BJYの備忘録
千葉県東総でアマチュア無線を楽しんでいます。 以前は九十九里エリアでお手軽移動運用がメインでした(UHF)。 コロナ禍以降は固定運用がメイン(HF)。 実家(東京八王子市)からも時々QRVしています。
第125話:80m XU7RRC(カンボジア)とQSO Wkd=103
XU(カンボジア)とXW(ラオス)。
どちらも常設局は居るのですが、HFハイバンド中心の運用で、
ローバンドの3.5MHzにQRVしてくれることは稀です。
数年前にはXW0LPが80mでアクティブだったのですが、
当時は私のANTはロングワイヤーで、QSOは叶いませんでした。
先週あたりからロシアのDXペディションチームのXU7RRCが
HFでQRVを始め、80mにも出てくれないかなーと期待していた
のですが、ついに先週末に80mでCQを発見。無事QSO出来ました。
このQSOで80mDXCC Wkd=103となりました。
ただ、先方ではノイズが高いせいか、EUはピックアップされても
JAにはなかなか応答してくれず、ヤキモキしておりました。
JAのkW'erも苦戦していた様子です。
12/1の夕方には、80mバンドがパルスノイズのQRNNの最中、
ZL7IO(チャタム諸島)のCQを発見。こちらはすぐに応答があり
QSO出来ました。先週に続いて2局目のチャタム諸島の局です。
この局はDXペディションではなく、島に無線設備を備えていて
度々on the air している様子ですので、今後も他バンドのQSOが
期待できそうです。ClubLogにも早速upされました。
12/2の深夜にはYJ0GC(バヌアツ)からのQRVがあった模様ですが、
あいにくシャックから離れておりましたので蚊帳の外でした。
ワッチしていればQSO出来たハズ、、、次回に期待します。
第123話:80m DXCC Wkd=100到達!
11月も後半に入り、日増しに朝晩の冷え込みを感じるようになりました。
ここ数か月、家族の用事などでシャックを離れがちになってしまい、
しばらくblogの更新をサボっておりましたが、
時間の取れる日には、早起きして80mをワッチするべく努力しました。
その甲斐あって、band new が少しづつ増えて、先週末までにWkdが99になり、
Wkd100まであと1つ、リーチがかかりました。
そして、先週末の11/22の早朝、A61R(UAE)とのQSOで、ついに100に到達しました!
ちなみに、前回記事(Wkd=96)からの進捗は、次の通りです。
10/19早朝、この日はAFの9J2FIが弱く入感し、JA'sのパイルに混じり参戦中、
突然ZS1IB(南アフリカ)のCQが見え、急いでコール。すぐに見えなくなって
しまいましたが、諦めずに呼び続けた結果、数分間の沈黙の後リターンがあり、
レポート交換と73が貰えてQSOに成功しました。
この後は再び見えなくなってしまったので、信号が見えたのはたったの4回。
この4回の中でQSOが出来たのは奇跡に近い幸運でした。
以前の記事でもお話した通り、80mのZSは私のANTにとっては鬼門の方向、
半ば諦めていた状態でしたので、このQSOは生涯の思い出になるでしょう。
翌日には早速eQSLが届きましたが、同局のQSLはeQSLとBUROのみで、
LoTWやDirectは未対応との事なので、メールアドレスを探して
問い合わせてみようと思います。
11/8の早朝は、西アフリカの5V7RU(トーゴ)が入感。最初は信号が弱くて
呼ぶのを躊躇していたのですが、日の出時刻間近になり信号がアップ!
数回目のコールでリターンがありQSOに成功しました。
私は次の日にシャックを離れましたので、同局とのQSOは80mのみです。
続いて同じ11/8の夕方、オセアニアのZL7/LZ1GC(チャタム島)が入感、
ここは度々ペディションが行われる場所であり、信号も強いので
QSOは容易かと思ったのですが、JAの著名なDXer達も参戦する
予想外の大パイルになっていて、意外に苦戦しました。
この時点でWkd=99、この後はシャックを離れましたので、
100まで残り1つは翌々週までおあずけとなりました。
そして先週の11/22早朝、A61R(UAE)のCQを発見。願いを込めて
コールしたところ、すぐにリターンがあり、QSO成功!
晴れて80mDXCCのWkd=100を達成しました。感無量です!
UAEからは同局の他に80mで強力な常連局がQRVしているのですが、
いつも全く相手にされず悔しい思いをしておりましたので、喜びも
ひとしおです。
翌日の早朝にも、なかなかチャンスが無かったVU2NKS(インド)と
T88AR(パラオ)とのQSOに成功し、Wkdが102まで伸びました。
80mの朝のコンディションは徐々に上昇していると感じます。
先週は他にも、9K(クウェート)、SV9(クレタ)、ER(モルドバ)に
ピックアップしてもらい、自分のCQにも、東欧のSP(ポーランド)、
YO(ルーマニア)、LZ(ブルガリア)、ES(エストニア)、PA(オランダ)
から呼ばれました。この他QSOは出来ませんでしたが、私の所では
band new のOZ(デンマーク)、4S(スリランカ)、IS0(サルジニア)、
EI(アイルランド)、UA2F(カリーニングランド)、9H(マルタ)、
ZA(アルバニア)等の局が見えていました。
冬が深くなればこれらの局の信号も上がってくると思いますので、
Wkd=102からまだまだ伸びしろはありそうです。
ひとまずWkdベースではありますが、年頭の目標だったDXCC100に
到達しましたので、気持ち的には一区切りついて楽になりました。
これからCfmを伸ばすべく、OQRSでQSLのGetに励みたいと思います。
ちなみにXV(ベトナム)などは80mで3局も交信しているのに、1局も
LoTWにupしてくれません。個人的に感じる事ですが、80mの局は
常設局であってもLoTWへのupが遅いように思います。
5B-DXCCまであと少し、完成したあかつきには、ささやかな祝杯を
上げたいと思います。まだまだ道のりは続きます、、、
第122話:3.5MHzのループANT 6mでも3B9FRと出来た!
3.5MHz”以外”のHFバンドでインド洋のアフリカと
相性が良い事を書きましたが、
10/4の午後、このANTでHFハイバンドを巡回中に、
クラスタに、50MHzで3B9FR(AF、ロドリゲス島)が
upされていたので、普段は滅多にワッチしない6mを
覗いてみると、おや? 弱いですが安定して入感しています。
この地域の局は、HF各バンドでも信号はそれほど強くは
ないので、まさか6mで見えるとはちょっと驚きでした。
JAからは数局が呼んでいるだけで、パイルではない様子。
試しに冷やかしで呼んでみたところ、、、
何とQSO出来てしまいました!
画像では切れていますが、貰ったreportは-09、こちらからの
信号は決して弱くなかったようです。
6m専用のビームANTを使わずにAFがGetできました。
ちなみに、ANTチューナーはHF用のMFJの手動式ですが、
以前の記事でもご紹介した通り、このANTチューナーは
ローラーインダクタ(連続可変コイル)を使っているので
コイルの巻き数が一番少ないポイントで、条件によっては
6mでもギリギリチューニングが取れます。
今回もこのANTチューナーでSWRを下げて運用しました。
自分は6mに関しては、”VHF”だと割り切っているので、
DXCCは追いかけていませんし、6mのANTも上げていません。
(一応、SwissQuadは持っていますが倉庫の中です Hi)
6mのDXはハイパワーと多エレメント八木の世界だと
考えていましたが、ひょっとしたらこのANTでWACくらいは
可能なのかもしれません。サンスポットサイクルの機会に
チャレンジしてみようかと思い始めました。
第121話:3.5MHzのループANTが7~28MHzでインド洋AFと相性がいい
これはもう言い切ってしまっても良いと思いますが、
3.5MHz用に製作した全長84mのループANTが
基本波動作(3.5MHz)ではループの正面方向(北西/南東)に強く、
ループのサイド方向(北東/南西)は全然ダメなのに対し、
高調波動作の7/10/14/18/21/24/28MHzでは、3.5MHzとは逆に
サイド方向にあるインド洋アフリカの島々に良く飛びます。
半面、正面方向のヨーロッパにはやや弱いようです。
今年の正月以降、このANTだけでHF各バンドを運用して、
当初は3.5MHz以外は飛びに期待できないだろうと思い、
アクティビティが低かったのですが、21MHzでZS8Wとの
QSOに成功して以来、もしかしたら意外とイケるのかも?と、
3.5MHzの時間帯以外は、積極的に他のバンドにも出てみる
ようにしたところ、段々このANTの特性が掴めてきました。
その結果は以下の通りです。
・インド洋アフリカ・・・7~28全バンドで良好
・アフリカ中南部・・・7~28全バンドで良好
・ヨーロッパ・北米東部・・・7~28全バンドでやや弱い
・北米中西部・中米・・・7~28全バンドでやや弱い
・カリブ方面・・・7~28全バンドで弱い
・南米・・・7~28全バンドで普通
・アジア・オセアニア・・・7~28全バンドで普通
北米方面が全体的に弱いのは、ANTの張り方が真っ直ぐでない
のが原因かと思われますが、他の地域に関しては、全バンドで
ほぼ同じような傾向が体感できます。
アンテナハンドブック等の参考書を見ると、λ/2のダイポールに
整数倍の周波数を乗せた時のビームパターンが図示されていますが
基本波の周波数以外は、λ/2ダイポールの特徴的な8の字パターンが
崩れて、どの周波数も横方向のビームが強く出ていることが
わかります。
MMANA(アンテナシミュレータ)で、3.5MHz用のDPに7~28MHz(WARC含む)を
乗せてみた時の水平輻射パターン。リアルグランド(地上高7m)として計算
尤もこれはANTを理想空間に上げた場合の話なので、
実際には私のようにλ/2ダイポールではなく長方形ループANTで、
なおかつANTを低く設置した場合はビームパターンが鈍り、
ビームの谷に相当する方向にも多少電波が出ていると推察されます。
以前の記事で、このANTに10MHzが良く乗るという話を書きましたが、
10MHz以外のWARCバンドでも、
18MHz・・・3.5MHzの5倍に近い
24.9MHz・・・3.5MHzの7倍に近い
ので、3.5MHzのANTが1本あれば、λ/2のダイポールと比較して
方向により多少苦手方向があるものの、WARCバンドを含めた
HFの全バンドの運用が可能になります。
ループANTの利点は、ループのどのポイントから給電しても、
極端なハイインピーダンスにならないので、ANTチューナーに
とって負担が軽いことです。(フォールデッドダイポールのような
つぶれたループの場合は別) この点はダイポールやツェップより
有利です。実際に私の場合は手動ANTチューナー(MFJ-962D)を
使ってこのANTに各バンドを乗せていますが、2つのバリコンと
ローラーインダクタを所定の位置にセットすれば、どのバンドも
気持ちよくストンとSWRが下がります。
こうして7~28MHzを半年以上運用した実績は、確かに参考書に
載っている特性とほぼ一致する結果となりました。
特に、タイトルに示したように、インド洋のアフリカの島々
(モーリシャス、ロドリゲス島、レユニオン島、etc.)に関しては
どのバンドも応答率が良いので、最近はこれらのカントリーの
局がカスカスの信号で受信した場合でも、QSO出来る予感がして
積極的に呼ぶようにしています。
プロフィール
アマチュア無線は学生時代からやっていますが、最近ではUHFの
移動運用に加えてHFのDX(Digital Mode)の面白さにハマっています。
My HF DX status (2021-0101 to 2025-1126) (FT8)
WAC
160m : remain SA, AF
80m-10m : completed (Wkd)
WAZ (cfm/wkd)
mixed : 39/40
160m : 14/
80m : 30/
40m : 38/
30m : 38/
20m : 36/
17m : 38/
15m : 37/
12m : 36/
10m : 37/
WAS (cfm/wkd)
mixed : 50/50
160m : 7/
80m : 30/
40m : 47/48
30m : 46/46
20m : 50/50
17m : 50/50
15m : 50/50
12m : 50/50
10m : 50/50
DXCC (cfm/wkd)
mixed : 211/240
160m : 13/14
80m : 87/102
40m : 144/163
30m : 136/160
20m : 141/167
17m : 138/163
15m : 154/171
12m : 127/150
10m : 143/164
