BJYの備忘録
千葉県東総でアマチュア無線を楽しんでいます。 以前は九十九里エリアでお手軽移動運用がメインでした(UHF)。 コロナ禍以降は固定運用がメイン(HF)。 実家(東京八王子市)からも時々QRVしています。
第88話:7MHzのDeltaLoopをプチ改造+おまけに10MHzのDeltaLoopを設置~結果は大正解 (その2)
<お詫び:タイトル訂正>
当初、記事を前半/後半の2回に分けるつもりでしたが、文章が長くなりそうですので、
その1、その2、・・・にしました。
さて前回の続きです。
”こんな奇怪な現象がなぜ毎回のように起こるのか?”
悩んだ末に、試しにある日、別の場所に設置した21MHz用の垂直ANTで、早朝の7MHzをワッチしてみました。
すると、デルタループではまだ聞こえていないEUの局が、弱いながらもちゃんと受信出来るではないですか!
”そんなバカな” と、ANTをデルタループに切り替えると、やっぱり聞こえてきません。
私はこの時点で確信しました。
そうです。この奇怪な現象は、すべてデルタループの設置環境に起因していたのです。
ちなみに、この時の設置環境とは次図のようなものでした。
写真
簡単に説明しますと、庭の西側には高さ8mくらいの雑木が林立していて、
その手前に高さ12mのメインポール (ルーフタワーと金属ポールとグラスファイバー製のGPの残骸を組み合わせた物)があり、ここから垂直にワイヤーを降ろし、
また北側には倉庫にくくりつけた高さ4.5mのグラスファイバーポールがあり、先のメインポールとの間でデルタループを構成しています。給電点の高さは3mHです。
ワイヤーの展開方向はほぼ西-東ですので、本来はほぼ北-南のビームのはずです。(この先入観念が失敗だった)
私のこれまでの経験では、シングルのデルタループは8の字特性で、DPに比べてサイドが良く切れるビームパターンだと認識しておりましたが、
HFローバンドでこの図のような設置環境だと、給電点が低いので打ち上げ角が高くなり、「8の字特性もかなりブロードになるだろう、北-南ビームであれば、北米とヨーロッパはだいたいカバーできるのではないか」とタカをくくっていました。
しかし前回の記事でも書いた数々の奇怪な現象や、今回の垂直ANTの受信結果から考察すると、
実際のビームパターンはかなり偏っていると推察されます。
・打ち上げ角はおそらく高い
・垂直に降ろしたワイヤーが雑木林やルーフタワー(金属物)に近いので、これの影響を受けてビームが東寄りになり、EU方向から外れてしまっている
・さらに、この張り方だと電流腹の位置が斜めのワイヤの中央付近になり、せっかくの12mポールの高さが活かされていない
上記の推察が合っているとすると、例の”奇怪な現象”にもある程度説明がつきます。
つまり、日の出より前の時間は、EUから到来する電波の入射角が低くビームパターンから外れているので聞こえず、時間が経過してEUからの電波がデルタループのビームパターンにかかった途端に聞こえ出す、というものです。
これまでデルタループANTの設置については、ビームパターンや電流腹の位置についてはあまり深く意識して来ませんでしたが、後に述べるようにANTの性能を決定する上で重要なファクターだと言うことが分かりました。
先の設置図に、ビームパターンや電流腹の位置を重ねてみたのが次図です。
図では手前側にある4.5mポールが高く見えますが、実際には奥側にある12mポールとは7.5mの差があります。
(次回、「その3」に続きます・・・)
当初、記事を前半/後半の2回に分けるつもりでしたが、文章が長くなりそうですので、
その1、その2、・・・にしました。
さて前回の続きです。
”こんな奇怪な現象がなぜ毎回のように起こるのか?”
悩んだ末に、試しにある日、別の場所に設置した21MHz用の垂直ANTで、早朝の7MHzをワッチしてみました。
すると、デルタループではまだ聞こえていないEUの局が、弱いながらもちゃんと受信出来るではないですか!
”そんなバカな” と、ANTをデルタループに切り替えると、やっぱり聞こえてきません。
私はこの時点で確信しました。
そうです。この奇怪な現象は、すべてデルタループの設置環境に起因していたのです。
ちなみに、この時の設置環境とは次図のようなものでした。
写真
簡単に説明しますと、庭の西側には高さ8mくらいの雑木が林立していて、
その手前に高さ12mのメインポール (ルーフタワーと金属ポールとグラスファイバー製のGPの残骸を組み合わせた物)があり、ここから垂直にワイヤーを降ろし、
また北側には倉庫にくくりつけた高さ4.5mのグラスファイバーポールがあり、先のメインポールとの間でデルタループを構成しています。給電点の高さは3mHです。
ワイヤーの展開方向はほぼ西-東ですので、本来はほぼ北-南のビームのはずです。(この先入観念が失敗だった)
私のこれまでの経験では、シングルのデルタループは8の字特性で、DPに比べてサイドが良く切れるビームパターンだと認識しておりましたが、
HFローバンドでこの図のような設置環境だと、給電点が低いので打ち上げ角が高くなり、「8の字特性もかなりブロードになるだろう、北-南ビームであれば、北米とヨーロッパはだいたいカバーできるのではないか」とタカをくくっていました。
しかし前回の記事でも書いた数々の奇怪な現象や、今回の垂直ANTの受信結果から考察すると、
実際のビームパターンはかなり偏っていると推察されます。
・打ち上げ角はおそらく高い
・垂直に降ろしたワイヤーが雑木林やルーフタワー(金属物)に近いので、これの影響を受けてビームが東寄りになり、EU方向から外れてしまっている
・さらに、この張り方だと電流腹の位置が斜めのワイヤの中央付近になり、せっかくの12mポールの高さが活かされていない
上記の推察が合っているとすると、例の”奇怪な現象”にもある程度説明がつきます。
つまり、日の出より前の時間は、EUから到来する電波の入射角が低くビームパターンから外れているので聞こえず、時間が経過してEUからの電波がデルタループのビームパターンにかかった途端に聞こえ出す、というものです。
これまでデルタループANTの設置については、ビームパターンや電流腹の位置についてはあまり深く意識して来ませんでしたが、後に述べるようにANTの性能を決定する上で重要なファクターだと言うことが分かりました。
先の設置図に、ビームパターンや電流腹の位置を重ねてみたのが次図です。
図では手前側にある4.5mポールが高く見えますが、実際には奥側にある12mポールとは7.5mの差があります。
(次回、「その3」に続きます・・・)
第87話:7MHzのDeltaLoopをプチ改造+おまけに10MHzのDeltaLoopを設置~結果は大正解 (その1)
2024年2月のお話、
CMの関係で思うようにQRVできなかったのですが、この時期はローバンドの季節、
モタモタして春になってしまうと、DXの信号が聞こえなくなってしまうので、
忙しい仕事の合間に、まず7MHzのDeltaLoopをプチ改造して、ついでにおまけとして
10MHzのDeltaLoopを新たに設置してみました。
その前に
これまで上げていた7MHzのDeltaLoop、普通に使う分には特に不満はなかったのですが、
1つだけ奇怪な現象があって、ずっと悩んでいました。それはーーー
まず、下のFT8のWaterFall画面をご覧ください。
これらの画像は、いずれも冬の異なる日の早朝に、7MHzでヨーロッパ方面が開ける様子を
キャプチャしたものですが、何か様子がおかしいと思いませんか?
ある時点で、急に信号がいっぺんにドカっと入って来て、バンドが賑やかになっています。
(赤の点線部分にご注目ください)
これは、JAの強い局が一斉に出てきた訳ではなくて、それまで全く入感していなかった
ヨーロッパ方面の局が、いきなり聞こえてきた瞬間なのです。
例えるならば、430MHzでANT直下プリアンプの電源を入れた時とまるで感覚が一緒です。
深夜から早朝にかけて、バンドをワッチしていると、日の出2時間前くらいからJAやBYの局が
EUの局をコールしているのが見え、日の出1時間前になると段々その数が増えてきます。
しかし当局には相手のEUの局は全く見えず、呼ぶことができません。
日の出の時刻になると更に局数は増え、EUやAFの珍しいところも出てきてこれらの局を
コールするJAのDXerのパイルアップが見えますが、この段階でも当局にはEUやAFは
まだ見えて来ません。
太陽が顔を出した日の出30分後くらいになって、ようやく当局にもEUが「突然」のごとく
見え始めます。この瞬間が、先のWaterFall画像の赤の点線部分なのです。
EUの信号が見えているのは、せいぜい15分~30分間程度。この短い時間の間に
目的の局を探してQSOしなければならないので、いつも大慌てです。
3局も出来れば良い方で、1局もQSOできずにボウズの日もしばしばあります。
冬の早朝の7MHzは毎回こんな感じなので、気分が凹みます。
冬のローバンドは、グレーラインと言われる現象で、日の出前後にヨーロッパの信号が
強くなることは良く知られていますが、1.8Mhzならともかく、7MHzでこのように急峻に
信号が浮き上がる話は聞いたことがありません。
こんな奇怪な現象がなぜ毎回のように起こるのか?
(次回、「その2」に続きます・・・)
CMの関係で思うようにQRVできなかったのですが、この時期はローバンドの季節、
モタモタして春になってしまうと、DXの信号が聞こえなくなってしまうので、
忙しい仕事の合間に、まず7MHzのDeltaLoopをプチ改造して、ついでにおまけとして
10MHzのDeltaLoopを新たに設置してみました。
その前に
これまで上げていた7MHzのDeltaLoop、普通に使う分には特に不満はなかったのですが、
1つだけ奇怪な現象があって、ずっと悩んでいました。それはーーー
まず、下のFT8のWaterFall画面をご覧ください。
これらの画像は、いずれも冬の異なる日の早朝に、7MHzでヨーロッパ方面が開ける様子を
キャプチャしたものですが、何か様子がおかしいと思いませんか?
ある時点で、急に信号がいっぺんにドカっと入って来て、バンドが賑やかになっています。
(赤の点線部分にご注目ください)
これは、JAの強い局が一斉に出てきた訳ではなくて、それまで全く入感していなかった
ヨーロッパ方面の局が、いきなり聞こえてきた瞬間なのです。
例えるならば、430MHzでANT直下プリアンプの電源を入れた時とまるで感覚が一緒です。
深夜から早朝にかけて、バンドをワッチしていると、日の出2時間前くらいからJAやBYの局が
EUの局をコールしているのが見え、日の出1時間前になると段々その数が増えてきます。
しかし当局には相手のEUの局は全く見えず、呼ぶことができません。
日の出の時刻になると更に局数は増え、EUやAFの珍しいところも出てきてこれらの局を
コールするJAのDXerのパイルアップが見えますが、この段階でも当局にはEUやAFは
まだ見えて来ません。
太陽が顔を出した日の出30分後くらいになって、ようやく当局にもEUが「突然」のごとく
見え始めます。この瞬間が、先のWaterFall画像の赤の点線部分なのです。
EUの信号が見えているのは、せいぜい15分~30分間程度。この短い時間の間に
目的の局を探してQSOしなければならないので、いつも大慌てです。
3局も出来れば良い方で、1局もQSOできずにボウズの日もしばしばあります。
冬の早朝の7MHzは毎回こんな感じなので、気分が凹みます。
冬のローバンドは、グレーラインと言われる現象で、日の出前後にヨーロッパの信号が
強くなることは良く知られていますが、1.8Mhzならともかく、7MHzでこのように急峻に
信号が浮き上がる話は聞いたことがありません。
こんな奇怪な現象がなぜ毎回のように起こるのか?
(次回、「その2」に続きます・・・)
第86話:DXCC 200 cfmまであと 6
約2か月近くメンテナンスの為オフラインだったLoTWが、
7月上旬にようやく復活しました!
ただ、全世界のアマチュア局が一斉にアクセスが集中して
オーバートラフィックにならないように、ARRLからは
「大量にLogDataをUploadするDXペディション局は、
少しの間様子見をお願いします」とのことです。
私もオフラインの間のLogDataが700局ほど溜まっておりましたので、
復活後2週間経ってからUploadを行い、無事にQSOに反映されました。
DXCCのCFMも、徐々にではありますがnewが増えています。
DXCC 192番目 ボリビア 20m
DXCC 193番目 ラクシャディープ諸島 12m
DXCC 194番目 イエメン 40m
イエメンは2月に上げた新型のデルタループでGet出来たもの。これは嬉しかった。
DXCC200まで、あと6つです!
7月上旬にようやく復活しました!
ただ、全世界のアマチュア局が一斉にアクセスが集中して
オーバートラフィックにならないように、ARRLからは
「大量にLogDataをUploadするDXペディション局は、
少しの間様子見をお願いします」とのことです。
私もオフラインの間のLogDataが700局ほど溜まっておりましたので、
復活後2週間経ってからUploadを行い、無事にQSOに反映されました。
DXCCのCFMも、徐々にではありますがnewが増えています。
DXCC 192番目 ボリビア 20m
DXCC 193番目 ラクシャディープ諸島 12m
DXCC 194番目 イエメン 40m
イエメンは2月に上げた新型のデルタループでGet出来たもの。これは嬉しかった。
DXCC200まで、あと6つです!
第85話:レタスは2回楽しめる!
今回は、家庭菜園のお話です。
我が家は、カミさんの趣味で、家庭菜園の規模で野菜作りをしています。
家の庭の畑は、最初は竹林で荒れ地だった所を、自分達で整地して畑にした物で、
毎年色々な作物を少しづつ栽培して、季節の味を楽しんでいます。
数年前に、レタス(フリルレタス)を露地栽培でやってみたのですが、
虫もつかずに意外とあっさりと収穫出来たので、
今年もやってみようと言うことになり、春に種を蒔き、梅雨のこの季節に
無事に大量に収穫することができました。
で、前回の収穫の時は、何も考えずに根っこから丸ごと引っこ抜いていた訳ですが、
今回はカミさんの思いつきで、「根元を残しておいたらどうなるのかな?、
もしかしたらニラやパクチーのようにまた生えてくるんじゃないかな?」
私は「まさか!こんな弱い葉物野菜が収穫後にまた生えてくるなんて話は
聞いたことがないよ」と笑いつつも、まぁ一応やってみるかと、少し株元を
残して収穫しました。
そして2週間後、その場所を見てみたら、、、
えっ!? 雑草に混ざって何か生えてる・・・
レタスだ!
ウソみたいな話ですが、”まさか” が ”本当” になりました。
全ての株ではありませんが、強い個体が半分くらいの確率で再生したようです。
まだ小さいので様子見ですが、このまま成長すれば盛夏の季節に収穫できそう。
改めて植物の生命力の凄さを思い知ることが出来ました。すごいぞレタス!
我が家は、カミさんの趣味で、家庭菜園の規模で野菜作りをしています。
家の庭の畑は、最初は竹林で荒れ地だった所を、自分達で整地して畑にした物で、
毎年色々な作物を少しづつ栽培して、季節の味を楽しんでいます。
数年前に、レタス(フリルレタス)を露地栽培でやってみたのですが、
虫もつかずに意外とあっさりと収穫出来たので、
今年もやってみようと言うことになり、春に種を蒔き、梅雨のこの季節に
無事に大量に収穫することができました。
で、前回の収穫の時は、何も考えずに根っこから丸ごと引っこ抜いていた訳ですが、
今回はカミさんの思いつきで、「根元を残しておいたらどうなるのかな?、
もしかしたらニラやパクチーのようにまた生えてくるんじゃないかな?」
私は「まさか!こんな弱い葉物野菜が収穫後にまた生えてくるなんて話は
聞いたことがないよ」と笑いつつも、まぁ一応やってみるかと、少し株元を
残して収穫しました。
そして2週間後、その場所を見てみたら、、、
えっ!? 雑草に混ざって何か生えてる・・・
レタスだ!
ウソみたいな話ですが、”まさか” が ”本当” になりました。
全ての株ではありませんが、強い個体が半分くらいの確率で再生したようです。
まだ小さいので様子見ですが、このまま成長すれば盛夏の季節に収穫できそう。
改めて植物の生命力の凄さを思い知ることが出来ました。すごいぞレタス!
プロフィール
HN:
hezhi
性別:
男性
自己紹介:
無線と自然と夜空の星をこよなく愛するアナログおやじです。
アマチュア無線は学生時代からやっていますが、最近ではUHFの
移動運用に加えてHFのDX(Digital Mode)の面白さにハマっています。
My HF DX status (2021-0101 to 2025-0506) (FT8)
WAC
160m : remain SA, AF
80m : remain AF (Cfm)
80m-10m : completed (Wkd)
WAZ (cfm/wkd)
mixed : 39/40
160m : 14/
80m : 28/
40m : 38/
30m : 37/
20m : 36/
17m : 38/
15m : 37/
12m : 36/
10m : 37/
WAS (cfm/wkd)
mixed : 50/50
160m : 7/
80m : 30/
40m : 47/48
30m : 46/46
20m : 49/49
17m : 50/50
15m : 50/50
12m : 50/50
10m : 50/50
DXCC (cfm/wkd)
mixed : 205/231
160m : 13/14
80m : 81/93
40m : 139/156
30m : 131/151
20m : 124/144
17m : 138/157
15m : 147/167
12m : 122/143
10m : 139/157
アマチュア無線は学生時代からやっていますが、最近ではUHFの
移動運用に加えてHFのDX(Digital Mode)の面白さにハマっています。
My HF DX status (2021-0101 to 2025-0506) (FT8)
WAC
160m : remain SA, AF
80m : remain AF (Cfm)
80m-10m : completed (Wkd)
WAZ (cfm/wkd)
mixed : 39/40
160m : 14/
80m : 28/
40m : 38/
30m : 37/
20m : 36/
17m : 38/
15m : 37/
12m : 36/
10m : 37/
WAS (cfm/wkd)
mixed : 50/50
160m : 7/
80m : 30/
40m : 47/48
30m : 46/46
20m : 49/49
17m : 50/50
15m : 50/50
12m : 50/50
10m : 50/50
DXCC (cfm/wkd)
mixed : 205/231
160m : 13/14
80m : 81/93
40m : 139/156
30m : 131/151
20m : 124/144
17m : 138/157
15m : 147/167
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10m : 139/157
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