BJYの備忘録
千葉県東総でアマチュア無線を楽しんでいます。 以前は九十九里エリアでお手軽移動運用がメインでした(UHF)。 コロナ禍以降は固定運用がメイン(HF)。 実家(東京八王子市)からも時々QRVしています。
- 2025.05.14 第109話:GWその2: 80m VP8WA(Falkland Is.) とQSO成功。Cfm=81
- 2025.05.14 第108話:GWその1: 80m TX9A(Austral Is.) とQSO成功。Wkd=93
- 2025.04.14 第104話:80m JD1BOI(小笠原) Get! Wkd=92
- 2025.04.06 第103話:80m K6VHF/HR9, 9M8DEN QSO成功。Wkd=91
- 2025.04.02 第102話:80m DXCCを目指して(その2)
第109話:GWその2: 80m VP8WA(Falkland Is.) とQSO成功。Cfm=81
GW初日に、幸先よく80mでTX9Aと無事QSOできましたが、
この時期80mに出てくるDX局は僅かであり、実際TX9Aの場合も
パイルアップになったのは数局だけで、その後はCQの連続になり、
呼ばれなくなると、10分くらいで他のバンドにQSYしてしまいました。
当方は今年は80mに注力しているので、ANTを上げている間は
夜間80mのFT8を受信していますが、5月はシーズンオフなので
バンドはやはりガラガラです。
そんな中でも、南米ブラジルのPP5JRと北米のK6BVは、
毎日80mにQRVし、当方の弱いCQをpsk reporterにUPしてくれて、
時折、当方のCQにも応答してくれます。
このように毎日80mでアクティブなDX局が居てくれるのは
コンディションを掴む上で本当に助かります。
もっとも、80mのシーズンオフである5月の最中、
北米や南米の局が普通に聞こえるわけではありません。
(PP5JRは度肝を抜かれるANTファームのSuper DXerなので別格です)
つい先日、南米ガラパゴス諸島のDXペディションがあり、
80mとのQSOチャンスが1日だけありましたが、
数時間呼んでも全く歯が立ちませんでした。
(JAのローバンド常連のキロワット局に対して-21のレポート、これでは当方は無理です)
今の時期、これが普通の状態なのだと思います。
そんな中、GWの5/5、VP8WA(南米フォークランド)のCQを発見!
信号は-19でしたが、果敢にコールし、一発で取ってもらえました。
貰ったレポートは-02で、結構強く届いていた様子です。
フォークランドは過去に80mでQSO済(Cfm未)ですのでWkdは93のままですが、
今回のVP8WA局は早速LoTWにUPしてくれましたので、Cfmが81になりました。
ハイバンドで8J1RLやVK0DSとQSOした時もそうでしたが、
80mに限らず、南極に近い局は、たとえ相手局の信号が弱くても、
此方からの信号は良好に届いている場合が多いようです。
シーズンオフの80mですが、地球の裏側にはちゃんと飛んでいます。
まだまだ80mから目が離せませんね!
第108話:GWその1: 80m TX9A(Austral Is.) とQSO成功。Wkd=93
今年のGWは、カレンダー通りの短めの連休となりました。
折しもHFの空は、DXペディション局のQRVで大いに盛り上がっています。
そこで当局は、GWの目標を2つ設定しました。
1つ目は、南太平洋のTX9A(Austral Is.)と80mでQSOすること。
Austral Is.は過去に40mでQSOしており、LoTWでCfm済ですので、
今回は80mでBand Newを狙います。
2つ目は、アフリカのZS8W(Prince Edward and Marion Is.)とQSOすること。
Prince Edward and Marion Is.はDXCCランク上位の珍しいEntityで、
DX歴の浅い当方は勿論ATNOです。
今回のDXペディションはオペレータが一人のため、同時に複数バンドの
QRVは不可能で、猛パイルアップが予想されるため、当方としては
HFいずれか1バンドのQSOを目指します。
連休初日の前夜の金曜日、
当日は朝からあいにくの雨模様で、天気予報でも一向に止む気配がないため、
意を決して、夕方から、3.5MHzの1λループを設営。
今回は、ZS8WとのQSOの為に、14MHz用のデルタループも一緒に上げたので
大変な作業でした。
夜になり、両ANTのSWR調整も無事に終わり、
シャワーを浴びて食事、一息ついてシャックに入り、
3.5MHzでTX9Aが現れるのを静かに待ちます。
TX9Aはペディション開始当初、HFハイバンドがメインでしたが、
2日前からDXクラスタで80mにもupされていましたので、
今夜も必ずQRVしてくれるはず、と期待します。
そして23時すぎ、待機していた周波数で、TX9AのCQを発見!
80mはシーズンオフなのでQSOできるかどうか心配でしたが、
信号は思ったより強力で、+dbで入感しています。
早速コールして、最初のCQで1局目にピックアップされました。
これで80mのDXCCはWkd=93、
雨で全身ずぶ濡れになりながら、苦労してアンテナを上げた甲斐がありました!
第104話:80m JD1BOI(小笠原) Get! Wkd=92
前々回の記事で、"恥ずかしながらJD1が未だです"と書いたばかりですが、
同局はここ数日HF~50MHzにアクティブにQRVされ、昨日は80mでも
北米の時間帯にDXクラスタにUPされていましたので、
"おっ、これはチャンスあるかも" と、今夜は3573のFT8で張っていました。
そしてロシアが開ける深夜の時間帯になってから同局のCQを発見!
この時間に出ているJA局はまばらで、CQ一発目で無事取ってもらえました。
この後、JAからのパイルアップになりましたが、
JD1に気がついたEU方面のDXからも多数呼ばれていました。
これで80mのDXCCはWkd=92、また一歩前進しました。
第102話:80m DXCCを目指して(その2)
まずは、自分の80mDXCCの現状を把握しておきます。
2024年末までの分を集計すると、Cfm=31、Wkd=38
2025年はここからスタートです。
こうして出来上がった80mのループアンテナ、
1/10の夜、食事も早々に済ませて、早速FT8の周波数をワッチしてみました。
80mは実に数年ぶりのQRVになります。
時間は1800JST、北米が開けていますが、まだ局数は多くないようです。
とりあえず見えているW,VEの局とQSO。以前使っていたロングワイヤーと
比べると、大差がないように感じます。
その後もワッチを続けますが、あまり局数は増えず、ちょっとガッカリ。
しかし2200JSTを過ぎると様相が変わってきました。
W,VEに代わり、EUが見え始めました。最初はEUロシアだけでしたが、
2300になるとEW4M(ベラルーシ)がCQを出し始め、band newだったので
コール。-11/-06であっさりとQSOできました。
その後もEUの局が見えて、OM3DX(スロバキア)、IZ7NLJ(イタリア)とQSO。
どちらも band new です。
ここで睡魔に襲われて無念の睡眠・・・、目が醒めたのは0500JST過ぎ。
EUはさほど多くありませんが、見えている局は結構強い信号です!
band new の局を探して、SX0W(ギリシャ)、4X1UF(イスラエル)、
SV1EKI(ギリシャ)、4L4DX(ジョージア)、4L7T(ジョージア)とQSO。
4X1UFは何度もリプライしましたが、ようやく取ってくれました。
ここで初日は終わり。band new は全てヨーロッパで、6upでした。
NA方面が弱くてちょっとガッカリしかけたのですが、EUに関しては
以前のロングワイヤーではほとんど相手にしてもらえなかったので、
今回のループアンテナで今後も期待が持てそうです。
そして翌日以降も、、、
日没と共に逸る気持ちで80mをワッチ、そのまま深夜~明け方まで80mに
かじりつきの日々が続きました。
流石に毎日の睡眠不足は体力的にキツイので、数日後には2100~0300JSTは
睡眠時間と決めて、効率良いワッチを心がけるようにしました。
凄かったのは1/12の夜明け前です。
EU方面が広い範囲でオープンして、早朝までにSV9GPV(クレタ)、
ES6DO(エストニア)、SM2LIY(スェーデン)、DH8BQA(ドイツ)、
LZ1KU(ブルガリア)、9A5E(クロアチア)、F5NAA(フランス)、
ON8DM(ベルギー)、G0JJG(イギリス)と、立て続けにQSOできました。
1/13も、YL3CW(ラトビア)、SP9JZU(ポーランド)、YO5PIP(ルーマニア)
EA7ALL(スペイン)、OE5TXF(オーストリア)、OK4YL(チェコ)と
band new のEU と続々と、QSOに成功しました。
このうちの何局かは、こちらからコールしたものではなく、QSOの途中で
向こうから呼んできたものです。
EUでもJAの信号は比較的珍しいと見えて、コンディションの良い時は
CQを出していなくても呼ばれることがわかりました。
OK4YLは世界的に著名なDXerですが、80mでこの局とQSOできたことで、
同局との他バンドのQSO経験と照らし合わせ、このアンテナがしっかり
実用になっている事を実感し、飛びに自信が持てるようになりました。
自分の電波がEUに届いていることが分かったので、積極的にCQも出して
みました。(このバンドではQRPに属する)150Wのベアーフットなので
空振りが多いですが、コンディションの良い時にはEUから立て続けに
呼ばれることもあり、自分でも驚愕しました。かつて80mのEUは自分に
とって「呼んでも呼んでも拾ってもらえない」遥か遠い存在でしたが、
それが今や「呼べば拾ってもらえる」状態にまで進歩したのです。
これは夢か幻か・・・80mで自分がEUから続々と呼ばれている!
こうして、今冬の1月~3月末までの3か月で、80mのDXCCは、
Cfm:31→77
Wkd:38→89!
と、倍増以上の成果がありました。
特筆すべきは、new の大半がヨーロッパと中東だったことです。
DXCC100までの残りのうち、日本から近いアジアや南太平洋の島々で
取れていない所が沢山あります。(恥ずかしながら一番近いJD1が未だです)
この地域の band new 局とのQSOはアクティビティ次第だと思います。
年初に立てた計画で「80mDXCCは数年かけて」が目標だったのですが
この分で行くと、もしかしたら今年か来年中に達成できるかもしれません。
これからも、焦らずにコツコツ地道にQRVしたいと思います。
この3か月の band new の成果は、次の通りです。
Cfm:下図の通り
Wkd:下図の他に、3W9T他(ベトナム)、VK9DX(ノーフォーク島)、
G0JJG(イギリス)、HA3IC他(ハンガリー)、P40AA(アルバ)、Z62NS(コソボ)、
5N9DTG(ナイジェリア)、OD5XX(レバノン)、VK9CU(ココス島)
2024.12月末までのCfm=31
2025.03月末までのCfm=77 (青い丸印が増えた分)
プロフィール
アマチュア無線は学生時代からやっていますが、最近ではUHFの
移動運用に加えてHFのDX(Digital Mode)の面白さにハマっています。
My HF DX status (2021-0101 to 2025-0506) (FT8)
WAC
160m : remain SA, AF
80m : remain AF (Cfm)
80m-10m : completed (Wkd)
WAZ (cfm/wkd)
mixed : 39/40
160m : 14/
80m : 28/
40m : 38/
30m : 37/
20m : 36/
17m : 38/
15m : 37/
12m : 36/
10m : 37/
WAS (cfm/wkd)
mixed : 50/50
160m : 7/
80m : 30/
40m : 47/48
30m : 46/46
20m : 49/49
17m : 50/50
15m : 50/50
12m : 50/50
10m : 50/50
DXCC (cfm/wkd)
mixed : 205/231
160m : 13/14
80m : 81/93
40m : 139/156
30m : 131/151
20m : 124/144
17m : 138/157
15m : 147/167
12m : 122/143
10m : 139/157