BJYの備忘録
千葉県東総でアマチュア無線を楽しんでいます。 以前は九十九里エリアでお手軽移動運用がメインでした(UHF)。 コロナ禍以降は固定運用がメイン(HF)。 実家(東京八王子市)からも時々QRVしています。
カテゴリー「アマチュア無線 - アンテナ」の記事一覧
                          
          
          - 2024.08.11 第87話:7MHzのDeltaLoopをプチ改造+おまけに10MHzのDeltaLoopを設置~結果は大正解 (その1)
- 2024.06.25 第84話:HF用デルタループ、6mでも飛んだ
- 2024.06.12 第83話:実家から17mデビュー
- 2024.06.11 第82話:屋根より低いワイヤーANTが好調
- 2023.09.21 第71話:BJYスペシャルANT (BJY Special Antenna) の紹介 (2)
第87話:7MHzのDeltaLoopをプチ改造+おまけに10MHzのDeltaLoopを設置~結果は大正解 (その1)
              2024年2月のお話、
CMの関係で思うようにQRVできなかったのですが、この時期はローバンドの季節、
モタモタして春になってしまうと、DXの信号が聞こえなくなってしまうので、
忙しい仕事の合間に、まず7MHzのDeltaLoopをプチ改造して、ついでにおまけとして
10MHzのDeltaLoopを新たに設置してみました。
その前に
これまで上げていた7MHzのDeltaLoop、普通に使う分には特に不満はなかったのですが、
1つだけ奇怪な現象があって、ずっと悩んでいました。それはーーー
まず、下のFT8のWaterFall画面をご覧ください。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
これらの画像は、いずれも冬の異なる日の早朝に、7MHzでヨーロッパ方面が開ける様子を
キャプチャしたものですが、何か様子がおかしいと思いませんか?
ある時点で、急に信号がいっぺんにドカっと入って来て、バンドが賑やかになっています。
(赤の点線部分にご注目ください)
これは、JAの強い局が一斉に出てきた訳ではなくて、それまで全く入感していなかった
ヨーロッパ方面の局が、いきなり聞こえてきた瞬間なのです。
例えるならば、430MHzでANT直下プリアンプの電源を入れた時とまるで感覚が一緒です。
 
 
深夜から早朝にかけて、バンドをワッチしていると、日の出2時間前くらいからJAやBYの局が
EUの局をコールしているのが見え、日の出1時間前になると段々その数が増えてきます。
しかし当局には相手のEUの局は全く見えず、呼ぶことができません。
日の出の時刻になると更に局数は増え、EUやAFの珍しいところも出てきてこれらの局を
コールするJAのDXerのパイルアップが見えますが、この段階でも当局にはEUやAFは
まだ見えて来ません。
太陽が顔を出した日の出30分後くらいになって、ようやく当局にもEUが「突然」のごとく
見え始めます。この瞬間が、先のWaterFall画像の赤の点線部分なのです。
EUの信号が見えているのは、せいぜい15分~30分間程度。この短い時間の間に
目的の局を探してQSOしなければならないので、いつも大慌てです。
3局も出来れば良い方で、1局もQSOできずにボウズの日もしばしばあります。
冬の早朝の7MHzは毎回こんな感じなので、気分が凹みます。
冬のローバンドは、グレーラインと言われる現象で、日の出前後にヨーロッパの信号が
強くなることは良く知られていますが、1.8Mhzならともかく、7MHzでこのように急峻に
信号が浮き上がる話は聞いたことがありません。
こんな奇怪な現象がなぜ毎回のように起こるのか?
(次回、「その2」に続きます・・・)
            
                                                                                                           
          CMの関係で思うようにQRVできなかったのですが、この時期はローバンドの季節、
モタモタして春になってしまうと、DXの信号が聞こえなくなってしまうので、
忙しい仕事の合間に、まず7MHzのDeltaLoopをプチ改造して、ついでにおまけとして
10MHzのDeltaLoopを新たに設置してみました。
その前に
これまで上げていた7MHzのDeltaLoop、普通に使う分には特に不満はなかったのですが、
1つだけ奇怪な現象があって、ずっと悩んでいました。それはーーー
まず、下のFT8のWaterFall画面をご覧ください。
これらの画像は、いずれも冬の異なる日の早朝に、7MHzでヨーロッパ方面が開ける様子を
キャプチャしたものですが、何か様子がおかしいと思いませんか?
ある時点で、急に信号がいっぺんにドカっと入って来て、バンドが賑やかになっています。
(赤の点線部分にご注目ください)
これは、JAの強い局が一斉に出てきた訳ではなくて、それまで全く入感していなかった
ヨーロッパ方面の局が、いきなり聞こえてきた瞬間なのです。
例えるならば、430MHzでANT直下プリアンプの電源を入れた時とまるで感覚が一緒です。
深夜から早朝にかけて、バンドをワッチしていると、日の出2時間前くらいからJAやBYの局が
EUの局をコールしているのが見え、日の出1時間前になると段々その数が増えてきます。
しかし当局には相手のEUの局は全く見えず、呼ぶことができません。
日の出の時刻になると更に局数は増え、EUやAFの珍しいところも出てきてこれらの局を
コールするJAのDXerのパイルアップが見えますが、この段階でも当局にはEUやAFは
まだ見えて来ません。
太陽が顔を出した日の出30分後くらいになって、ようやく当局にもEUが「突然」のごとく
見え始めます。この瞬間が、先のWaterFall画像の赤の点線部分なのです。
EUの信号が見えているのは、せいぜい15分~30分間程度。この短い時間の間に
目的の局を探してQSOしなければならないので、いつも大慌てです。
3局も出来れば良い方で、1局もQSOできずにボウズの日もしばしばあります。
冬の早朝の7MHzは毎回こんな感じなので、気分が凹みます。
冬のローバンドは、グレーラインと言われる現象で、日の出前後にヨーロッパの信号が
強くなることは良く知られていますが、1.8Mhzならともかく、7MHzでこのように急峻に
信号が浮き上がる話は聞いたことがありません。
こんな奇怪な現象がなぜ毎回のように起こるのか?
(次回、「その2」に続きます・・・)
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            第84話:HF用デルタループ、6mでも飛んだ
              前回の記事の続きです。
このところ、日中、HFハイバンドのコンディションがイマイチなので、
たまには滅多に出たことのない6mを覗いてみようと思い立ち、
デルタループを6m用に改造してみました。
 
 
発想は至って簡単。
デルタループの全長が10.7mなので、これに約2mを追加して、6mの2波長(12m)の
ループとして動作させるものです。
50MHzの共振点は、平行2線の上端から約1mの所にあるはずですので、この辺りを
同軸ケーブルの給電点を上下にスライドさせて、目的周波数(50.300MHz)でSWR最低に
なるポイントを見つけます。
私の場合は、SWR=1.3になりました。
早速、FT8に出て試してみましたが、GW、Esとも一応実用になっている様子です。
見えている範囲でJA各エリア(JA1,3,5,6,7,8),BY4,5, HL1とQSOできましたので、
まずまずかなと思います。
毎日blogを書いておられる千葉市のJF1MVZ局とも初めて繋がりました。
            
                                                                                                           
          このところ、日中、HFハイバンドのコンディションがイマイチなので、
たまには滅多に出たことのない6mを覗いてみようと思い立ち、
デルタループを6m用に改造してみました。
発想は至って簡単。
デルタループの全長が10.7mなので、これに約2mを追加して、6mの2波長(12m)の
ループとして動作させるものです。
50MHzの共振点は、平行2線の上端から約1mの所にあるはずですので、この辺りを
同軸ケーブルの給電点を上下にスライドさせて、目的周波数(50.300MHz)でSWR最低に
なるポイントを見つけます。
私の場合は、SWR=1.3になりました。
早速、FT8に出て試してみましたが、GW、Esとも一応実用になっている様子です。
見えている範囲でJA各エリア(JA1,3,5,6,7,8),BY4,5, HL1とQSOできましたので、
まずまずかなと思います。
毎日blogを書いておられる千葉市のJF1MVZ局とも初めて繋がりました。
第83話:実家から17mデビュー
              前回記事からの続きになります。
10m/12m/15m用に上げたデルタループですが、
15mで好成績だったので、更に低い周波数(17m)にも
トライしてみました。
 
 
上図の通り、給電用の平行2線のワイヤーを1m延長し、
ヘアピンループでマッチングを取る方式です。
設計寸法は、1λの長さが18MHz(17m) - 21MHz(15m) で2m不足するので、
この不足分を平行2線(1m×2)を追加することで補ってやります。
あとは同軸ケーブルの給電部を追加した平行2線上でスライドさせ、
目的周波数(18.1MHz)でSWR最低点を探します。
私の場合、目的周波数で同調は取れましたが、SWR=2.0でしたので
給電点では50Ωより低いインピーダンスになっていると想定し、
マッチングを取るためにヘアピンループを追加しました。
ヘアピンループの長さは任意に調整できるものが良いのですが、
私の場合は手元にあったワニグチクリップ付きのショートケーブルを用いました。
この状態でSWR=1.5になりましたので、とりあえずこれでOKとしました。
早速FT8で運用してみましたが、国内、DX(AS,NA,SA,AF)にもそこそこ使えるようです。
この場所からはANTスペースと受信ノイズの問題でHFの運用が厳しかったのですが、
初めての17mデビューになりました。
            
                                                                                                           
          10m/12m/15m用に上げたデルタループですが、
15mで好成績だったので、更に低い周波数(17m)にも
トライしてみました。
上図の通り、給電用の平行2線のワイヤーを1m延長し、
ヘアピンループでマッチングを取る方式です。
設計寸法は、1λの長さが18MHz(17m) - 21MHz(15m) で2m不足するので、
この不足分を平行2線(1m×2)を追加することで補ってやります。
あとは同軸ケーブルの給電部を追加した平行2線上でスライドさせ、
目的周波数(18.1MHz)でSWR最低点を探します。
私の場合、目的周波数で同調は取れましたが、SWR=2.0でしたので
給電点では50Ωより低いインピーダンスになっていると想定し、
マッチングを取るためにヘアピンループを追加しました。
ヘアピンループの長さは任意に調整できるものが良いのですが、
私の場合は手元にあったワニグチクリップ付きのショートケーブルを用いました。
この状態でSWR=1.5になりましたので、とりあえずこれでOKとしました。
早速FT8で運用してみましたが、国内、DX(AS,NA,SA,AF)にもそこそこ使えるようです。
この場所からはANTスペースと受信ノイズの問題でHFの運用が厳しかったのですが、
初めての17mデビューになりました。
第82話:屋根より低いワイヤーANTが好調
              前回の記事でFT4GLとのQSOに成功したデルタループANTです。
ご覧の通り、2Fのベランダに釣竿ポール(6m)を設置して、ワイヤーを三角形に
張っています。
 
   
写真1:全景
 
 
写真2:①の部分のクローズアップ。
下に垂れている平行二線は百均のアルミワイヤーです。(写真6の右)
 
 
写真3:②の部分のクローズアップ
黄色いステー線は、水糸と呼ばれる測量用の糸です。(写真6の上)
バインド部分は耐候性の結束バンドです。(写真6の左)
 
 
写真4:同軸ケーブルの給電部の様子。
平行二線のオープンワイヤーの途中から給電しています。
 
 
写真5:ワイヤー(ビニール線)は22AWGと非常に細いものです
導体外径(mm):0.8
仕上外径(mm):2.5
 
 
写真6:小道具たち
運用時間の都合で21MHzしか使っていませんが、昨夜もZS(南アフリカ)と
立て続けに4局とQSOできました。まるで先日の14MHzを見ているみたいです。
1430 ZS6KOB -14/-16
1436 ZS6MFA -10/-04
1438 ZS5GJK -15/-08
1455 ZS6KED -15/-16
こんな簡単なANTですから流石にJAのDXerのように強いレポートは貰えませんが
屋根より低いワイヤーANTでこれだけ飛んでくれれば上等です!
            
            
                                                                                                           
          ご覧の通り、2Fのベランダに釣竿ポール(6m)を設置して、ワイヤーを三角形に
張っています。
写真1:全景
写真2:①の部分のクローズアップ。
下に垂れている平行二線は百均のアルミワイヤーです。(写真6の右)
写真3:②の部分のクローズアップ
黄色いステー線は、水糸と呼ばれる測量用の糸です。(写真6の上)
バインド部分は耐候性の結束バンドです。(写真6の左)
写真4:同軸ケーブルの給電部の様子。
平行二線のオープンワイヤーの途中から給電しています。
写真5:ワイヤー(ビニール線)は22AWGと非常に細いものです
導体外径(mm):0.8
仕上外径(mm):2.5
写真6:小道具たち
運用時間の都合で21MHzしか使っていませんが、昨夜もZS(南アフリカ)と
立て続けに4局とQSOできました。まるで先日の14MHzを見ているみたいです。
1430 ZS6KOB -14/-16
1436 ZS6MFA -10/-04
1438 ZS5GJK -15/-08
1455 ZS6KED -15/-16
こんな簡単なANTですから流石にJAのDXerのように強いレポートは貰えませんが
屋根より低いワイヤーANTでこれだけ飛んでくれれば上等です!
第71話:BJYスペシャルANT (BJY Special Antenna) の紹介 (2)
              前回の記事の続きです。
"BJY-Special" と "J型ANT" について、私が実際に製作した寸法とSWRを測定データとして
表にまとめましたので、ご紹介させていただきます。
 
 
 
 
※図表をクリックすると拡大します。
a, a1, a2 のワイヤーは、すべてΦ1.25mmのビニール被覆線(VFF 1.25mm2)です。
b のスタブは、下側の調整部分(c, dの部分)がΦ1.2mmのアルミワイヤー、それ以外は
aと同じΦ1.25mmのビニール被覆線(VFF 1.25mm2)です。
調整部分は、どのバンドでも1mの長さで済みます。
b のスタブの2線間の間隔(e)は、どのバンドも一律で26mmです。
26mmの間隔は、ラフでかまいません。
(1.2mmのワイヤを26mm間隔で2線にすることにより、特性インピーダンスが450Ωのハシゴフィーダーになります)
(次回に続く)
            
                                                                                                           
          "BJY-Special" と "J型ANT" について、私が実際に製作した寸法とSWRを測定データとして
表にまとめましたので、ご紹介させていただきます。
※図表をクリックすると拡大します。
a, a1, a2 のワイヤーは、すべてΦ1.25mmのビニール被覆線(VFF 1.25mm2)です。
b のスタブは、下側の調整部分(c, dの部分)がΦ1.2mmのアルミワイヤー、それ以外は
aと同じΦ1.25mmのビニール被覆線(VFF 1.25mm2)です。
調整部分は、どのバンドでも1mの長さで済みます。
b のスタブの2線間の間隔(e)は、どのバンドも一律で26mmです。
26mmの間隔は、ラフでかまいません。
(1.2mmのワイヤを26mm間隔で2線にすることにより、特性インピーダンスが450Ωのハシゴフィーダーになります)
(次回に続く)
プロフィール
HN:
hezhi
性別:
男性
自己紹介:
          無線と自然と夜空の星をこよなく愛するアナログおやじです。
アマチュア無線は学生時代からやっていますが、最近ではUHFの
移動運用に加えてHFのDX(Digital Mode)の面白さにハマっています。
My HF DX status (2021-0101 to 2025-0918) (FT8)
WAC
160m : remain SA, AF
80m-10m : completed (Wkd)
WAZ (cfm/wkd)
mixed : 39/40
160m : 14/
80m : 28/
40m : 38/
30m : 37/
20m : 36/
17m : 38/
15m : 37/
12m : 36/
10m : 37/
WAS (cfm/wkd)
mixed : 50/50
160m : 7/
80m : 30/
40m : 47/48
30m : 46/46
20m : 50/50
17m : 50/50
15m : 50/50
12m : 50/50
10m : 50/50
DXCC (cfm/wkd)
mixed : 209/235
160m : 13/14
80m : 85/96
40m : 142/159
30m : 134/156
20m : 138/164
17m : 138/159
15m : 152/169
12m : 124/147
10m : 140/159
アマチュア無線は学生時代からやっていますが、最近ではUHFの
移動運用に加えてHFのDX(Digital Mode)の面白さにハマっています。
My HF DX status (2021-0101 to 2025-0918) (FT8)
WAC
160m : remain SA, AF
80m-10m : completed (Wkd)
WAZ (cfm/wkd)
mixed : 39/40
160m : 14/
80m : 28/
40m : 38/
30m : 37/
20m : 36/
17m : 38/
15m : 37/
12m : 36/
10m : 37/
WAS (cfm/wkd)
mixed : 50/50
160m : 7/
80m : 30/
40m : 47/48
30m : 46/46
20m : 50/50
17m : 50/50
15m : 50/50
12m : 50/50
10m : 50/50
DXCC (cfm/wkd)
mixed : 209/235
160m : 13/14
80m : 85/96
40m : 142/159
30m : 134/156
20m : 138/164
17m : 138/159
15m : 152/169
12m : 124/147
10m : 140/159
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