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BJYの備忘録

千葉県東総でアマチュア無線を楽しんでいます。 以前は九十九里エリアでお手軽移動運用がメインでした(UHF)。 コロナ禍以降は固定運用がメイン(HF)。 実家(東京八王子市)からも時々QRVしています。

第109話:GWその2: 80m VP8WA(Falkland Is.) とQSO成功。Cfm=81

GW初日に、幸先よく80mでTX9Aと無事QSOできましたが、
この時期80mに出てくるDX局は僅かであり、実際TX9Aの場合も
パイルアップになったのは数局だけで、その後はCQの連続になり、
呼ばれなくなると、10分くらいで他のバンドにQSYしてしまいました。

当方は今年は80mに注力しているので、ANTを上げている間は
夜間80mのFT8を受信していますが、5月はシーズンオフなので
バンドはやはりガラガラです。

そんな中でも、南米ブラジルのPP5JRと北米のK6BVは、
毎日80mにQRVし、当方の弱いCQをpsk reporterにUPしてくれて、
時折、当方のCQにも応答してくれます。
このように毎日80mでアクティブなDX局が居てくれるのは
コンディションを掴む上で本当に助かります。

もっとも、80mのシーズンオフである5月の最中、
北米や南米の局が普通に聞こえるわけではありません。
(PP5JRは度肝を抜かれるANTファームのSuper DXerなので別格です)

つい先日、南米ガラパゴス諸島のDXペディションがあり、
80mとのQSOチャンスが1日だけありましたが、
数時間呼んでも全く歯が立ちませんでした。
(JAのローバンド常連のキロワット局に対して-21のレポート、これでは当方は無理です)
今の時期、これが普通の状態なのだと思います。

そんな中、GWの5/5、VP8WA(南米フォークランド)のCQを発見!
信号は-19でしたが、果敢にコールし、一発で取ってもらえました。
貰ったレポートは-02で、結構強く届いていた様子です。
フォークランドは過去に80mでQSO済(Cfm未)ですのでWkdは93のままですが、
今回のVP8WA局は早速LoTWにUPしてくれましたので、Cfmが81になりました。


ハイバンドで8J1RLやVK0DSとQSOした時もそうでしたが、
80mに限らず、南極に近い局は、たとえ相手局の信号が弱くても、
此方からの信号は良好に届いている場合が多いようです。

シーズンオフの80mですが、地球の裏側にはちゃんと飛んでいます。
まだまだ80mから目が離せませんね!

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第108話:GWその1: 80m TX9A(Austral Is.) とQSO成功。Wkd=93

(5/14更新 タイトルおよび文章を一部変更しました)

今年のGWは、カレンダー通りの短めの連休となりました。
折しもHFの空は、DXペディション局のQRVで大いに盛り上がっています。
そこで当局は、GWの目標を2つ設定しました。

1つ目は、南太平洋のTX9A(Austral Is.)と80mでQSOすること。
Austral Is.は過去に40mでQSOしており、LoTWでCfm済ですので、
今回は80mでBand Newを狙います。

2つ目は、アフリカのZS8W(Prince Edward and Marion Is.)とQSOすること。
Prince Edward and Marion Is.はDXCCランク上位の珍しいEntityで、
DX歴の浅い当方は勿論ATNOです。
今回のDXペディションはオペレータが一人のため、同時に複数バンドの
QRVは不可能で、猛パイルアップが予想されるため、当方としては
HFいずれか1バンドのQSOを目指します。

連休初日の前夜の金曜日、
当日は朝からあいにくの雨模様で、天気予報でも一向に止む気配がないため、
意を決して、夕方から、3.5MHzの1λループを設営。
今回は、ZS8WとのQSOの為に、14MHz用のデルタループも一緒に上げたので
大変な作業でした。

夜になり、両ANTのSWR調整も無事に終わり、
シャワーを浴びて食事、一息ついてシャックに入り、
3.5MHzでTX9Aが現れるのを静かに待ちます。
TX9Aはペディション開始当初、HFハイバンドがメインでしたが、
2日前からDXクラスタで80mにもupされていましたので、
今夜も必ずQRVしてくれるはず、と期待します。

そして23時すぎ、待機していた周波数で、TX9AのCQを発見!
80mはシーズンオフなのでQSOできるかどうか心配でしたが、
信号は思ったより強力で、+dbで入感しています。
早速コールして、最初のCQで1局目にピックアップされました。

これで80mのDXCCはWkd=93、
雨で全身ずぶ濡れになりながら、苦労してアンテナを上げた甲斐がありました!

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第107話:3.5MHzのLOOPが10MHzで好調!

今年に入って、80m専用のループANTを上げたことをご紹介しましたが、
さすがにこのANTは大きくて、他のバンドのANTを上げるスペースが
無くなってしまいましたので、80m以外はこのANTを手動チューナーで
SWRを下げて運用しておりましたが、1つ新たな発見がありました。

それは、このANTが30mバンド(10MHz)で思いのほか良く飛ぶことです。

40mはDXが聞こえていても飛びは芳しくないのですが、
30mは早朝80mがフェードアウトした後の数時間、このANTで
EUとのQSOをかなり楽しむことができました。
このANTを上げてから、30mのバンドニューが増えて、直近の
ペディション局VP2VIもこのANTでGetできました。


これまでの30mの運用実績と照らし合わせると、以前使っていた
30mのデルタループと同等か、やや上の感じで、ANTの指向性は
80mと同様、北西/南東がFBで、北東/南西はやや劣る感じです。

最初は何故なのかよくわからなかったのですが、よく考えてみたら、
10.1MHzは3.5MHzの3倍(10.5MHz)に近い周波数だと気が付きました。
つまり、昔から言われている「7MHzのDPが21MHzでも使える」のと
同じ理屈で「3.5MHzのDPが10MHzで使える」のだと思います。

ただ、7MHz→21MHzの場合は21MHzでも比較的低SWRですが、
3.5MHz→10MHzの場合は "ほぼ3倍" ですから10MHzでは高SWRで、
ANTチューナーを使用しないと運用が出来ません。
しかし、電波自体は上手く乗っていると感じます。

3.5MHzのDPに7MHzを乗せた場合、2つのλ/2の山が逆位相で現れますので、
電波の打ち消しが生じて弱い電波しか発射されません。
しかし10MHzを乗せた場合は、3つのλ/2の山のうち、2つは逆位相に
なりますが、残りの1つは同位相なので電波が発射されます。

今回のANTでは全長84mのループなので、DPを2つスタックしている
のと同じことになり、その分、DPよりも効率良く電波が発射されて
いると思われます。

「3.5MHzのDPが10MHzで使える」のは、たぶん一般的な事象と捉えて
間違いないと思いますので、実験が好きな方は試されてみては如何でしょうか。

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第106話:DK-210(エレキー)にセミブレークイン回路を追加

前回、DK-210にリレーキーイング回路を組み込みましたが、
ついでなので、セミブレークイン回路も組み込んでみました。

CWの「ブレークイン」というのは、電鍵を叩いたら自動的に送信機が
送信状態になる機能のことで、現代のリグには必ず入っている機能なので、
あえて必要ではないのですが、前回テストで使った6m機(TR-5200)などは、
CWで送信する時に手動で「SEND」SWをONにして送信状態にしてから
電鍵を叩いてCW電波を出す、というやり方で、この時代のリグとしては
これが一般的なやりかたでした。
特に6m機はその傾向が強かったと思います。
(オールモード機のTS-600でさえ、ブレークイン機能はオプションでした)

というわけで、今回の目的は、DK-210を"ブレークイン機能が無い"昔のリグに
繋いで、リグの内部改造なしにブレークインを実現させる、というものです。

実際の回路は下図になります。

  

左側の部分は前回のリレーキーイング回路のままで、
赤枠で囲んだ部分が今回追加したセミブレークイン回路です。
左側のリレーで接点がONすると、右側のリレーの接点もONになり、
この接点をリグのPTTに接続すると、リグが送信状態になります。
さらに左側のリレーがON→OFFになると、2SA1015の後のCRで構成された
遅延回路が働き、少し遅れてから右側のリレー接点がOFFになります。
この遅延時間内に左側のリレーが再びONになると右側のリレーはOFFに
ならないので、結果、CW符号が途切れることなく送信状態が継続します。
これがセミブレークインです。

ちなみに昔のSSB機では「VOX」と言って、SSBでマイクのPTTを押さずに
音声だけで送信状態にさせる機能がありましたが、CWのセミブレークインも
このSSBのVOX回路を共用していました。
(キーを叩く→SIDETONE発生→VOX入力)

DK-210でもSIDETONEがありますが、今回はSIDETONEを利用したVOXにはせず、
もっと簡単な方法でブレークインを実現しました。
回路自体は、「FB News」のJO2ASQ局の記事を参考にさせていただきました。

今回改造したDK-210の内部写真 (今回は空中配線にせず基板に配置)
  

DK-210の背面(前回のKEY出力に、PTT出力を追加)
  


改造後、再びTR-5200に繋いでテスト。
(動画ではないので分かりにくいが、SEND-SWがRECのままでCW電波が出ている)
DK-210のリレーが2段になったので、符号が頭切れにならないかどうか心配したのですが、
全く問題ありませんでした。
  

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第105話:DK-210(エレキー)をリレーキーイング化

自分は、昔からハイモンドのUFO-001というエレキーを使って
真空管式のリグでCWに出ていたのですが、ここ数年エレキーの
調子が悪くなり、符号がちゃんと出なくなってしまいました。

その後は、エレキー内蔵のリグで出ていたので特に不便は無かったのですが、
やはり汎用の外付けエレキーが1つ欲しいなと思うようになりました。

最近、ダイワのDK-210というエレキーを入手し、自分の感覚にぴったりで、
キー出力端子も2系統(一般的な+端子とブロックバイアス用の-端子)
出ているのでとても便利なのですが、昔の送信機はメーカーによって
キーイング回路がバラバラなので、リグを替える度にキーイング回路を確認して
いちいちDK-210の背面のプラグを抜き差しする必要があります。

DK-210
  
背面のキー出力端子
  

今回、この面倒を解消するため、現在の2系統のキー出力の他に、汎用の
リレーキーイング回路を追加することにします。
回路と言っても、リレーと数点の部品を追加するだけの簡単なものです。
単純な接点のON/OFFなので、普通の縦ぶれ電鍵を繋いだのと同じで、
送信機のキーイング回路を気にすることなく、汎用に使えます。

ジャンク箱を漁っていたら、オムロンのG6H-2というリレーが出てきましたので
今回はこれを使います。

G6H-2
    
G6H-2の内部回路
    

リレーがとても小さくて軽いので、基板を用いずに、DK-210の中に空中配線で組み込みました。
出力ケーブルは、背面にちょうど適当な穴が開いていましたので、ここから引き出しました。
リレーのカチカチ音もほとんど気になりません。

結線図
         
改造後の背面
  

最後に昔の6m機のTR-5200に繋いでテスト。いい感触でキーイング出来ました。
  

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プロフィール

HN:
hezhi
性別:
男性
自己紹介:
無線と自然と夜空の星をこよなく愛するアナログおやじです。
アマチュア無線は学生時代からやっていますが、最近ではUHFの
移動運用に加えてHFのDX(Digital Mode)の面白さにハマっています。

My HF DX status (2021-0101 to 2025-0506) (FT8)
WAC
  160m : remain SA, AF
  80m : remain AF (Cfm)
  80m-10m : completed (Wkd)
WAZ (cfm/wkd)
  mixed : 39/40
  160m : 14/
  80m : 28/
  40m : 38/
  30m : 37/
  20m : 36/
  17m : 38/
  15m : 37/
  12m : 36/
  10m : 37/
WAS (cfm/wkd)
  mixed : 50/50
  160m : 7/
  80m : 30/
  40m : 47/48
  30m : 46/46
  20m : 49/49
  17m : 50/50
  15m : 50/50
  12m : 50/50
  10m : 50/50
DXCC (cfm/wkd)
  mixed : 205/231
  160m : 13/14
  80m : 81/93
  40m : 139/156
  30m : 131/151
  20m : 124/144
  17m : 138/157
  15m : 147/167
  12m : 122/143
  10m : 139/157

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