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BJYの備忘録

千葉県東総でアマチュア無線を楽しんでいます。 以前は九十九里エリアでお手軽移動運用がメインでした(UHF)。 コロナ禍以降は固定運用がメイン(HF)。 実家(東京八王子市)からも時々QRVしています。

第87話:7MHzのDeltaLoopをプチ改造+おまけに10MHzのDeltaLoopを設置~結果は大正解 (その1)

2024年2月のお話、
CMの関係で思うようにQRVできなかったのですが、この時期はローバンドの季節、
モタモタして春になってしまうと、DXの信号が聞こえなくなってしまうので、
忙しい仕事の合間に、まず7MHzのDeltaLoopをプチ改造して、ついでにおまけとして
10MHzのDeltaLoopを新たに設置してみました。

その前に

これまで上げていた7MHzのDeltaLoop、普通に使う分には特に不満はなかったのですが、
1つだけ奇怪な現象があって、ずっと悩んでいました。それはーーー

まず、下のFT8のWaterFall画面をご覧ください。






これらの画像は、いずれも冬の異なる日の早朝に、7MHzでヨーロッパ方面が開ける様子を
キャプチャしたものですが、何か様子がおかしいと思いませんか?

ある時点で、急に信号がいっぺんにドカっと入って来て、バンドが賑やかになっています。
(赤の点線部分にご注目ください)

これは、JAの強い局が一斉に出てきた訳ではなくて、それまで全く入感していなかった
ヨーロッパ方面の局が、いきなり聞こえてきた瞬間なのです
例えるならば、430MHzでANT直下プリアンプの電源を入れた時とまるで感覚が一緒です。



深夜から早朝にかけて、バンドをワッチしていると、日の出2時間前くらいからJAやBYの局が
EUの局をコールしているのが見え、日の出1時間前になると段々その数が増えてきます。
しかし当局には相手のEUの局は全く見えず、呼ぶことができません。

日の出の時刻になると更に局数は増え、EUやAFの珍しいところも出てきてこれらの局を
コールするJAのDXerのパイルアップが見えますが、この段階でも当局にはEUやAFは
まだ見えて来ません。

太陽が顔を出した日の出30分後くらいになって、ようやく当局にもEUが「突然」のごとく
見え始めます。この瞬間が、先のWaterFall画像の赤の点線部分なのです。

EUの信号が見えているのは、せいぜい15分~30分間程度。この短い時間の間に
目的の局を探してQSOしなければならないので、いつも大慌てです。
3局も出来れば良い方で、1局もQSOできずにボウズの日もしばしばあります。
冬の早朝の7MHzは毎回こんな感じなので、気分が凹みます。

冬のローバンドは、グレーラインと言われる現象で、日の出前後にヨーロッパの信号が
強くなることは良く知られていますが、1.8Mhzならともかく、7MHzでこのように急峻に
信号が浮き上がる話は聞いたことがありません。

こんな奇怪な現象がなぜ毎回のように起こるのか?

(次回、「その2」に続きます・・・)

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第84話:HF用デルタループ、6mでも飛んだ

前回の記事の続きです。

このところ、日中、HFハイバンドのコンディションがイマイチなので、
たまには滅多に出たことのない6mを覗いてみようと思い立ち、
デルタループを6m用に改造してみました。



発想は至って簡単。
デルタループの全長が10.7mなので、これに約2mを追加して、6mの2波長(12m)の
ループとして動作させるものです。

50MHzの共振点は、平行2線の上端から約1mの所にあるはずですので、この辺りを
同軸ケーブルの給電点を上下にスライドさせて、目的周波数(50.300MHz)でSWR最低に
なるポイントを見つけます。
私の場合は、SWR=1.3になりました。

早速、FT8に出て試してみましたが、GW、Esとも一応実用になっている様子です。
見えている範囲でJA各エリア(JA1,3,5,6,7,8),BY4,5, HL1とQSOできましたので、
まずまずかなと思います。
毎日blogを書いておられる千葉市のJF1MVZ局とも初めて繋がりました。

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第83話:実家から17mデビュー

前回記事からの続きになります。

10m/12m/15m用に上げたデルタループですが、
15mで好成績だったので、更に低い周波数(17m)にも
トライしてみました。



上図の通り、給電用の平行2線のワイヤーを1m延長し、
ヘアピンループでマッチングを取る方式です。
設計寸法は、1λの長さが18MHz(17m) - 21MHz(15m) で2m不足するので、
この不足分を平行2線(1m×2)を追加することで補ってやります。
あとは同軸ケーブルの給電部を追加した平行2線上でスライドさせ、
目的周波数(18.1MHz)でSWR最低点を探します。
私の場合、目的周波数で同調は取れましたが、SWR=2.0でしたので
給電点では50Ωより低いインピーダンスになっていると想定し、
マッチングを取るためにヘアピンループを追加しました。
ヘアピンループの長さは任意に調整できるものが良いのですが、
私の場合は手元にあったワニグチクリップ付きのショートケーブルを用いました。
この状態でSWR=1.5になりましたので、とりあえずこれでOKとしました。

早速FT8で運用してみましたが、国内、DX(AS,NA,SA,AF)にもそこそこ使えるようです。
この場所からはANTスペースと受信ノイズの問題でHFの運用が厳しかったのですが、
初めての17mデビューになりました。

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第82話:屋根より低いワイヤーANTが好調

前回の記事でFT4GLとのQSOに成功したデルタループANTです。

ご覧の通り、2Fのベランダに釣竿ポール(6m)を設置して、ワイヤーを三角形に
張っています。

 
写真1:全景


写真2:①の部分のクローズアップ。
下に垂れている平行二線は百均のアルミワイヤーです。(写真6の右)



写真3:②の部分のクローズアップ
黄色いステー線は、水糸と呼ばれる測量用の糸です。(写真6の上)
バインド部分は耐候性の結束バンドです。(写真6の左)


写真4:同軸ケーブルの給電部の様子。
平行二線のオープンワイヤーの途中から給電しています。


写真5:ワイヤー(ビニール線)は22AWGと非常に細いものです
導体外径(mm):0.8
仕上外径(mm):2.5


写真6:小道具たち

運用時間の都合で21MHzしか使っていませんが、昨夜もZS(南アフリカ)と
立て続けに4局とQSOできました。まるで先日の14MHzを見ているみたいです。
1430 ZS6KOB -14/-16
1436 ZS6MFA -10/-04
1438 ZS5GJK -15/-08
1455 ZS6KED -15/-16

こんな簡単なANTですから流石にJAのDXerのように強いレポートは貰えませんが
屋根より低いワイヤーANTでこれだけ飛んでくれれば上等です!

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第71話:BJYスペシャルANT (BJY Special Antenna) の紹介 (2)

前回の記事の続きです。

"BJY-Special" と "J型ANT" について、私が実際に製作した寸法とSWRを測定データとして
表にまとめましたので、ご紹介させていただきます。



    ※図表をクリックすると拡大します。

a, a1, a2 のワイヤーは、すべてΦ1.25mmのビニール被覆線(VFF 1.25mm2)です。
b のスタブは、下側の調整部分(c, dの部分)がΦ1.2mmのアルミワイヤー、それ以外は
aと同じΦ1.25mmのビニール被覆線(VFF 1.25mm2)です。
調整部分は、どのバンドでも1mの長さで済みます。

b のスタブの2線間の間隔(e)は、どのバンドも一律で26mmです。
26mmの間隔は、ラフでかまいません。
(1.2mmのワイヤを26mm間隔で2線にすることにより、特性インピーダンスが450Ωのハシゴフィーダーになります)

(次回に続く)

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プロフィール

HN:
hezhi
性別:
男性
自己紹介:
無線と自然と夜空の星をこよなく愛するアナログおやじです。
アマチュア無線は学生時代からやっていますが、最近ではUHFの
移動運用に加えてHFのDX(Digital Mode)の面白さにハマっています。

My HF DX status (2021-0101 to 2025-0918) (FT8)
WAC
  160m : remain SA, AF
  80m-10m : completed (Wkd)
WAZ (cfm/wkd)
  mixed : 39/40
  160m : 14/
  80m : 28/
  40m : 38/
  30m : 37/
  20m : 36/
  17m : 38/
  15m : 37/
  12m : 36/
  10m : 37/
WAS (cfm/wkd)
  mixed : 50/50
  160m : 7/
  80m : 30/
  40m : 47/48
  30m : 46/46
  20m : 50/50
  17m : 50/50
  15m : 50/50
  12m : 50/50
  10m : 50/50
DXCC (cfm/wkd)
  mixed : 209/235
  160m : 13/14
  80m : 85/96
  40m : 142/159
  30m : 134/156
  20m : 138/164
  17m : 138/159
  15m : 152/169
  12m : 124/147
  10m : 140/159

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