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BJYの備忘録

千葉県東総でアマチュア無線を楽しんでいます。 UHFが好きで、主に九十九里エリアでお手軽移動運用中。 ※blogというより備忘録なので、日記になってません(笑)

第17話:お礼とお詫び。そして...(拍手にコメントをいただいた方々へ)

いつも本ブログをご覧になっていただき、ありがとうございます。
2月は仕事の締切の連続で、すっかりブログの更新をサボってしまい...
何時しか気が付けば梅も満開を過ぎ、春爛漫の季節になっていました。


「拍手」にコメントを頂いた皆様、暖かいお言葉の数々、本当にありがとうございます。
実は、私自身の勉強不足で、ブログの「拍手」にコメントが届いていることを知らず、
先日QSOした方から「コメント送りましたよ」の旨、慌ててブログの管理ページを開き、
そこで初めて、拍手に多くのコメントが寄せられていることに気が付いた次第です・・・
(普通のコメントは、自分のメールアドレスに通知が来るのですが、拍手のコメントは
管理ページを自分で見に行かないと気がつかず、返信もできないようです)
皆様、今まで気がつかずに、誠に申し訳ありませんでした。
改めてこの場をお借りして、お礼とお詫びを申し上げます。
そして、これからも御指導のほど、宜しくお願い致します。

CJ*さん、いつも東総の移動運用やFT8のアドバイスを頂きありがとうございます。
貴局のアクティブなお声(信号)を聞くと、皆も私もモチベーションが上がります。
お言葉に甘えてリンクを貼らせて頂きました。暖かくなったらぜひ一緒に移動しましょう。

BT*さん、VUHFに続いて、念願のHF帯の開局おめでとうございます。
HFはハムの醍醐味。海外の思わぬ所とQSOできて、サプライズに感動された事と存じます。
この感動は後々ずっと記憶に残る、貴局だけの財産です。どうか大切にされてください。

ST*さん、九十九里から夜な夜な楽しいラグチューをありがとうございます。
野鳥や草花を愛し、自然体でスローライフを満喫されている様子がよくわかります。
このブログも、時々季節の話題を織り交ぜるように心がけますので、覗きに来て頂けると
嬉しいです。


ブログをお休みしていた間、いろいろな事がありました(大した話題ではありませんが・・・)
駆け足の記事になってしまいますが、ダイジェストでご報告したいと思います。


・トランスバーターが火を吹いた!

今年に入って始めたHF帯のFT8で少しの間使っていたものですが、QRHの原因である放熱対策を
何とかせねばと試行錯誤して、最終的に「ケースを全部外して(つまり基板剥き出しのバラバラ
状態...)、その状態で局発部(終段部に非ず)を外側から強制空冷する」ことで、送信から受信に
移っても周波数が動かなくなり、劇的に改善しました。それまでは終段部を冷やしていたのです
が、逆転の発想です。
これに気を良くして、数時間酷使していましたら、送信中にリレーが"ジィィー~"と不気味な
異音を発し、次の瞬間、いきなり火を吹いて電源が切れてしまいました!
あわててヒューズを交換して通電するも、ウンともスンとも言わず。
電源SWと連動しているパワーリレーも短絡してみましたが、やはり電源は入らず。
どうやらリレーと共に電源用のレギュレータICも飛んでしまったようです。
修理が長期戦になりそうなので、ここでいったんFT8は諦めました。
(そして、次の日にはF無線のドアを叩いていました・・・)


・IC-7300入場

いったん諦めかけたFT8ですが、この面白さを知ってしまった今、最早後戻りは出来ません(笑)
どのみち30WでWARCなしのトラバタでは先々ストレスが溜まることは目に見えています。
そこで、前々から気にしていたこの機種をGetしました。理由は、IC-9700同様にPCとUSBで
直に繋ぐことができるからです。
変更申請で半月ほど間があきましたが、無事HFのFT8に復活を果たしました。


・HFのFT8その後

仕事の合間に気休めで毎日1~2時間ほど7MHzで運用しましたが、就寝前に必ずその日のLogを
eQSLにUPして、各局から届くQSLに目を通す日課が楽しみになりました。
そこで色々感じたのは、国内ではローパワーで運用されている方が多いことと、モービルホイッ
プ等の短縮ANTで運用されている方の多いことでした。
FT-817(5W)やIC-705(10W)の方が多く、中には500mWとか100mWの方もいらっしゃいます!
国外でも、QSOに成功した局の多くはベアフット(リニアアンプなし)で、ANTもダイポールや
ロングワイヤなどのシンプルな構成ばかりです。
当方もこれに倣い、国内向けの周波数に出る際は30Wにパワーダウンすることにしました。
確かにこれだと送信と受信のレポートのバランスが良い感じです。
後述するループアンテナの成果もあって、7MHzでは国内はWAJA、海外はWACが完成しました。


・南高梅が満開

2月に入り、交互に寒暖の日が続いたせいか、庭の梅が例年より早く咲き始めました。
昨年は花が少なく、一寸元気がなかったのですが、今年は全体的に蕾が多く、
一輪咲いたと思ったら翌周は一斉に咲き始めました。
数年前に実を摘んで梅酒を作ったことがあるのですが、今年はどうでしょう?
初夏の毛虫が大敵ですが、例年花が多いと毛虫も多いような気がします。
実が沢山採れると嬉しいですね。

2/13 蕾が膨らんで開花寸前

2/25 満開になりました


・菜の花も見頃

今年は菜の花も早いです。
数年前の春、庭の片隅で菜の花に似た植物を見つけ、最初は葉っぱだけだったので
そのまま放っておいたら、本当に菜の花が咲きました。これに気を良くして
開花後の種を乾燥保存しておき、翌年、日当たりの良い所に捲いておいたら、
一面菜の花だらけになってしまいました。
よく道路わきの空き地に、菜の花が自然に密集して咲いているのを見かけますが、
それと同じで、我が家にもどこからか種が飛んでやってきたのでしょうか。
まだ満開とは言えませんが、艶やかな黄色が目の保養になります。
ミツバチも沢山やってきて、美味しそうに花の蜜を頬張っています。
人間が近づいても一心不乱で気にしない様子。
近年ミツバチが減っているとの話を聞きますので、何とも微笑ましい光景です。

3/15の様子



・ワイヤーアンテナ2題

2年前の台風で1.9/3.5/7MHz用のDPのワイヤーが切れてしまい、
暫く応急処置で7MHzだけ張り直していたのですが、
FT8でヨーロッパ方面に飛ばないのが明確になったため、少しでもゲインを稼ぐ目的で、
DPにワイヤを継ぎ足して、1λのデルタループを平面に展開しました。
(上から見て三角形になっています)
給電点の高さは今まで通りですから、打ち上げ角は期待できませんが、受信した限りでは、
東のW方面はSNが数db改善され、北のEU方面も幾分SNが持ち上がった感じです。
(見える局が多くなった感じがします)
相変わらずEUロシア以西は厳しいですが、AFと2局(ZS,S79)QSOすることができました。

3月に入り、7MHzもそろそろ頭打ちになってきたので、デルタループはそのままに、
新たにマルチバンド用にロングワイヤー(8mH、約20m長さ)を張り、
これで3.5/7/14MHzにも出られるようになりました。
3.5MHzでの初日(国内向け)、いや~すごかったです。
数局しか見えていなかったので、軽い気持ちでCQを出したら・・・
いきなり7~8局から呼ばれました。皆さん、新局に目敏いですね。
こちらもパニック。Call 1stをOFFにして、手動で最初のシーケンスで呼ばれた局から
順次CallBack、この日はこんな感じで次から次と呼ばれ続け、トータル100局超えで
ちょっと疲れました。Hi

拍手[3回]

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第16話:EUからSWLカードが!

今月初旬にちょこっと出てみただけの7MHzのFT8ですが、
何とEUロシアからeQSLでSWLレポートが届きました。
あんなにQRMMの中でカツカツだったのに!


多分、私のQRHな信号に”おやっ”と気がついてくれたんでしょう。
実は、あれ以来HFは出ていません。
さすがにトランスバーターでHFのFT8はハードルが高すぎたようで、
1シーケンス毎に、どんどん周波数が動いてしまうんです(汗)。
QRH対策ができるまで、7と14はおあずけですね。

さておき、
遥かヨーロッパから受信レポートをもらうと、やっぱり嬉しくなります。

”誰かが、どこかで、こうやって自分の電波を聞いてくれている”

無線って、いいですね。
暖かさを感じます。

拍手[6回]

第15話:14MHzのGPを作りました(副題:やさしいGPの製作)

今年に入って、やっとHFのFT8にもデビューしました。
新しいRIGが買えないので、IC-9700+古いトランスバーター(IF:144)の荒業です ^^;。
今のところ自宅には7MHzのDPしかないので、これで数日試してみましたが、
DX周波数(7074)を覗いてみたら、見える見える、、、QRMMの嵐になってます。
大半はBYとJAですが、WやEUもかなりの数です。一度に見える数が多すぎて、
WSDT-Xの画面サイズを大きくしてもスクロールしてしまい、最初にデコードした局が
隠れてしまいます。
こんな状態ですから、どの周波数でどの局を呼んだら良いのかさっぱり分からず、
適当にコールしてみましたが、感触としてはASとWには何とか飛んでいる感じ。
EUは俗に言う「ウラルの壁」が厚く、信号は他のJA局が送っているレポートと
それほど差はないのに、まったく飛んで行きません。恐らく向こうでは
EU局が潰し合いでQRMの嵐になっているのでしょう。
パワーが無いとダメだと感じました。

気を取り直してJAの周波数(7041)に行くと、こちらはそれほど混んでいません。
今は冬場なので聞こえる時間帯が限られているのでしょうが、皆さんそれほど
RIGのパワーを出していないようです。実際eQSLで送られてきたカードを見ると
50WにGPクラスの設備の方が多く、中には1Wとか0.5W!の方もいらっしゃいます。

お昼にはいつも移動運用でお世話になっているローカル局からもFT8で呼ばれ、
QSOのあと430FMでごあいさつして、FT8の色々なアドバイスを頂きました。

話の中で、「14MHzのFT8はこの時期でもDXが出来て面白いよ」と言われ、私も
発奮してやってみたくなり、日没までまだ数時間あるので、急いでアンテナを
作ることにしました。

何を作ろうか一瞬迷いましたが、まずは簡単なGPに決めて、材料を用意。
幸い、必要な部材はすべて手持ちのもので間に合いましたので、早速製作開始。
思い立ってから、製作→設置→調整→完成まで2時間半の、超早業!
夕方にはON the Airを果たすことができました。
以下は、その記録をまとめたものです。


■材料
・5.4mのグラスファイバーロッド
 これは、軽量小型の伸縮ロッドで、「W-GR-540H Mini」という商品名です。
 普段はHFの移動運用に携帯していますが、今回は垂直エレメント(ワイヤー)の
 固定用に使用しました。
・モービルホイップ:第一電波工業「MD-200」
 伸縮ロッドをモービル基台に取り付けるための単なる”支え”用です。伸縮ロッドを
 固定するのにもっと良い方法があれば、この部分は不要です。
・ビニール線
 アンテナエレメントとラジアル用のワイヤーです。今回は手持ちの関係でAWG24を
 用いました。50W運用であればこのくらいの太さで十分です。
・モービルアンテナ基台用アース端子
 ラジアルワイヤーを取り付けるための、大型の丸型端子です。
 M型中継コネクタ(MA-JJ)が入る大きさの穴が開いており、ネットで
 「モービルアンテナ基台用アース端子」で検索すれば、すぐ見つかります。

■設計
・形状
 アンテナ形状は、「フルサイズのL型GP」とします。L型GPとは、ラジアル本数が
 1本の、”L”の形をしたGPという意味です。
 本当は、ラジアル本数は2本以上が望ましいのですが、今回は簡易的な設置の理由で、
 この形状にしました。
・垂直エレメント(ワイヤー)の長さ
 中心周波数を14.100MHzとします。14MHzバンドは14.000MHz~14.350MHzまでの
 350KHz幅がありますが、私は主にFT8とCWの運用を予定していますので、14.100に
 決めました。
 GPアンテナの垂直部分はλ/4ですので、300÷14.1×0.25 = 5.319m、端数を切り捨てて
 5.3mとします。
 よく、DP(ダイポール)アンテナの計算式に”λ/2×短縮率0.96”と書いてありますが、
 これは特性抵抗が73Ωのダイポールを50Ωの給電点に合わせるための方法なので、
 今回のようなワイヤーのGPの場合には短縮率は考慮しなくても大丈夫です。
 (ただ、厳密に言うと材料や太さにより短縮が必要な場合もあります)
・ラジアルエレメント(ワイヤー)の長さ
 基本的には垂直エレメントと同じ長さでOKです。

■製作
1)今回は、モービルホイップ(MD-200)が垂直エレメントの一部として機能しますので、
 まずMD-200の”カセットコイル”部分を短絡して1本の線にしてしまいます。(写真参照)
2)垂直エレメントとラジアルエレメントのビニール線を切り出します。
 垂直エレメントは、MD-200のエレメントに延長して取り付ける形になりますので、
 MD-200のエレメント先端にギボシ端子などで圧着して固定させ、
 MD-200と合わせて全体の長さが5.3mになるようにカットします。
 ラジアルエレメントは、そのまま5.3mでカットします。
3)伸縮ロッドをいっぱいに伸ばし、伸縮部分のつなぎ目をビニールテープで止めます。
 そして、この伸縮ロッドにMD-200と垂直エレメントを一体化させて取り付け、
 所々をビニールテープで固定します。(写真参照)
4)モービルアンテナ基台用アース端子に、ラジアルエレメントを圧着します。
 アース端子の圧着端子は穴が大きくビニール線の径と合いませんので、ビニール線は
 いったんギボシ端子に圧着して、ギボシ端子とアース端子同士を圧着させます。
 ビニール線をギボシ端子に圧着する際、そのままだとワイヤーがちぎれやすいので、
 強化のためにビニールの部分を2重にしてギボシ端子に固定します。(写真参照)

■仮設置と調整
1)まずアンテナ調整のため、アンテナを地上高2.5mの高さに仮設置します。
 私の場合は伸縮アルミポールにモービル基台を取り付け、この基台に、アース端子
 (ラジアルエレメント)と、MD-200(垂直エレメント)を取り付けました。
 ラジアルエレメントは、ナイロンロープなどに絡めて設置しますが、先端部分は
 ピンと張るのでなく、30cmくらいの”調整ヒゲ”を垂らしておきます。
2)モービル基台に同軸ケーブルを取り付け、アンテナアナライザーでSWR最低点を
 見つけます。14MHz付近で必ずSWR最低点があるはずです。
 この未調整の状態で、SWR最低点が見つからない、もしくはSWR最低点でもSWRが
 高い場合は、電気的に異常がありますので、ビニール線の圧着部分など、あやしい
 部分を再点検してください。特にラジアルが電気的に接続されていないと、SWRの
 最低点でもSWRが高く表示されます。
 アンテナ調整は、ラジアルエレメントの長さ調整で行います。SWR最低点が
 目的周波数より低い場合はエレメントをカットし、目的周波数より高い場合は
 エレメントを継ぎ足す、という手順で行いますが、注意しなければならないのは
 低い地上高での仮設置状態で調整して、実際のアンテナ設置高さまで上げると、
 共振周波数は必ず高い方にシフトしますので、HFや50MHzでは、仮設置の調整時に、
 その分を見込んで、少し低い周波数に合うように調整します。
 (144MHz以上は、波長が短いので、仮設置の高さでも電気的には十分な地上高があり、
 実設置の高さに上げても周波数が変化しませんので、この配慮は不要です)
 具体的には、今回の場合、設計周波数が14.100MHz、実設置高さが4.5mなので、
 仮設置の高さでの調整周波数を、少し低い14.000MHzとしました。
3)ラジアル長の調整
 アンテナアナライザーを見ながら、SWR最低点が14.000MHzになるように、
 ラジアルエレメントをカットまたは継ぎ足しします。
 一度にカットまたは継ぎ足しする長さは、調整周波数より100kHz以上外れている
 場合は10cm単位で、それ以下の場合は5cm単位でOKです。
 私の場合は、オリジナルの状態でSWR最低点が14.230MHz付近でしたので、15cm
 エレメントを継ぎ足し、さらに追加したエレメントを内側に折り返して、14.000MHzに
 なりました。

■本設置
 仮設置での調整後、本設置の高さまでアンテナを上げます。
 今回は伸縮アルミポールを4.5mの高さまで上げましたので、給電点の地上高も4.5mに
 なりました。
 ラジアルも真横に(平行に)なるように張り、ラジアルを絡めているナイロンロープは
 別の伸縮ロッド(4.5m高)に取り付けました。
 アンテナからの同軸ケーブルを屋外でアンテナアナライザーにつけて確認すると、
 SWR最低点は目論見通りの14.100MHz付近(14.075)、SWRは1.05でした。
 シャック内でも、SWR最低点は変わらず14.075MHz、SWRは1.00でした。

■特性
 最後にこのアンテナのSWR特性を測って、終了としました。(室内にて測定)
 ・13.850MHz ... SWR 1.5
 ・13.950MHz ... SWR 1.15
 ・14.050MHz ... SWR 1.00
 ・14.200MHz ... SWR 1.15
 ・14.350MHz ... SWR 1.5
 さすがフルサイズのアンテナ、広帯域です。14MHzの下の方に調整したにも拘らず、
 バンドエッジの14.350MHzでも実用域に入っています。

■感想
 とっさの思いつきでインスタントで作りあげたアンテナですが、特にトラブルもなく、
 意外なほどスッキリと出来上がりました。
 HFのGPというと、太いアルミパイプを使った頑丈な物を想像してしまいますが、
 今回のようにワイヤーを使った物でも、電気的には全く問題なく動作しますので、
 試しに14MHzに出てみたいという方には、楽しい工作ではないでしょうか。

■ご注意
 今回のアンテナは、あくまで簡易設置タイプですので、機械的には弱い点が多いです。
 全天候で風雨に耐えるアンテナにするためには、全体的に強度を上げる必要があります。
 この点は、十分にご理解ください。


アンテナ全景


給電点付近のクローズアップ


ラジアル取付部のクローズアップ


ラジアル先端部のクローズアップ


ANT直下でのSWR


室内でのSWR (中心周波数)


室内でのSWR (バンドエッジ)

拍手[3回]

第14話:設置場所を変えてみたら・・・(続編)

昨年の暮れ、常置場所での430MHz運用をするために、アンテナの設置場所を変えてから、約半月が経過しました。

この間、430ばかりをやっていた訳ではありませんが、今まで聞こえてこなかった所とQSOできるのが面白くて、夢中になっていましたら、日本国内の10エリアのうち、受信のみ(QSOは未成立)も含めると、何と、残りは8エリア(北海道)と6エリア(九州)だけになっていました。

微弱電波の扱いが得意なFT8(SSBを使ったデジタルモード)という事情もありますが、こちらのアンテナは15ELのシングル八木1本(しかも樹木に囲まれた僅かな空間のみ)、冬の真っただ中で、コンディション最低時期であることを考えると、この数字は出来すぎです。正に430MHz恐るべしといったところです。

この半月の実績をまとめると、
1エリア 関東 QSO:1都全県
2エリア 東海 QSO:静岡、愛知、三重
受信のみ:岐阜
3エリア 関西 受信のみ:京都、奈良、大阪、兵庫
未受信:滋賀、和歌山
4エリア 中国 QSO:岡山
未受信:岡山以外の全県
5エリア 四国 受信のみ:徳島
未受信:徳島以外の全県
6エリア 九州 未受信
7エリア 東北 QSO:福島
未受信:福島以外の全県
8エリア 北海道 未受信
9エリア 北陸 QSO:福井
受信のみ:石川、富山
0エリア 信越 QSO:長野
受信のみ:新潟

7エリアが少ないのは、アンテナが樹木の関係で北方向に向けられない事情によります。
もっとも、144MHzではもっと低い10ELの八木で秋田県の3局とQSOできていますから、相手局の設備が優れていれば、QSO地域を伸ばすことは可能だと思います。
関西以西が受信しか出来ていないのは、現在のシステム能力の限界と言えるでしょう。夏場であれば、これまでの経験からQSOのチャンスは増えると確信しています。
北海道と九州は、夏場でもQSOが難しい所ですから、シングル八木では出来なくて当然です。しかしダクト等の異常伝搬が発生すれば、QSO可能となります。来夏に期待しましょう。

この半月間、固定でワッチを続けてみて、感じたことがあります。
これまでは、移動運用ばかりでしたので、数時間内のコンディションの上がり下がりしか把握していませんでしたが、固定運用になって初めて、1日の長いスパンでのコンディションの遷り変わりを感じるようになりました。
簡単にまとめると、この時期(冬場)は、夕方~日没後の16時~19時頃にコンディションの上昇があり、この時間帯に遠方の局が浮いてくるようです。
最近まで、この現象は飛行機反射による一時的なものかなと考えていましたが、飛行機反射にしては信号の上昇が長い(数十秒~数分)のと、特定のエリアの信号がまとめて浮き上がってくることから、これは海面や地表の温度差に起因するダクトによる現象ではないかと思い始めています。

この続きは、もう少し様子見してデータを取ってから、改めてご報告したいと思います。

拍手[3回]

第13話:アマチュア無線への想い ~年頭に寄せて

新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。

昨年は、人生未曽有のコロナ禍に明け暮れた1年でした。
今年こそ、一刻も早く終息して、元の生活が戻って来てくれるのを祈るばかりです。

さて、スロースタートになってしまいましたが、今年最初の記事を。


アマチュア無線への想い

アマチュア無線は、私の少年時代は、一般的な愛称でHAM(ハム)と呼ばれていました。
中学生、高校生の頃はそれこそ大変なブームで、1クラス約40人のうち、何人かはHAMの免許を持っているほどでした。

どの少年雑誌にも、「ハムになろう」という1面広告が載っていて、八重洲無線のFT401という無線機と、世界地図をバックにしたシャックに、マイク片手に満身笑顔の少年の写真が、今でも印象深く脳裏に残っています。
この広告に憧れて、HAMをはじめた人も多かったのではないでしょうか。

昨今のハンディトランシーバを中心としたアマチュア無線のイメージと違って、その当時は、HAM=短波通信、またKing of Hobbyと言われ、大きな無線機と大きなアンテナで、世界中の局と交信することが憧れの世界でした。

さらに時を溯ると、HAMとは無線機そのものを自作して交信をする世界であり、つまり無線機を作る楽しみと、交信する楽しみの二面性が存在しました。
当然、高度な技術が必要とされ、免許を得るのに国家試験も大変難しいものでしたが、それでも
地球上の遠く離れた、見知らぬ友と交信する魅力は、若い世代にとって有余る興味を抱かせるには十分でした。

歴史的には、日本で最初にHAM局が誕生したのは昭和よりも前でしたが、この頃すでにアメリカをはじめとする先進諸国では、すでにHAMは市民権を得た趣味として開花していました。

この当時に、HAMを開局した人の多くは、その後エレクトロニクス産業界のパイオニアとして、技術的、経済的に日本の基盤を大きく成長させました。
ソニーの創設者である、井深氏、森田氏は、いずれも若い時分に手作りの無線機でHAM局を運用されていたのは有名な話です。
時代はずっと後になりますが、あのApple社の創設者の一人、Steve Wozniak氏も、何と!小学生の時に無線機を製作していました!

偉大な先人達によって開拓され、市民権を得た、楽しいアマチュア無線。

昨今、スマホを始めとする携帯ツールの普及により、コミュニケーションの楽しみ方そのものが多様化して、HAM局は減少傾向にありますが、趣味としてのアマチュア無線は、決してすたれることのない、無限の可能性を持った楽しい世界です。

原点に戻って、無線機やアンテナを自作したり、青空のフィールドに移動してみませんか。そこには今までとは違う感動がきっとあるはずです。


アマチュア・コード

アマチュア無線の良さは、一人一人が送信局で、また一人一人がリスナーであることです。
相手がいなければ交信が成立しません。これが、他の個人的な趣味とは異なる点です。

CQを出して応答があった時は、"やったー"という感じで、誰でもちょっと興奮しますよね。
見知らぬ局と交信するのは、スリリングあり、エキサイティグあり、サプライズあり、とても楽しいものです。

交信(会話や通信)は、お互いに相手を気遣って行うのが一般的ですし、電波の上でコールサインを名乗っていますから、ネットの掲示板やSNSに見られるような匿名の誹謗中傷は殆どありません。

昔、アマチュア無線という趣味が一般に認知されはじめた頃、マナーを要約した「アマチュアコード」が制定されました。それは、次のようなものです。

・アマチュアは、良き社会人であること
・アマチュアは、健全であること
・アマチュアは、親切であること
・アマチュアは、進歩的であること
・アマチュアは、国際的であること

このうち、私は3番目の「アマチュアは、親切であること」が特に好きです。
「アマチュアは、親切であること=通信には友愛の心を、初心者には親切な指導を、社会へは奉仕をおしまない」という明確な呼びかけが込められているからです。

手元に、古い1冊の本があります。
1953年(昭和28年)発刊の「ラジオ・アマチュア・ハンドブック」というものです。
出版は、CQ出版社ではなく、誠文堂新光社です。
この本が発刊されたのは、戦後のアマチュア無線が解禁された昭和27年の翌年ですから、まだ局数も数えるほどだったと思われますが、驚くべきは、すでに上述のアマチュア・コードと殆ど同義の「アマチュアの信条」が冒頭に寄せられています。
この頃すでに、現代にも通じるアマチュア無線のエッセンスが、確立されていたことになります。

本blogも、微力ではありますが、先人の教えにしたがい、少しでも多くの人にアマチュア無線の楽しさを知ってもらえるよう、努力をして行きたいと思います。

拍手[2回]

  

プロフィール

HN:
hezhi
性別:
男性
自己紹介:
無線と自然と夜空の星をこよなく愛するアナログおやじです。
アマチュア無線は学生時代からやっていますが、最近ではUHFの
移動運用に加えてHFのDX(Digital Mode)の面白さにハマっています。

更新記録(2023-1005)
・My HF DX statusを詳細化しました。

My HF DX status (2021-0101 to 2025-0413) (FT8)
WAC
  160m : remain SA, AF
  80m : remain AF (Cfm)
  80m-10m : completed (Wkd)
WAZ (cfm/wkd)
  mixed : 39/40
  160m : 14/
  80m : 28/
  40m : 38/
  30m : 37/
  20m : 36/
  17m : 38/
  15m : 37/
  12m : 36/
  10m : 37/
WAS (cfm/wkd)
  mixed : 50/50
  160m : 7/
  80m : 30/
  40m : 47/48
  30m : 46/46
  20m : 49/49
  17m : 50/50
  15m : 50/50
  12m : 50/50
  10m : 50/50
DXCC (cfm/wkd)
  mixed : 205/227
  160m : 13/14
  80m : 79/92
  40m : 138/156
  30m : 131/148
  20m : 123/142
  17m : 137/157
  15m : 146/165
  12m : 121/143
  10m : 138/157

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