が違うように見えますが、実際には同じ方向を向いています。
ANTの前方20m離れた所の車の上に、↓の簡易SGが置いてあります。
簡易SGの高さとANTの高さはほぼ同じです。

結果は・・・
↓①
↓③
これだけの差が出ました。驚きです。
同じブーム長でも、③の方が見た目も豪華でいかにも飛びそうに見えるのですが、
今回の実験では18ELの勝ちとなりました。
メーカー公表値のフロントゲイン19dBiは本物だと実感しました。
あいにくの悪天候で移動することが叶いませんでしたので、コンテスト後の晴天の
日に、以前からやってみたかったANTの比較実験を行うことにしました。
↓①は移動メインで使っているクリエート社の18EL-Yagi (ブーム長約1m)
↓②は以前比較実験した某社の23EL-Loop (ブーム長約2m)
すでにメーカーは存在しません。
↓③は某局から拝借中の22EL-TwinLoop (ブーム長約1m)
とても丁寧に作られています。
テスト方法は、これらのANTに1.2GのRIG(IC-9700)を接続し、離れた場所に
設置した簡易SG(ノイズジェネレータ)から出される微弱電波を受信して、
RIGのSメータの読みで性能を比較しようというものです。
ANTの設置場所と高さは同じ条件で揃え、ANTマストには非金属のポールを用い、
簡易SGからのシグナルが最も強くなる方向(フロント)にANTを回し、その時の
RIGのSメータを読みます。
まず、①と②の比較は昨年すでに行いましたがデータが残っていませんので、
結果のみを記すと、②の方がブームが2倍も長いにもかかわらず、①の勝利でした。
そこで、今回は①と③の比較実験を行いました。
写真のANTの角度が違うように見えますが、実際には同じ方向を向いています。
ANTの前方20m離れた所の車の上に、↓の簡易SGが置いてあります。
簡易SGの高さとANTの高さはほぼ同じです。
結果は・・・
↓①
↓③
これだけの差が出ました。驚きです。
同じブーム長でも、③の方が見た目も豪華でいかにも飛びそうに見えるのですが、
今回の実験では18ELの勝ちとなりました。
メーカー公表値のフロントゲイン19dBiは本物だと実感しました。
第30話:ZS6BKWは小休止・・・ロングワイヤー2題
今年も夏本番の季節がやってきました。
が、8月に入って連日の猛暑・・・いやー参りました。気温35℃では外に出る気になれません。
おまけに、FDコンテストの日は、当地では台風の影響で雨風強く移動も出来ず。
仕方なく、固定でHFでのプチ参加となりました。
ということで、8月に入っても相変わらずHFの運用を続けているわけですが、
このところ、ウチのZS6BKWはハイバンドで一向に調子が上がらず、ローバンドでも
段々と限界が見えてくるようになりました。それは、
・3.5MHzでは、南米とはQSOできるが、ヨーロッパはかすりもしない!
・1.9MHzでは、国内QSOでも力不足を感じる(特にSSB)
今のところ、100Wでの運用なので、これを200WにQROすれば少しはジレンマが
解消するのかもしれませんが、それよりもANTで試してみたい事が沢山あります。
そんなわけで、今回、ZS6BKWは少しお休みさせて、他のANTの実験を行いました。
<実験1>ZS6BKW流用の1.8MHz用T型LW
これは、上の画像を見て頂ければ一目瞭然だと思います。
①は数年前に試したもので、7MHzのDPをそのまま一切手を加えずに、DPの
エレメント(片側10m)と給電ケーブル(10m)を一体化して、T型のLWと見立てた
ものです。アース側はλ/4のカウンターポイズとしています。
このANTは、こんな簡単な構造でも国内QSOには十分通用しました。
②は今回試したもので、①と同様にZS6BKWはそのまま一切手を加えずに、
ZS6BKWの横エレメント(片側14.25m)とラダーライン(12.1m)と給電ケーブル
(35m)を一体化して、T型のLWと見立てたものです。合計の長さがλ/4より
遥かに長いのですが、一応ANTカプラーの整合範囲内でしたのでOKとします。
アース側はλ/4のカウンターポイズとしています。
さて結果は、、、
・ノイズレベルが高い(常時S9+)→SSBではキツイ。FT8なら問題なし
・飛びの方も期待したほどには向上していない。
・SWRはANTカプラーの出口ですんなり下がるので、RIGへの負担は軽い。
となり、ZS6BKWに比べて良い点はSWRだけになってしまいました。
ちなみに同軸ケーブル終端の短絡をやめて元のZS6BKWの姿に戻すと、
ノイズレベルはS4に減り、S5のSSBの局もちゃんと聞きとれました。
やはり耳の良さは重要ですね。
<実験2>ZS6BKW流用の42m長逆L型LW
実験1の結果を踏まえて、ZS6BKWを丸ごと流用するのはボツにして、
ZS6BKWの片側のエレメントだけを延長して長いロングワイヤー(全長約42m)
としたものを実験してみました。ワイヤーの先端は地上高6mです。
全体のスタイルとしては、逆L型のロングワイヤーとなり、給電部のマッチングは
ATU(AH-3)を用い、アースは以前使っていたカウンターポイズに30mのワイヤーを
パラレルにして、低い周波数の効率を上げるようにしました。
この場合、ZS6BKWのもう片方のエレメントは不要になるので、未接続とします。
南東方向にワイヤを展開した理由は、過去の数々のロングワイヤーの実験結果から、
「波長に比べて低い高さに設置したλ/4の逆L型のLWは、ワイヤーの展開方向とは
逆の方向に指向性が出る」ことに由ります。つまり、今回の目論見は、1.8MHzや
3.5MHzでの北西方向の飛びを期待してのことです。
全体を42mにしたのは、3.5MHzのλ/2を意識したためです。
1.8MHzでλ/4以上、3.5MHzでλ/2、7MHzで1λ、ここまでが期待の範囲です。
10MHz以上のバンドは全く期待していませんでした。
あと、ロングワイヤーなどこの手の接地タイプのANTは、家電ノイズの影響を
受けやすいので、”おまじない”としてワイヤーの先端に直径15cmの小ループを
接続しました。(1.8MHzでのノイズ軽減対策用です)
さて、今度の結果はどうでしょうか、、、
ローバンド:
・1.8MHz・・・国内の西方面に対しては良好。北方面はやや弱くなった感じ。
海外はASロシアとJD1とQSO。pskpeporterではVKにも-15dbで飛んでいる様子。
心配していたノイズレベルはS6で、SSBでもQRK5でQSOできる。
・3.5MHz・・・サイド方向の南米方面は弱くなったので、一応ビームは効いている感じ。
ヨーロッパはまだ期待したほどには入感していない。
・7MHz・・・北米にもヨーロッパにもZS6BKW並みには飛ぶ。指向性は感じない。
ミドルバンド:
・10MHz・・・ZS6BKWでは使用不可のバンドだったので比較はできないが、
北米にもヨーロッパにもそれなりに飛んでいる。NEWエンティティが増えて7MHzと
拮抗するようになった。
・14MHz・・・まだ試していない
・18MHz・・・なぜかヨーロッパに良く飛んでいる。すごいぞLW!
ハイバンド:
・21MHz・・・近隣の国はQSOに問題なし。
・24MHz・・・まだ試していない
・28MHz・・・近隣の国はQSOに問題なし。ZS6BKWより良い。
全体的な感想としては、期待したローバンドの感触はまだ何とも言えないですが、
全く期待していなかった10MHz以上で意外にも好成績となっています。
これからしばらく様子見をしてみようと思います。
が、8月に入って連日の猛暑・・・いやー参りました。気温35℃では外に出る気になれません。
おまけに、FDコンテストの日は、当地では台風の影響で雨風強く移動も出来ず。
仕方なく、固定でHFでのプチ参加となりました。
ということで、8月に入っても相変わらずHFの運用を続けているわけですが、
このところ、ウチのZS6BKWはハイバンドで一向に調子が上がらず、ローバンドでも
段々と限界が見えてくるようになりました。それは、
・3.5MHzでは、南米とはQSOできるが、ヨーロッパはかすりもしない!
・1.9MHzでは、国内QSOでも力不足を感じる(特にSSB)
今のところ、100Wでの運用なので、これを200WにQROすれば少しはジレンマが
解消するのかもしれませんが、それよりもANTで試してみたい事が沢山あります。
そんなわけで、今回、ZS6BKWは少しお休みさせて、他のANTの実験を行いました。
<実験1>ZS6BKW流用の1.8MHz用T型LW
これは、上の画像を見て頂ければ一目瞭然だと思います。
①は数年前に試したもので、7MHzのDPをそのまま一切手を加えずに、DPの
エレメント(片側10m)と給電ケーブル(10m)を一体化して、T型のLWと見立てた
ものです。アース側はλ/4のカウンターポイズとしています。
このANTは、こんな簡単な構造でも国内QSOには十分通用しました。
②は今回試したもので、①と同様にZS6BKWはそのまま一切手を加えずに、
ZS6BKWの横エレメント(片側14.25m)とラダーライン(12.1m)と給電ケーブル
(35m)を一体化して、T型のLWと見立てたものです。合計の長さがλ/4より
遥かに長いのですが、一応ANTカプラーの整合範囲内でしたのでOKとします。
アース側はλ/4のカウンターポイズとしています。
さて結果は、、、
・ノイズレベルが高い(常時S9+)→SSBではキツイ。FT8なら問題なし
・飛びの方も期待したほどには向上していない。
・SWRはANTカプラーの出口ですんなり下がるので、RIGへの負担は軽い。
となり、ZS6BKWに比べて良い点はSWRだけになってしまいました。
ちなみに同軸ケーブル終端の短絡をやめて元のZS6BKWの姿に戻すと、
ノイズレベルはS4に減り、S5のSSBの局もちゃんと聞きとれました。
やはり耳の良さは重要ですね。
<実験2>ZS6BKW流用の42m長逆L型LW
実験1の結果を踏まえて、ZS6BKWを丸ごと流用するのはボツにして、
ZS6BKWの片側のエレメントだけを延長して長いロングワイヤー(全長約42m)
としたものを実験してみました。ワイヤーの先端は地上高6mです。
全体のスタイルとしては、逆L型のロングワイヤーとなり、給電部のマッチングは
ATU(AH-3)を用い、アースは以前使っていたカウンターポイズに30mのワイヤーを
パラレルにして、低い周波数の効率を上げるようにしました。
この場合、ZS6BKWのもう片方のエレメントは不要になるので、未接続とします。
南東方向にワイヤを展開した理由は、過去の数々のロングワイヤーの実験結果から、
「波長に比べて低い高さに設置したλ/4の逆L型のLWは、ワイヤーの展開方向とは
逆の方向に指向性が出る」ことに由ります。つまり、今回の目論見は、1.8MHzや
3.5MHzでの北西方向の飛びを期待してのことです。
全体を42mにしたのは、3.5MHzのλ/2を意識したためです。
1.8MHzでλ/4以上、3.5MHzでλ/2、7MHzで1λ、ここまでが期待の範囲です。
10MHz以上のバンドは全く期待していませんでした。
あと、ロングワイヤーなどこの手の接地タイプのANTは、家電ノイズの影響を
受けやすいので、”おまじない”としてワイヤーの先端に直径15cmの小ループを
接続しました。(1.8MHzでのノイズ軽減対策用です)
さて、今度の結果はどうでしょうか、、、
ローバンド:
・1.8MHz・・・国内の西方面に対しては良好。北方面はやや弱くなった感じ。
海外はASロシアとJD1とQSO。pskpeporterではVKにも-15dbで飛んでいる様子。
心配していたノイズレベルはS6で、SSBでもQRK5でQSOできる。
・3.5MHz・・・サイド方向の南米方面は弱くなったので、一応ビームは効いている感じ。
ヨーロッパはまだ期待したほどには入感していない。
・7MHz・・・北米にもヨーロッパにもZS6BKW並みには飛ぶ。指向性は感じない。
ミドルバンド:
・10MHz・・・ZS6BKWでは使用不可のバンドだったので比較はできないが、
北米にもヨーロッパにもそれなりに飛んでいる。NEWエンティティが増えて7MHzと
拮抗するようになった。
・14MHz・・・まだ試していない
・18MHz・・・なぜかヨーロッパに良く飛んでいる。すごいぞLW!
ハイバンド:
・21MHz・・・近隣の国はQSOに問題なし。
・24MHz・・・まだ試していない
・28MHz・・・近隣の国はQSOに問題なし。ZS6BKWより良い。
全体的な感想としては、期待したローバンドの感触はまだ何とも言えないですが、
全く期待していなかった10MHz以上で意外にも好成績となっています。
これからしばらく様子見をしてみようと思います。
プロフィール
HN:
hezhi
性別:
男性
自己紹介:
無線と自然と夜空の星をこよなく愛するアナログおやじです。
アマチュア無線は学生時代からやっていますが、最近ではUHFの
移動運用に加えてHFのDX(Digital Mode)の面白さにハマっています。
My HF DX status (2021-0101 to 2025-0506) (FT8)
WAC
160m : remain SA, AF
80m : remain AF (Cfm)
80m-10m : completed (Wkd)
WAZ (cfm/wkd)
mixed : 39/40
160m : 14/
80m : 28/
40m : 38/
30m : 37/
20m : 36/
17m : 38/
15m : 37/
12m : 36/
10m : 37/
WAS (cfm/wkd)
mixed : 50/50
160m : 7/
80m : 30/
40m : 47/48
30m : 46/46
20m : 49/49
17m : 50/50
15m : 50/50
12m : 50/50
10m : 50/50
DXCC (cfm/wkd)
mixed : 205/231
160m : 13/14
80m : 81/93
40m : 139/156
30m : 131/151
20m : 124/144
17m : 138/157
15m : 147/167
12m : 122/143
10m : 139/157
アマチュア無線は学生時代からやっていますが、最近ではUHFの
移動運用に加えてHFのDX(Digital Mode)の面白さにハマっています。
My HF DX status (2021-0101 to 2025-0506) (FT8)
WAC
160m : remain SA, AF
80m : remain AF (Cfm)
80m-10m : completed (Wkd)
WAZ (cfm/wkd)
mixed : 39/40
160m : 14/
80m : 28/
40m : 38/
30m : 37/
20m : 36/
17m : 38/
15m : 37/
12m : 36/
10m : 37/
WAS (cfm/wkd)
mixed : 50/50
160m : 7/
80m : 30/
40m : 47/48
30m : 46/46
20m : 49/49
17m : 50/50
15m : 50/50
12m : 50/50
10m : 50/50
DXCC (cfm/wkd)
mixed : 205/231
160m : 13/14
80m : 81/93
40m : 139/156
30m : 131/151
20m : 124/144
17m : 138/157
15m : 147/167
12m : 122/143
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