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BJYの備忘録

千葉県東総でアマチュア無線を楽しんでいます。 以前は九十九里エリアでお手軽移動運用がメインでした(UHF)。 コロナ禍以降は固定運用がメイン(HF)。 実家(東京八王子市)からも時々QRVしています。

第59話:久しぶりに21MHzに出てみたら (その2)

屋根裏アンテナの局とQSO! (HB0RER)

前回から引き続き21MHzの話題です。

GWのとある日、この日はEUのコンディションが良好で、西欧諸国がFBに入感しておりました。
そんな中、F(フランス)やDL(ドイツ)に混じってチラッと見えたのがHB0RER(リヒテンシュタイン)。
HB0(リヒテンシュタイン)はHB9(スイス)とOE(オーストリア)の間にある山岳地帯の小国で、
ヨーロッパの中でも滅多に聞こえないレアな所です。
私も21MHzでは初めての所でしたので、是非QSOを!と思い呼んでみたのですが、
-24dbで時折チラッと見えるだけで、果たして自分にコールバックがあったかどうかもわかりません。
送信を止めてバンドの様子を見てみましたが、自分以外にJAからコールしている局は確認できず、
本当に信号が弱かったのだなと実感しました。

その夜、何気なくQRZ.comでHB0RERのページを見てみたら、そこには驚きの紹介記事が!
・RIG=IC7300(100W)ベアフット
・ANT=屋根裏(ロフト)に設置したステルスタイプのループアンテナ
と書かれています。

え? 屋根裏のアンテナ! それも100Wで!

つまり、たった今受信していた信号は、このシステムで送信していた電波!
よく受信できたなぁ、と今度は此方が驚いてしまいました。
この「ステルスタイプのループアンテナ」、型番で検索してみたら、後述するように
奇妙な形をしたアンテナでした。

こんな調子でしたので、再び聞こえるチャンスは多分ないだろうな
・・・と思っていたのですが、奇跡は数日後にやって来ました!

5/3の夜、この日もEUのコンディションは良好で、そんな中、数日前に見えたHB0RERが再び-24dbで見え始めました。
しかしこの日は隣接周波数の中国の記念局のカブリが強く、とてもデコードできそうな状態ではなかったため、暫く様子見をしておりました。
最初は時折ヨーロッパの局とQSOする様子が見える程度でしたが、何と徐々に信号が上昇し、
毎回見えるようになり、ついにJAからの呼びかけにも応答が来るようになりました。
チャンスだ!頼むから信号がダウンしないでくれと祈りつつ、呼び続けたところ、JAで数局目にコールバックがあり、QSO出来ました!
QSO後にバンドの様子を見てみましたが、JAからは2,3局が呼んでいる程度で、パイルアップにはなっていませんでした。やはり他のJA局にも信号が弱かったと思われます。
その後10分くらいで、HB0RERの信号は、すぅーっと消えて行きました。

今でも信じられません。屋根裏ANTの、それも遠く離れたヨーロッパのレアエンティティの局とQSOできてしまったのです。
信号の様子からみて、QRZ.comの紹介記事通りのシステムで間違いないと思います。

さっそくeQSLカードも送られて来ました。
 

そして気になる「屋根裏に設置した、ステルスタイプのループアンテナ」とは、これでした。


Ciro Mazzoni Automatic Magnetic Loop Antennas というイタリア製で、
7MHz以上の周波数で、手元のコントローラでオートチューン出来る優れものです。
マグネチック・ループアンテナ (MLA) に間違いないと思いますが、よく見かけるような
丸型ではなく、何だか車のジャッキアップのツールに似ています。
一番上の部分はヒートシンクのようにも見えますが、この部分で放熱するのでしょうか。
とても興味深いアンテナです。

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第58話:久しぶりに21MHzに出てみたら (その1)

DXCC(15m) CFM100達成!

いつも当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
前回の記事から少し時間が空いてしまいましたが、今後とも宜しくお願いします。

3月は各会社が年度末のため、仕事中心で無線どころではありませんでした。
例年は2月が忙しいのですが、今年は複数の納期が全て3月末で、まさに狂気の沙汰でした。
ストレスなのか体調もおかしくなり、滅多に起きない下痢をしたり、原因不明の湿疹が出たり、、、
4月になってようやく解放されましたが、暫くの間は何もせずゆっくり過ごしておりました。

さてそろそろ無線でも、と腰を上げて、どの周波数に出ようかと考えたのですが、
現状のANTは7MHzと28MHzしかありません。7MHzはそのままで良いとして
28MHzはコンディションがイマイチで、DXCCもWASも目標を達成したので、
昨年秋以来やっていなかった21MHzに出ることにしました。

21MHzというバンドは、実は開局以来、これまであまり縁のない周波数でした。
それは、
・八木を使っている局が多く、貧弱なANTでは呼び負けてしまう
・SSBはハイパワーの局が多い (バンドの"主"みたいな人が多い)
・FT8は近隣諸国の局数が多すぎてQRMがものすごい
反面、CWはゆっくりしたテンポで平文のQSOが楽しめた時代もあったのですが、
それは遠い昔の話で、今は普通のQSOでも"599BK"ばかりで、落ち着きません。

それでも、FT8というモードのお陰で、2年前からDXをスタートして、
このバンドのDXCCは現在WKD=101(CFM=88)まで伸ばすことができました。
そこで今春は、このDXCCをCFM100以上にすることを目標とします。

さて、21MHzに出よう!と意気込んだのですが、肝心のANTがありません。
が、ここはイージーなアイディアで、28MHzで好成績だったワイヤーANTを改造して
(つまりワイヤーを継ぎ足して) 臨むことにしました。
このANTに関しては後日データを交えてご紹介させて頂きます。

ANTを上げて僅か2週間、その結果は、、、

WKD=101→135、CFM=88→109!
つまり、初entityが34も増えて、あっという間に目標を達成してしまいました。

もちろん、ハイバンドの好コンディションに助けられたのは言うまでもありません。
私のように最低限の設備でDXをやるには、時間と根気と、少しの運(空のコンディション)が
結果を大きく左右します。

それにしても、太陽黒点の上昇期は、こんなにもHFハイバンドの様相が変わるのかと驚かされます。

ANTを上げた日の夕方、ヨーロッパが開けているのを想像してワッチすると、
ヨーロッパに混じって何故か南米が入感しています。
あれ?南米は確か朝の遅い時間に聞こえるハズ・・・と思いつつ、VY(ベネズエラ)2局とQSO。
よく見渡すと北米の東海岸も入感しています。これもWのNY(ニューヨーク)とあっさりQSO。
夜になってヨーロッパ方面が強くなり、インド洋のFR(レユニオン)ともQSO。
何と数時間でWACが出来てしまいました!

次の日の朝はロングパスのアフリカが凄かった!
朝起きて7MHzをワッチするもあまりパッとしなかったので、21MHzにQSYすると、
いきなり聞こえてきたのがCU(アゾレス諸島)とCT3(マディラ諸島)。どちらも+dbで入感しています。
無事に2局とQSOした後、30分後にCQを出し始めた強力な局がD2(アンゴラ)。何と+16dbです!
FT8で+16dbというのは、SSBで言うと59+30dbくらいの信号です。つまり、Eスポでガツンと聞こえてくる国内の局の信号と同じレベルなのです。
この局はいつも強いのですがハイパワーらしく、普段は呼んでもなかなか拾ってもらえませんが、さすがに+16dbならば大丈夫だろうと呼んでみたら、あっさりQSO出来ました。

こんな調子で、朝から深夜まで、どの時間に出てみても何所かが聞こえている、というような状況が数日続きました。
ただ不思議なのが、ある日絶好なコンディションだったかと思うと、次の日はどこも聞こえず(どの局も信号が弱く全くダメ)という日がある事です。
21MHzは太陽の影響を受けやすいバンドなのかな、と感じています。

次回以降、21MHzの色々なエピソードを書いてみたいと思います。乞うご期待!

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第57話:WAZ (mixed)(WKD) 達成!

いつも当blogをご覧いただきありがとうございます。

前回、WAS(アメリカの50州とのQSO)を完成した事をご報告したばかりですが、
今度は、WAZ(世界中の40ゾーンとのQSO)を達成しました!
まだWKD状態なので完成と言わず達成と書いておきますが、気持ちの上では
1つの区切りになりました。

前回の記事の翌日、10mでカナダのZone2の局(VA2RC GL=FO64)とQSO。
Zone2はこれまで20mで1度聞いたことがあり、その時はカナダの弱い局が
パイルアップになっていたので何事かとQRZ.comで調べてみたら、これが
Zone2の局だったと言う訳で、私には呼べる信号ではありませんでした。
そんな訳でまともな信号で聞いたのは今回が初めてでした。
これでやっと未交信だった40番目のZoneとQSOになりました。

その前の39番目の交信は、立春を過ぎたばかりのつい先日、40mでの
Zone35、西アフリカのリベリアの局(EL2BG)との交信でした。夕方の
まだ日没前、相手局も日照の時間帯で、完全にロングパスでの伝搬。
気がついたJA局もわずかで、ラッキーなQSOでした。
Zone35も40mでこれまで日の出時のショートパス(グレーラインパス)で
何度か信号は聞いていますが、JAからのパイルアップでとても太刀打ち
できる状態ではありませんでした。

さてこれでWAZ完成!と言いたい所ですが、残念ながら以前にQSOした
Zone34と今回のZone2がLoTWで未CFMです。自分はClubLogもOQRSも
まだ登録していないので、近いうちに登録してみようと思います。

ちなみに、前回48CFMだった10mのWASは、晴れて50CFMとなりました。
(バンザイ!)

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第56話:WAS (mixed & 10m) 完成!

今日は嬉しい出来事があったので久々にUPします。

本日、WAS (アメリカの全50州との交信) が遂に完成しました!
しかも、10mシングルバンドで達成のおまけつきです。
※下記の表は現時点で、10mはWKD=50, CFM=48


いつものように朝から10mのFT8をワッチ。
何となくいつもより北米東部の局が多いな、とは感じたのですが、
どの局も信号が弱かったので最初はあまり期待していませんでした。
ちなみに、昨年の10月以来、WASは全バンドで49/50(残り:DE)で
リーチがかかったまま足踏み状態でした。
10mは45/50であと5州を残している状態でした。

まず未交信のME(メーン州)の局を見つけたので何回も呼び続け、
-04/-23dbでやっとQSO。
このあたりから急にコンディションが上昇する気配を感じて、
バンド内を注意深く見渡すと、未交信のRI(ロードアイランド)の
局を発見!コールしますが、中々取ってもらえません。
そうしているうちに今度は、全bandで未交信のDE(デラウェア州)の局を発見!
DEは20mで過去に数回見たことがありますが、タイミングが合わず
ずっと未交信のままでしたので、「これは絶対QSOしなければ」と
必死でコールしました。その甲斐あって、十何回目かのコールで遂に
リターンがありました!
ME局と同様、+04/-24dbでやはり厳しいQSOでしたが、73が貰えて
無事にQSO成立。この時点でbandmixのWASが完成しました。

ほっと一息も束の間、まだ先ほどのRIの局がCQを出しています。
気を取り直して必死のコール、これもリターンがありました!
ただ、+02/+11dbのFBなレポートを貰ったのは良かったのですが、
此方からRR73を送った後、すぐに次の局とのQSOに入ってしまい、
73が貰えません。ここから急にコンディションがダウンしてしまい、
フェードアウトしてしまいました。まあ、My+11dbなのであまり
気にしてはいませんが、貴重な1州ですのでLOTWにUPしてくれるのを
願うばかりです。

段々見える局が少なくなってきたので、これで今日はお終いかなと
思った矢先、Wの1エリアの局が新たにCQを出し始めました。
MA(マサチューセッツ州)あたりかな?とQRZ.comで検索してみたら
これが何と未交信のCT(コネチカット州)の局!慌ててコールして
無事に拾ってもらいました。

何と2時間足らずで、未交信5州のうち4州とQSO出来てしまったのです。
これで残りはND(ノースダコダ州)1州だけとなりました。

朝も遅くなり、見えるWの局はわずかに西海岸の局だけになりました。
さすがにもう今日の祭典はここで店終いだろうと、本当にRIGの電源を
OFFにしかけた一瞬、CQ連呼のW0の局のGL(グリッドロケーター)が
ふと気になったので、まさかNDじゃないよね・・・と念のため
QRZ.comで検索したら、何と、そのまさかのNDです!
頭は完全に血が昇っていました。ここで呼ばなければ男じゃない!
(何のこっちゃ?) 信号はダウンしかけていましたが、コ~ル!、
一発ツモ~、じゃなかった一発リタ~ン、QSO成立~!
ついに、シングルバンド、しかも自分には10MHzや14MHzよりはるかに
難しいと思っていた28MHz(10m)で、WASが完成した瞬間です!

ベアーフットパワー、ノーゲインのワイヤーアンテナでの快挙です。
もはや、無線の神様が味方してくれたとしか言いようがありません。

今夜は美酒で乾杯!(といってもビールですが: 笑)

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第52話:40mもDXCC(7B-DXCC達成※WKDですが)

いつも当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

師走も下旬に入り、クリスマスや年末商戦で街が賑わう頃、
ここ南関東エリアでも毎朝霜柱が立つほど冷え込みが厳しくなってきました。

さて、前回6B-DXCC達成のお話しをしたばかりで、喜びの余韻が覚めやらぬ12月上旬、
今度は7MHz(40m)でもDXCCを達成することができました!

前回の記事を書いた時点では、40mのWKD数はまだ83。すでに北米南米方面は普通に
出来る所とは殆どQSO済みで、100まで残り17を埋めるには、ヨーロッパ方面の未交信
地域を探し出すため、オープンするタイミングで集中的にワッチするしかありません。

しかし、ローバンドDXを経験した方ならご存知の通り、40mや80mではヨーロッパ方面の
オープンする時間は非常に短く、冬の日没時と日出時の僅かな時間帯が勝負になります。

かく言う自分も11月中旬、陽が明ける前にベッドから這い出して寒いシャックに入り、
ヨーロッパの開けるのを待ちながら、リグの前でひたすらワッチ。やっと聞こえてきたと
思ったら、待ち構えていたJAのキロワットDXer達が次々とコール、ベアーフットの自分には
最後までコールバックが無く、そのまま1局もQSOできずにフェードアウト・・・
こんな日が何日も何日も続くと、段々と心が折れてしまいます。

けれども、思い付きでANTの張り方を何度も変えてみたり、根気よくコンディションの
上昇に期待して日々ワッチを続けた結果、少しづつですが未交信のエンティティーと
QSOできるようになってきました。

そしてついに12/5、T88RC(パラオ)との交信で、DXCC100を達成することが出来ました!
因みに前回の記事時点(83)からここまでの道のりは、
100  T88RC (パラオ)
99   3D2AG/P (ロツマ島)
98   CU3AC (アゾレス諸島)
97   CT3MD (マディラ諸島)
96   SM4CJM (スウェーデン)
95   JW7QIA (スバールバル)
94   G4AMT (イギリス)
93   MM0EAX (スコットランド)
92   P29DT (パプアニューギニア)
91   EX8MCD (キルギス)
90   4K6FO (アゼルバイジャン)
89   LA8ENA (ノルウェー)
88   EI4KF (アイルランド)
87   YT3PL (セルビア)
86   YL3CW (ラトビア)
85   PJ2MAN (キュラソー)
84   T33T (バナバ島)
で、この間に3回ANTを変えています。(ANT自体は同一のワイヤーですが、給電点の場所を
変えたり、張る方向を変えたりしています) 
ANTの変遷については、いずれ他のバンドのANTも含めてご紹介したいと思います。

ヨーロッパ方面から貰ったレポートの多くは-20dbとか-24dbであり、本当にギリギリの
弱い電波でよくチャレンジしているなと我ながら感心しますが、
例外として、JW7QIA(スバールバル)はUR+04db/ MY+06dbのレポートでした。
(北極圏の局は、時に瞬間的にこのような強力な信号で入感することがあります)
おそらくDXクラスタに載る前だったと思われます。自分の交信後はJAのパイルアップに
なっていました。

それでは、年の瀬ですので、そろそろこの辺で。

皆様、良い新年をお過ごしください。
FB DX 73.

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プロフィール

HN:
hezhi
性別:
男性
自己紹介:
無線と自然と夜空の星をこよなく愛するアナログおやじです。
アマチュア無線は学生時代からやっていますが、最近ではUHFの
移動運用に加えてHFのDX(Digital Mode)の面白さにハマっています。

My HF DX status (2021-0101 to 2025-0506) (FT8)
WAC
  160m : remain SA, AF
  80m : remain AF (Cfm)
  80m-10m : completed (Wkd)
WAZ (cfm/wkd)
  mixed : 39/40
  160m : 14/
  80m : 28/
  40m : 38/
  30m : 37/
  20m : 36/
  17m : 38/
  15m : 37/
  12m : 36/
  10m : 37/
WAS (cfm/wkd)
  mixed : 50/50
  160m : 7/
  80m : 30/
  40m : 47/48
  30m : 46/46
  20m : 49/49
  17m : 50/50
  15m : 50/50
  12m : 50/50
  10m : 50/50
DXCC (cfm/wkd)
  mixed : 205/231
  160m : 13/14
  80m : 81/93
  40m : 139/156
  30m : 131/151
  20m : 124/144
  17m : 138/157
  15m : 147/167
  12m : 122/143
  10m : 139/157

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