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BJYの備忘録

千葉県東総でアマチュア無線を楽しんでいます。 以前は九十九里エリアでお手軽移動運用がメインでした(UHF)。 コロナ禍以降は固定運用がメイン(HF)。 実家(東京八王子市)からも時々QRVしています。

第152話:QRP用SWR計(FCZ 118)

現在、とあるQRP送信機を弄っていて、
これのSWRを測る必要性が生じたため、
ジャンク箱を漁って古いSWR計を引っ張り出してきました。


これは、FCZ(キット)の寺子屋シリーズ118
「メーター直読式 アンテナインピーダンスメータ」
というもの。
30年くらい昔、6mのポケトラ用に、キットを組み立てた物ですが、
その後はずっとジャンク箱の中で眠っていました。

今回使用に際して、仕様や操作方法をよく覚えていなかったので、
まずは取説と回路図を読み、併せて特性をテストしてみました。

このSWR計はいわゆる、インピーダンスブリッジです。
ブリッジの中に被測定物(R)を入れて、電流の平衡度を見ることで
未知のインピーダンスを測定し、SWRに換算して表示します。
仕様上の周波数特性は、凡そ3.5MHz~144MHz、SWR測定が
可能になる最小電力は10mW、最大電力は1Wです。

操作方法:
1.左側のコネクタ(TX)にトランシーバ、右側のコネクタ(ANT)に
 ANTを接続します。
2.電源SWを入れ、VRを時計方向に回し切ります
 「MES / SET」 は、SET側に倒しておきます。
3.トランシーバをCWモード(キャリアが出力されるモード)で
 送信します。
4.VRを少しずつ反時計方向に回し、メーターのフルスケール
 (Set位置)に合わせます。
5.「MES / SET」 を、MES側に倒し、その時のインピーダンス値と
 SWR値を読みます。

普通のSWR計だと、SET-VRは時計方向が最大感度なのですが、
このSWR計は、反時計方向が最大感度になります。
その理由は、VRがAカーブ特性のため、普通に接続すると
VRを少し回しただけですぐにメーターが振り切れてしまい、
操作がクリチカルになってしまうので、これをわざと逆接続して、
VR最大から徐々に戻すことでスムースにフルスケールに合わせる
ことができるようになっているためです。

操作手順が把握できたので、早速手持ちの50ΩのQRP-RIG
(MIZUHO MX-15)と50Ωダミー(終端型電力計)で測定を行います。


MX-15をCWモードで送信し、キーダウンします。
終端型電力計を見ると約0.2Wを示しています。
VRを最大位置から少しづつ戻して、フルスケール位置にSetします。



「MES / SET」 を、MES側に倒します。
見事に50Ω付近の値(SWR=1)を示しました。
30年経っても実用に耐えるのは流石です。

これで、一応計測器として使用できることが分かりました。
前置きが長くなりましたが、ここからが本番です。

とある送信機とは、次の写真のものです。


周波数表示が"MHz"ではなく、"MC"なのが時代を物語っています。

エンブレムが"TWENTY"(20)なので、本来は20m(14MHz機)なのですが、
前オーナーの手で15m(21MHz機)に全面的に改造されています。

1967年頃、当時のTRIO=現在のKENWOODからキットで
発売されていた、TX-20SというSSB送信機です。

この送信機は、SSB機ですがSSBフィルターがありません。
PSN方式(フェーズ・シフト・ネットワーク)でSSBを発生させます。
現代ではDSPを使って高品質のPSN-SSBを作ることができますが、
この当時は抵抗とコンデンサの組み合わせだけで、アナログPSNを
実現していました。
その後、SSBフィルターが安価に出回るようになり、メーカー製の
PSN-SSB機は作られなくなってしまいましたが、実験好きな人は
今でも自作でPSN-SSBを楽しんでおられます。

この送信機は、一部を除き真空管式で、ドライブとファイナルは
昔のTRIO機の定番、12BY7A - S2001という構成になっていて、
出力は10W(S2001×1)です。
ただ、私が持っている電源は、高圧が900V(100W用)のもので、
これと組み合わせるとすると、終段部をS2001×2にするか、
電源側の高圧を400Vにするか、いずれかの改造が必要になります。
900Vを400Vにするには、一般的に倍電圧整流をブリッジ整流に
改造すれば良いのですが、前オーナーの手で50BM8を使った
電圧安定化回路が組み込んであり、単純にブリッジ整流に
しただけでは目的の電圧にするのが困難です。
それに、今の時代にこの送信機で遊ぶにしても、S2001は大げさで、
もっと小電力で楽しむのが適当だと考えます。

そんな事を考えていたら、S2001無しで(高圧を使わず)、12BY7A
シングルのQRP機にしてしまえば良いのでは?と思いつきました。
これならば、手持ちの電源を改造なしにそのまま接続できます。
早速、終段部を回路から切り離し、12BY7Aの出力をπマッチ部に
接続して、ANTコネクターから出力されるRF電力を、手持ちの
終端型電力計で計測してみたところ、CWで約0.1Wが得られました。
モニタ用の受信機で聞いてみて、SSBの変調も悪くありません。
ただ、DRIVE-VCの位置は正規の位置で最大出力が得られたのですが
πマッチのPLATE-VCとLOAD-VCがいずれも最小位置になってしまい、
ミスマッチしている様子です。
本当はここで先ずDRIVE同調コイルを調整すべきなのですが、
コイル調整用の6角棒が見つからないので後回しにして、
とりあえず送信機としての出力インピーダンスが50Ωで整合しているか
どうか、SWR計で見てみようと思い、タイトルのSWR計に辿り着いた
わけです。
もし送信機の出力インピーダンスが50Ωであれば、50Ωのダミーロード
との接続でSWR=1を示すはずですが、50Ωに整合していない場合は
バランスが崩れるのでSWR=1にはならないはずです。
そしてテストしてみたところ、



あっさりSWR=1になってしまいました。
何ともしっくり来ないですが、とりあえず次回の課題として考え
結果は結果として、一応記録に残して置こうと思います。
今回の実験はここまでです。

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メガサイクル!

MCは、“MegaCycle”の略でしょうか。
私がまだ、無線の世界に入る前の時代のお話ですね〜。

“TWENTY”は「20」なので…。
21MHzではなく、20mバンドという事なんですね。

周波数もSメーターも、部品も…完全、全てアナログの時代。
今となっては貴重なものですね。

Re:メガサイクル!

NVLさん、コメントありがとうございます。

私が幼少の頃は、周波数はまだ”サイクル”でした。”ヘルツ”に変わったのは
確か1967年頃だったと思います。
覚えているのは、TVのエンディング時のアナウンスが、ある日を境に
”映像周波数、xxx.xxメガサイクル”から
”映像周波数、xxx.xxメガヘルツ”に変わったことです。
私は小さい頃から"夜鷹"だったので、TVの放送終了時に流れるテロップを
見るのが好きだったんです。
”サイクル”に聞き慣れていた私は、”ヘルツ”なんで変だなぁ、と違和感を
感じていました。

突然の切替わりで、メーカーでも表記統一の混乱があったようで、
この頃に発売された無線機やラジオには、同一モデルで”MC”と”MHz”の両方が
存在するものがあります。(取説も”MC版”と”MHz版”が、、、)

>“TWENTY”は「20」なので…。
>21MHzではなく、20mバンドという事なんですね。

はい、この送信機シリーズは同一マスクの"TWENTY"、"FIFTEEN"、"FORTY"
の3種が発売されました。各々 20m、15m、40mの波長表記です。
まだ日本ではSSBトランシーバが高価で珍しかった時代なので、まずはシングルバンドで
SSBの電波を出してもらおうとの思いで企画したそうです。
古き良き時代のメーカーのエンジニアの熱意が伝わってくる機械です。
  • from hezhi |
  • 2026/06/27 (14:32)
  

プロフィール

HN:
hezhi
性別:
男性
自己紹介:
無線と自然と夜空の星をこよなく愛するアナログおやじです。
アマチュア無線は学生時代からやっていますが、最近ではUHFの
移動運用に加えてHFのDX(Digital Mode)の面白さにハマっています。

My HF DX status (2021-0101 to 2026-0531) (FT8)
WAC
  160m : remain SA, AF
  80m-10m : completed
WAZ (cfm/wkd)
  mixed : 39/40
  160m : 14/
  80m : 32/
  40m : 38/
  30m : 38/
  20m : 38/
  17m : 38/
  15m : 38/
  12m : 36/
  10m : 37/
WAS (cfm/wkd)
  mixed : 50/50
  160m : 7/
  80m : 38/
  40m : 48/48
  30m : 46/46
  20m : 50/50
  17m : 50/50
  15m : 50/50
  12m : 50/50
  10m : 50/50
DXCC (cfm/wkd)
  mixed : 223/253
  160m : 13/14
  80m : 97/117
  40m : 156/182
  30m : 142/164
  20m : 154/183
  17m : 142/170
  15m : 158/177
  12m : 134/160
  10m : 149/170
DXCC Challenge (cfm) : 1152

P R

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